2017年12月5日火曜日

本家なのか元祖なのかは置いといて、薀蓄だけで判断せずに、自分で確かめろっ てことだな - 餃子の”むつぎく”(浜松市・静岡県)

    
浜松は、一人当たりで、餃子を一番食べている自治体として有名になりました。
これまでは、宇都宮が独走して来たのですが、最近は浜松が引き離しています。

でも、県別の消費量で見ると奈良県が一番で、指標に信憑性があるのかな。
しかも、冷凍餃子を買って自宅で焼いて食べた人は、統計に含まないみたい。

王将の餃子もおいしいと思いますけど、冷凍を買うとカウントされない分けです。
加えて、対象地域は、県庁所在地と政令指定都市のみに限定されています。

限定しすぎで、どこが餃子の本場なのよって疑いますが、町興しにはもってこい。
全国にPRできれば、餃子を食べに来てもらって、町の経済も活性化できます。

ならば、宇都宮と浜松は互いに競い合って、餃子で相乗効果を求めているのだ。
それで、餃子の具は大きな相違があって、肉中心に対して野菜中心と両極端。

浜松の場合、割合として3:2:5(肉:玉ねぎ:キャベツ)ぐらいが目安になります。
それにプラスアルファで、付け合せとしてもやしが添えられているのが面白いです。

そうなると、かなりヘルシーな餃子って感じがしますが、食べてみてそう思いました。
個人的には、キャベツの具がミキサー掛けすぎなんじゃないのって思うくらいです。

クリックで拡大して見て下さい

まあ、"むつぎく"さんで食べましたが、餃子だけでは、やや線が細い気もします。
なので、八丁味噌味のホルモン焼きを追加して、ほおばりつつ食べると最高だよ。

濃い味噌味なので、餃子の味がさっぱりとして、調和が保たれているような感じ。
この組み合せは、隣の卓の家族連れがオーダーしていたので、それに習いました。

ただ、むつぎくは繁盛店なので、並んで待っている最中にオーダーを聞かれます。
だから、店に入って程なくしてオーダーした皿が出てくるので、追加は難しそうかも。

それでも、開店十分前から並んだおかげで、まだ混んでおらず追加もできました。
ホルモン一皿、餃子二十個、半ラーメン一杯を、二人で平らげてしまい最高だ。

ところで、この浜松餃子で相争うのが、”むつぎく”と”むつ菊”なるややこしい関係。
どちらも、親戚に当るお店なのですが、その後、経営は別々に分かれたそうです。

つまり、基本的なレシピは同じでも、交流がなくなったので味が違うというのです。
今回は、TVでも紹介された”むつぎく”でしたが、できれば他方も食べてみたいな。

わかさいも、しょうゆの味が強め
わかさやいも、こちらの方が上品かな

まあ、本家か元祖か分かりませんが、のれん分けでお互い繁盛なのはハッピー。
この手は、生まれ故郷の北海道にもあって、お菓子の”わかさいも”がそうなんだ。

最近は、白い恋人の石田製菓など洋菓子に押されていますが、昔からの銘菓。
洞爺湖にあるわかさいも本舗が、今では一番有名ですが、ルーツは寿都町だよ。

若狭屋老舗の屋号も、「わかさ屋いも」の菓子名も瓜二つで、しかも味は同じ。
先ず、明治42年に初代若狭源七が売り出したのが、このお菓子の嚆矢です。

以来、親戚縁者でお菓子の製法を含めてのれん分けしたら、お店が増えました。
その内、登別にあった”わかさっこいも”は、後にわかさいも本舗に統合されています。

まあ、似たり寄ったりのブランドですが、寿都町の本家は、店の規模が小さいのだ。
だから、全国で有名になった販売規模の大きな”わかさいも”だけが、独走中です。

というわけで、本家と元祖のいざこざもなく、同じ暖簾を使い続けるのは良いこと。
まあ、北海道のスキー場にもニセコの冠名をいただいたゲレンデが複数ありますが。どこが本家か元祖なのかは、全然お構いなく楽しく滑られたら最高なのでして、餃子にしろ、わかさ芋のお菓子にしろ、おいしければ繁盛と言うのは、当り前なのかもしれないと思ったのでした。



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