苧麻ちょま・からむし |
ベランダで一株だけ食用になる植物を鉢で育てていますが、大葉なんだな。
上さんが、近所のスーパーで一株78円と安かったので買って来たものです。
普段、大葉は薬味ぐらいにしか使わなくて、スーパーで買うと余したりします。
しかも、その割には値段もお高く感じるところがあって、苗を購入したのです。
だから、ベランダで育てて、一二枚を摘み取って薬味になれば御の字だよ。
こうして、時々は摘み取りましたが、やや株に勢いがなくなったのが寂しいな。
それでも、地面から脇芽と思しき茎が成長してきて、葉を付けてくれました。
花が咲いて穂をつけてくれれば、種子を採取できますが、未だ咲きません。
こまめに水と液肥を与えてはいますが、鉢が小さいのか葉が大きくならない。
ちょっと残念な気もしますが、咲かなければ、また来年苗を買い直しましょう。
それで、毎朝、通勤で歩く路地裏のあぜ道にも大葉らしい植物があります。
葉の形状がそっくりで、思わず摘み取って嗅いでみますが、匂わないのです。
紫陽花の葉も似ていますが、こちらは低木でも樹木なので枝で分かります。
しかも、農地とあぜ道の境目に育っていますので、雑草だと感じるのです。
一般的には、紫陽花の葉は毒があるので、農地で育てているわけが無い。
しかも、季節が過ぎて冬になると、枯れてなくなってしまうので樹木じゃない。
なので、野草の一種と思いつつ、名前が分からずじまいで調べてみました。
見つかったのは二つで、一つはクワクサ、もうひとつはカラムシという植物ね。
ヤブマオ(藪苧麻) |
漢字で書けば「桑草」、「苧麻」になりますが、前者は純然たる雑草です。
説明でも地味で目立たないとあり、葉の形に着目しなければ分かりません。
逆に言えば、それだけの植物なので幾世代にわたって繁茂してきたのかも。
一方、「苧麻」は繊維の原料として使われ、伝統的な織物になっています。
新潟の魚沼地方で織られていた「越後縮(えちごちじみ)」がその代表格。
ただ、綿花の栽培に取って代わられると、自然に野草化して来たようです。
こういった有用な植物で野草化したのに、つる植物の葛(クズ)もあります。
くず粉(でんぷん)や漢方薬の葛根の原料になりますが、いまや有害植物。
これから秋にかけて赤紫色の花が房状に咲き出しますが、かわいそうだな。
この他、カエデの葉に似たカナムグラという麻科の野草も繁茂していました。
ここは横浜だけど、地形的に里山が残されており、野草が多いみたいです。
というわけで、近状には飯島市民の森も残されており、植生が豊かなんだ。
ついこの間も市民の森で、ヒガンバナの仲間、”キツネノカミソリ”が今年も咲いているのを発見したり、中国から帰化したシュウカイドウ(秋海棠)も咲き出しているのを見て楽しんだりと、身の周りにあふれる自然の豊かさに感謝したくなる自分がいるのでした。
キツネノカミソリ |
シュウカイドウ |
0 件のコメント:
コメントを投稿