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2026年10月30日金曜日

製紙工場や水揚げ量日本一を誇った港町の繁栄を支えたビルや商業施設が、産業衰退や郊外化で廃墟化が進んでいる ー 釧路中心部(北海道道東)

                                    
釧路駅前で、和商市場の隣に廃墟となったホテルがあって、”オーシャン”という名前らしい。その一階には、摩訶不思議なことに仏像が鎮座していた。一体、なんでだろうか。意味不明なのだが、とにかく写真撮影。後で調べたら、どうも宗教団体が買い取って運営していたホテルのようだ。だとすれば、解体もできずにトンズラしたままでは、申し訳ないと正に神頼みで、仏様に動座していただいたということかな。

                                         
釧路には廃墟ビルが多いのだが、タイのバンコクも負けてはいないのだと思う。タイの駐在時代、建設中、金融危機の煽りで資金難になって建設を放棄したマンションがあった。四十九階建てのサトーン・ユニーク・タワーなのだが、廃墟巡りを防ぐために、いまだに警備員を配置している。建設を再開する気なのかなあ、もう躯体の基礎がボロボロで無理だろう。

                                              
JRの釧路駅には、地下通路があって駅前と駅裏を往来できるようになっている。昨年、訪れたときは、美術部の生徒の作品が、展示されていたのだが、現在は、障がいのあるアーティストの作品を展示していた。その名は、”釧路地下歩道美術館(クシロ・アンダーグラウンド・アート・ミュージアム)”だ。正直、買い求めて、狭い自宅のリビングにでも飾りたいと強く思う作品があるほどで、鑑賞できる水準になっている。シュールリアリズムのホアキンミロとか、パウルクレーの絵画作品に負けていないぞと思うのは僕だけだろうか。

                                        
釧路駅前の和商市場そばにある廃墟ホテルは紹介したのだが、和商市場そのものは写真に撮ってあるのを忘れていた。ほったらかしにする気もないので、ここにアップしておく、つまり忘備録なのだ。



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2026年10月22日木曜日

ロマノフ王朝の支援を受けたロシア正教会だから、日本への布教が広まったのであり、この北辺の開拓地まで行き着いたのだ ー 正ハリストス協会(北海道道東)

                                                 
釧路で、今夏の仮住まいは、明治期のイコン女性画家だった”山下りん”の作品を鑑賞することだった。場所は、中標津町上武佐にある、この協会なのだ。十年前、訪ねたら扉は閉められており、事前の申し込みが必要なのを後になって知った。今回は、捲土重来なのである。それで、釧路のハリストス教会へ見学の電話依頼をしたら、管理担当者の連絡先を聞いて、やっと見学を受け入れてもらった。

                                                     
私が、山下りんを知ったのは、若桑みどり著”女性画家列伝”だった。その後、教育テレビの日曜美術館でも紹介されたし、山田五郎氏のユーチューブ動画”【日本初のイコン画家】なぜキリストの絵に漢字?【山下りん】”でも紹介された。明治期に単身でロシアにわたって、イコン画を修行したのである。

                                         
実際の山下りんが描いた祭壇画は、ギリシャ正教のイコン画における描画の制約があったとはいえ、描写は素晴らしい。エルミタージュ美術館で、模写をしたというが、卓抜なデッサンの努力の跡がしのばれる。

祭壇中央のイコン画では、中央左右の二枚が山下りんの真筆だと言われている。並んでいる他の絵よりも、はるかに出来が素晴らしいと思う。秋田県大館市にある北鹿ハリストス正教会曲田福音聖堂に掲出されている作画のイコンも素晴らしいが、ネットで検索された画像を見るよりも、実際のイコンは臨場感があり、感銘を受けた。

                                                       
中標津町の上武佐地区には歴史的建造物として「旧土田旅館(北村家住宅主屋)」が残されていた。見学の趣旨でお断りしようとして、玄関から声をかけたが応答はない。人が住んでいる気配がしなかった。北海道の駅逓制度は、開拓当初、鉄道網が未発達の地域で、旅人の宿泊や、運送、郵便の役割を担った施設であり、宿場だったということだ。



