河野防衛相がツイートしたカタカナ語の氾濫には、目に余るものがありますな。
なんで新型感染症の疫病蔓延に関わる社会情勢について、英語を多用するのか。
先ず、クラスターって言ってるけど、感染者の巣窟、猖獗地点の事でしょうな。
なんか、聞こえが格好良く言ってますけど、”感染集中地点”が、適切でしょう。
そして、オーバーシュートって確かに野球用語ではシュートの言い方も一般化。
これに、土着化済みの度を過ぎた意味になるオーバーを組み合わせた印象です。
もちろん、英語でも過渡的に規定レベルを超えて上がる現象として名詞はある。
でも、感染が爆発的に増加するという意味を示す用語でもなく技術用語っぽい。
なので、問題の視点を明確にしたいのであれば、感染急増現象が分かりやすい。
熟語を並べ続けると中国語見たくなってしまいますが、この方が意味が直截的。
なので、オラとしてはこの方が良いと感じますが、ダメ押しでロックダウンだ。
これなんか、都市封鎖っていう言葉が既に流布していて何を今更使うのだろう。
小池は、ちょっと英語喋れますから、格好よく気取りたくて口にした感じかな。
でも、河野防衛相はジョージタウン大学の無事卒業だから、英語はネーティブ。
インタビューで答える喋りは、正にアメリカで暮らしているような印象でした。
なので、知ったかぶりの英語達者でもなく、本物の英語通で指摘したんだろう。
まあ、防衛大臣になってから対中政策に対する発言は、非常に明快な印象です。
ご本人のブログ記事を読むと、中国が軍事力を増強するのを危険視しています。
まあ、表ざたな対立は避けて日中友好でしょうが、民主化を促進させたいんだ。
だから、お金貰ったから、一にも二にも日中友好みたいな、2Fとは別人だろう。
マスクで席を一つずつ開けて会議など、バッチリの対応 |
防衛大臣ですから、日米安全保障構想の枠組みが根幹にあって、中国は仮想敵。
そんな仮想敵をイメージするのは、本人が拝命した職分としては至極真っ当だ。
ところで、話をカタカナ語に戻すとして、最近の氾濫は目に余るものがあるな。
みんなの党が使い題した、アジェンダ [agenda]なんて、”実施政策”でしょうが。
この言葉を使った方が、高尚に聞こえるので新党PRに使っただけの話でしょう。
なので、今となっては雲散霧消した政党ですが、元々、力がなかっただけの事。
それから、インフルエンサー [influencer]って、中国語ではずばり”影響者”ね。
インフルエンザと別語ですが、感染させて影響力を行使するってことだろうか。
エビデンス [evidence]は証拠だし、ダイバーシティー [diversity]は多様化だ。
リノベーション [renovation]は土着化してしまったが、日本語の言いかえ可能。
刷新、改革、改造、修復、用途変更、機能の高度化ってTPOで使い分けろよ。
というわけで、日本人だから趣旨を明確にするため、適切な日本語を使います。
正直な話、TOEICで八百近くも点数を取った自分にとっては、英語については生半可に使う気もなく、むしろ英語から適切な日本語に表現を言い換えることこそ、賢い日本語の文章に変身するような気もしていますので、河野防衛相のツイートには痛く賛同する自分がいるのでした。