美幌峠から屈斜路湖を眺める。三十数年前、一人で車を運転して道東まで旅に出たのだが、当時、阿寒湖へ抜ける国道240号線が閉鎖されてしまっており、仕方がないので津別峠まで上り詰めて、それから屈斜路湖へ下りて、改めて阿寒湖まで上がるという遠回りのドライブをしたことがある。その時は、厚い雲が下界を覆っていて視界もなく、ただの通過地点に過ぎなかった。だから、屈斜路湖全体を眺める光景は、今回が初めてで、その絶景には感動を覚えてうれしかった。
美幌峠で存分に屈斜路湖を拝められたら、つづら折りの道路をなめるように降りて、和琴半島一周のトレッキングをした。三十数年前の一人旅を思い出すのだが、その時は、サンダル履きで一周しようとして、すりむいた傷で痛みがひどく、仕方なく引き返した苦い思い出があった。今回は、ちゃんと運動靴を履いて歩ききった。コースの折り返し地点には、オヤコツ地獄という噴泉があって、モーターボートが近くに寄ってきて見物をしていた。この屈斜路湖には、観光船が運行されていない。 過去には運航されていたのだが、現在は休止なのか廃止なのか、定かではない。阿寒湖に比べれば、観光客が少ないのだろう。


