平成4年3月7日滑走 |
天然雪のゲレンデで、滑り心地が最高でした。
新雪が積もれば、フワフワッとした感触が楽しめます。
もちろん、人工降雪機などはありませんでした。
リフト一本、しかも四百メーターに満たない。
実にこじんまりとしたスキー場です。
でも、コースのバリエーションも揃っています。
一日滑ってもそれなりに楽しめんたんじゃないでしょうか。
そして、リフトを降りれば古道、和田峠の頂上に立つこともできます。
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江戸時代、ここは中仙道が通っていました。
標高は千五百メーターを超えています。
あの天下の険と歌われた、東海道の箱根峠は846メーターしかない。
まさに高山地帯を抜ける、難所とも言うべき五街道の一つでした。
それで、スキー場へのアクセスも一風変わっていました。
昔ながらのスキー場へは、旧国道142号線が似つかわしい。
もし有料道路の新和田トンネルを抜けてしまうとどうなるか。
長さ5キロ近いトンネルは、まこと便利ですが味気ないし遠回りです。
旧国道なら、先ずくねくね坂をあがります。
雪道運転もスリル満点で、ずい道前の信号機に到着です。
赤信号なら対向車が通り過ぎるのをじっと待ちます。
これが長いのなんのって、5分くらい待つんじゃないでしょうか。
これも、幅員が自動車一台分強の狭いままなんですね。
国道トンネルなのに交互通行のままになっています。
急ぐ人は、有料道路を通過すれば良いだけなのでしょうか。
青信号でいざスタートしますが、中は暗くてスピードも上げずらい。
諏訪方面から行けば、トンネルを出て間もなく左手に折れます。
せいぜい二百メーターほど上るくらいでしょうか。
こうして、スキー場の駐車場に到着です。
面白いのは、スロープ下のゲレンデ平地は一部道路でした。
なんと観光道路で有名なビーナスラインが横切っていました。
冬季は通行閉鎖でして、それがゲレンデになっています。
頂上には中仙道の道しるべもありました。
こんなに歴史に由緒あるスキー場は、他に無いでしょう。
閉鎖されてしまったこと自体、何とも残念です。
滑っておいて良かったと、素直に思えたスキー場なのでした。
おまけ:
この旧国道トンネルですが、別の有名スポットでもあるらしい。
心霊写真が撮れるというのです。
確かに、トンネル内を通行しているとき、気持ちよくありませんでした。
この他、付近の沢では宝石のガーネットが川底から採取できるようです。
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