鬼怒川温泉で一泊した後、翌日の行動が全く白紙なので、プランを立てました。
初め、近場の東武スクエアワールドへ行こうと考えたのですが、上さんは反対。
暑いからイヤ、世界の名観光地のミニチュアはつまらないと、反対しまくりだ。
代わりに、上さんは、無料バスで龍王峡まで行って、渓谷の遊歩道歩きを提案。
龍王峡は、新緑もそこそこ良いですが、秋の紅葉こそベストなので見送りたい。
代わりに自分の観光知識をありったけ考えて、日光の霧降高原はどうだろうか。
既に廃止されたスキー場の斜面に、ニッコウキスゲの群落を繁殖させているな。
元来、冬はスキー場、夏はこの花の園地で、観光資源として知られていました。
ですが、スキー人口も減って暖冬傾向から、ゲレンデは二十年以上も前に廃止。
その後、残ったリフトはニッコウキスゲの鑑賞ハイキングに使われていました。
でも、これも既に廃止されて、今はスロープをトレッキングで軽登山の観光だ。
ここに行くなら、鬼怒川から東武鉄道で東武日光駅まで行ってバスで直行だな。
運行時刻表を探したのですが、冬季は運休中の表記を、通年運休と勘違いした。
それで焦ってしまって、大笹牧場へ行く無料バスでも乗るかと思ってしまった。
そうしたら、上さんがネットから東武バスの運行を探し出してきて、ラッキー。
朝一番のバスに乗って、午後一番のバスで帰れば、晩方には帰宅できるだろう。
なので、鬼怒川温泉駅から朝八時発の普通に乗って、霧降高原を目指しました。
冒頭の写真は、残されたゲレンデ斜面に開花したニッコウキスゲのアップ写真。
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カキツバタ |
パラパラと咲いているだけで、群落とは程遠くて、最盛期は七月中頃でしょう。
まあ、六月下旬で、カキツバタもまだ咲いているし、面白いのはアマドコロだ。
蕾の状態の花が多くて、斜め上に伸びた茎から列をなして花が垂れ下がります。
とてもかわいらしくて、地味ながらもこの時期をにぎわせてくれる植物でした。
というわけで、梅雨の晴れ間を上手く利用した霧降高原のニッコウキスゲ鑑賞。
このニッコウキスゲは、群馬県の野反湖、秋田県の駒ケ岳などで鑑賞してきましたが、今回は植物の名称の由来になった、おひざ元の日光で鑑賞できたわけでもあり、十分に楽しめた思い出になったのでした。