今回の大阪旅行は、どうして行きたいと思っていた観光地がありました。
それは、富田林市にある寺内町で、伝統的な家屋の町並みが美しい。
町内を巡り歩けば、まるで江戸時代にタイムスリップしたような心持です。
文化財保護を目的とした法律で指定されているぐらいだから、行かねば。
なぜ見知ったのかと言うと、それはテレビ番組の「人生の楽園」からでした。
放送局は、テレビ朝鮮、おっと失敬、テレビ朝日と言う変態パヨクメディア。
だから、バラエティー番組だけは見てやるが、それ以外は唾棄する蔑視局。
それでもリタイアした後、どうやって楽しく暮らすかと言う課題は、真剣だよ。
だって、65歳まで雇用延長になっても、間もなくリタイア年齢は事実。
だから、マジになって視聴せざるを得ないのですが、自分は少し違います。
まあ、住んでいる所が横浜なのに自然が豊かで、十分の似非田舎暮らし。
今頃の季節は、朝早くからウグイスやジュウシマツがさえずっております。
ご近所のせせらぎでは、ザリガニ釣りをする子供達もいるし、虫達も多い。
アゲハチョウやシオカラトンボは当たり前だし、自然がかなり残っております。
ただ、向かいが飯島市民の森の里山だとしても、都市部は都市部です。
新興の住宅地には違いなく、伝統的な家屋もないし、歴史が浅いのね。
新開地生まれの道産子だし、歴史的な神社仏閣には、つい憧れるんだ。
だから、伝統的家屋の見られる町並みと言うのは、つい訪れたくなります。
それで、教員生活をリタイアしたご夫婦が、この町の魅力に惹かれました。
その後、この夫婦は実際に移り住んだのですが、この寺内町なのであります。
そして、奥さんが家庭科の先生だったから、お手の物で茶房を開いてしまう。
ご主人も、学生時代、喫茶店でアルバイトしたらしく、昔取った杵柄なのだ。
ネットで番組視聴できるよ、こちらから |
お店の名前は、茶房 和(なごみ)と言って、自分も行って食事してみよう。
今回の大阪旅行で計画して行ってみましたが、はじめは探すのに迷いました。
先ず、それらしいレストランへ行ったら、違うのが分かって教えてもらう始末。
やっとたどり着いて、お店は予約できますかと聞いたのが、朝の十時前です。
奥さんも少し驚かれていましたが、お待ちしていると快く受けて下さりました。
その後、ボランティアのガイドで、街並みを案内してもらい、見学しました。
番組で美しい街並みに印象付けられましたが、実際に見た町並みは格別です。
後で知りましたが、白壁の町屋を抜ける通りが、日本の道百選になったほど。
たった三百メーターしかなくても、昔ながらに残された景観に癒されますな。
一方、これより前の三月、石川県の白峰地区の伝統家屋もぶらつきました。
こちらは、日本屈指の豪雪地帯に形成された特徴的な集落で、違いは建築様式。
雪の重みに耐えられる構造で、養蚕のために室温を一定に保てる土蔵造りです。
片や、寺内町は、門徒衆が寺院・道場(御坊)を中心に形成した自治集落です。
このため、自治都市の性格が強くて、濠や土塁を備えて町を守っていたらしい。
家業も繁盛したのでしょう、立派な商家が実に多くて往時の繁栄が偲ばれます。
一方、白峰は温泉街もあったりして、ひなびた雰囲気が残っていて捨てがたい。
というわけで、最後は茶房に戻りまして、おいしいお昼ご飯をいただきました。
お店では、昼食を食べながら、TV番組出演のことなど色々と話が弾みましたが、ご主人が落語が好きだったので、桂枝雀とか、古今亭志ん朝とか、色々と落語の話までさせてもらって、忘れられない寺内町の訪問となったのでした。
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