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2026年10月18日日曜日

自然の中にある、自然に生まれた素材を使ったアート表現、時には祭りだったり舞踊だったり ー シゲちゃんランドほか(北海道道東)

                               
津別町の”道の駅あいおい”から、阿寒に向けて走るとすぐ見えてくるのが、”シゲちゃんランド”だ。この町出身の造形作家 大西重成さんが、四年がかりで作り上げたワールド。オープンからもう四半世紀が経つのだが、遊び心にあふれる作品が見ていても楽しくなる。流木、ゴミからイメージ豊かに造形されて、命がよみがえるのである。奥様が、土産の作品を陳列した小屋に居て、自分からNHKのEテレ”日曜美術館”で紹介されていたので、鑑賞に来たと話したら、驚いてもう五年になると話してくれた。

                                                                                                                                 
                            
”白糠アイヌミュージアム ポコロ”を取り上げるのを忘れていた。この博物館は、規模は小さいのだが、実際のアイヌの人々の生活文化を忠実に展示している施設だと思う。入館は太っ腹の無料で、小一時間もあれば、くまなく見学できるのだが、通りがかりであれば、絶対に立ち寄ってもらいたいところだ。

                                           
アイヌ民族の伝統的な儀礼の一つ、イオマン(熊祭り)は、捕えて飼育した子熊の魂を、再び神々の世界へと送り出す儀式だ。その子熊を飼育する小屋、ヘペレセッの小屋(右端)を見ることができた。ちゃんとした檻になっていて、儀式まで大切に育てられていたようだ。


この白糠には、手つかずのパシクル湿原があって、高台の自然公園から全貌を見渡すことができる。公園内には、クジラを模した塑像が置かれているのだが、国指定重要無形民俗文化財のフンペリムセ伝来を説明したものだ。アイヌ古式舞踊の鯨踊りなのだが、クジラが現れた喜びや感謝を表現しているという。





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2026年9月24日木曜日

以前の旅行で訪れることができなかったので、オホーツク海の網走方面まで遠出をしたみたのだ ー 網走管内の町(北海道道東)

                                
釧路に来て一週間だが、この日は斜里まで遠征だ。天に続く道は、噂にたがわぬように、天界へ続いているようなイメージを掻き立ててくれる。ただ、一着線の道路というのは、道東ならありきたりなのだが、一定程度の高低差があって、一直線を見越せるようなルートは少ないということだ。だから、この道路は、天に続くように見える点では、ダントツだろう。

                           
清里町のさくらの滝で、サクラマスの遡上を見学。果敢にジャンプする姿は、なかなか迫力がある。八月末までの間らしいが、季節が間に合ってよかった。思い出すのは、番組”鶴瓶の家族に乾杯”で、俳優の國村隼が、この滝を訪ねていた。この滝の後は、近くの日帰り温泉”緑の湯”に立ち寄ったものの、なかなか家族に出会えなかったという印象がある。

                                   
斜里には、山岳にかかわる芸術家、文筆家の小さな美術館、”北のアルプ美術館”がある。その中心は、随筆家、串田孫一が創刊した山岳の文芸誌”アルプ”なのだか、これにかかわりのある芸術家の作品を鑑賞して満喫した。知床に立ち寄る前に、時間があれば訪ねるべきと思う。

                              
牧草を収穫する季節がやってきた。裏摩周へ抜ける道道で、トラックが積載していたロールを落としていったのが、道端に転がっていた。人口より牛の多い別海町へ抜ける道路だから、どこかの牧場へ運んでいたのだろう。

                                    
裏摩周の展望台に到着。なかなか訪ねる機会がなかったのだが、今回は念願がかなった。視界は、成長する木々にさえぎられて、思うようにアングルが得られにくい。この摩周湖の北側には、第一展望台からは見られない、北側のくびれた部分の湖面を眺めることができて、良い訪問になった。



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