スミレは、閉鎖花で種子を作りますが、その開花期間が長いのが分かりました。
閉鎖花を作り出してから三か月以上になるのですが、次から次と蕾ができます。
早春に一度植え替えをしたのですが、多分、用土が肥沃だったのかもしれない。
栽培環境が適していたようで、蕾はいつとも知れず、鞘が三つに開いています。
この時には、すでに種子を弾き飛ばしてしまって、鞘の残骸が残っているだけ。
そんな鞘を幾つも見てきましたが、一方で周囲の鉢には異変が起きていました。
つまり、スミレの苗が、ここかしこに芽吹いて、種をまいた覚えがありません。
おそらく、鞘から飛ばされた種子がばらまかれて、発芽してきたということだ。
まあ、小さいうちに未然に摘み取ってしまえば、成長するようなことはないな。
ある程度、成長すると地上部を摘み取っても、根茎部分は生き残っているかも。
それでも、フリージアの鉢は一株だけほったらかしにしてかなり成長しました。
このままではいけないので、摘み取りましたが、ひょっとして生えて来るかな。
観察しておこうかと思いますが、冒頭の写真は鞘に種子が詰まった状態なんだ。
この状態で、何回か収穫しましたが、すでに百粒以上にはなっている感じです。
それで栽培してきた状況を見ると、スミレの繁殖力はかなり強いと思いました。
なのに、近所の市民の森では、篤志家の方が苦労して分布を続けておられます。
ですが、自然の状態にある市民の森では、繁殖地が拡大することもありません。
細々と限られた分布の状態で、夏になると他の野草の繁殖が強力だからだろう。
他方、ガーデニングでは、庭のデザインに適した植物の間引きが行われている。
適度に除草や不要な植物の間引きが行われるので、植物の生存競争はないんだ。
なので、このような状況で、スミレは旺盛に繁殖する植物へ変貌するのだろう。
グラウンドカバーとして紹介はされていますが、過ぎたるは及ばざるがごとし。
というわけで、植え替えで余った根茎は、マンション中庭に植えておきました。
この中庭は、花壇の設計も減ったくれもない、気まぐれにパンジーやらチューリップやら、簡単に育てられる草花ばかりを無秩序に植えて育てているだけで、その割に肥料も与えないから生育が貧相で、これならスミレもグラウンドカバーぐらいにはなるかなと思ったのでした。
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