八月末に種まきをしていたナデシコの苗が、勢いを失って枯れてしまいました。
三株が芽吹いたものの、順番に枯れて残ったのは高さが数センチに伸びていた。
残念でしかないのですが、考えてみるに、土が酸性だったのではないだろうか。
この植物は、ネットで育て方を見ても、土づくりに苦土石灰を撒く断りがある。
要するに、アルカリ性の土壌を好む花のためで、石灰類の改良剤が必要らしい。
撒く石灰も、”苦土石灰”、”生石灰”、”消石灰”、”有機石灰”と、各種あります。
ただ、一般的に園芸家が使うのは、扱いやすい苦土石灰でマグネシュウム入り。
植物の成長に欠かせない栄養素のマグネシウムが含まれていて、一挙両得です。
なので、確保してある種子で撒くとして、土作りから再出発することにしたの。
秋分の日、気温は三十度超えでかなり蒸し暑かったのですが、ベランダで作業。
保有する土に加え、腐葉土、ココピート用土、赤玉土、鹿沼土と混ぜ合わせる。
目検討で行いましたが、最後に、苦土石灰を振りまいて酸度調整を行いました。
これに種子をまきましたが、今回のナデシコは、真っ赤な花で近所からゲット。
北海道の原生花園だと、ピンク色に咲き揃うのを見かけますが、これが標準だ。
一方、白い花は珍しいのですが、今回は色も濃い目の赤色なので期待したいな。
ただ、ベランダ栽培では、自分の経験だと、花の色が薄くなったりして寂しい。
色が淡くなってしまって、鉢植えと露地栽培では違うのかなと思ったりします。
ところで、中国がマグネシウム生産を全面的に減産するニュースが流れました。
何でも生産に大量の電力が必要らしく、石炭火力の発電を抑制したいのが本音。
二酸化炭素排出が気になるよりも、慢性的な電力不足を生産停止で誤魔化しだ。
世界シェアは80%で、これだけ大規模な減産だと産業界に打撃を与えそうだな。
というわけで、この影響が園芸用の苦土石灰に品薄感が出て来ないのだろうか。
もし、そうであるのなら買い置きでもしておこうかと思ってしまいますが、余計に買っても無駄な感じがしますので、その時は”消石灰”など他の酸度調整剤で代用して、気楽にガーデニングを続けようと思うのでした。