2026年10月4日日曜日

アイヌ語に由来するので、初見では読めない難読地名が、海岸線沿いに延々と続くのが、ここ釧路町なのだ ー 難読地名ロード(北海道道東)

                                             
北太平洋シーサイドラインをドライブする。断崖の海岸線へは、それて側道で降りるのだが、難読地名の宝庫だ。テレビ朝日系列『朝だ!生です旅サラダ』の番組内でも、リポーター福澤 朗さんが紹介していた。この難読地名エリアは、釧路町内であり、釧路市ではないのである。全国には、伊達市、府中市など、離れた場所に位置する同名の自治体がある。でも、合併を避けたのか、同名で隣り合う自治体などは、稀な土地柄だろう。町の方がコバンザメともいうべきで、地名ブランドにあやかったのだろうか。なら、いっそ946町ぐらいに改名してもよいのだ。

                                        
難読地名を巡るドライブになってしまった北太平洋シーサイドラインなのだが、同時に、クマ出没の注意書きが出ていた。勝手に林野へ立ち入らないほうが無難だ。実際、集落は海岸の断崖に沿ってへばりついており、内陸の国道44号線沿いにある集落との間には、広大な原生林が広がっている。ヒグマがいるのは、常識の範囲内ということだ。

                                              
レンタカーのカーナビデータが古くて、シレパ岬までの道路が検索されない。仕方がないので、自分の勘を頼りに、砂利道を走ると到達した。これぞ、誇るべき勘ナビだろう。実は、先月クマが出没しているので、岬へ向けて歩き出したものの、先端までたどり着くは取りやめた。命あっての物種なのだ。

                                                  
三十五年前、フラフラと一人旅で気の向くまま、訪れたキトウシ野営場を再訪した。以前に比べて、設備が充実していたのだが、最近のキャンピングブームもあってか、内地の長期滞在者が増えていた。ただ、北海道に長期滞在するキャンパーと話をしていると、なにがしか、場末にたどり着いたうら寂しさを感じてしまうのだ。もし、金銭面で余裕があるのなら、釧路で部屋でも借りたほうが気楽だろう。そんなに風に思う。



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2026年10月2日金曜日

やはり、釧路湿原を巡って歩き回るのだが、中には、土木学会の土木遺産に認定された遺構もあるのだ ー 湿原展望台・岩保木水門(北海道道東)

                                               
塘路湖を望むサルボ展望台と、釧路湿原を望むサルルン展望台を歩く。フランス人がいて、塘路駅から歩いてきたのだという。泊りは、川湯だと言っていた。駐車場は国道391号線沿いにあるのだが、エコミュージアムセンター「あるこっと」は湖畔沿いに位置していてかなり離れていた。この二つの展望台は、サルボからサルルンへ縦走するのがいいと思う。

                                                  
岩保木水門は、旧釧路川の氾濫によって、洪水対策として直行する新釧路川が切り開かれた際、築かれた。これにより、釧路湿原は乾燥化して縮小してしまったのは、皮肉なことだ。水門は、木材運搬などの用途で釧路川へ通行する際に開けられて、水利や水運の向上を図るのが目的だった。

                                               
新しい釧路川を見ていると、石狩川の河川改修工事を思い出してしまう。これにより、石狩平野は穀倉地帯となったのだが、釧路湿原は、ただの荒れ果てた平原のままだ。実は釧路市の住宅地域も、北方面には伸びずに東西に広がっている。環境破壊が叫ばれて国立公園が誕生した以上、これ以上の開発はないだろう。しかし、何と広大な原野なのだろうか。

                                        
おまけがてらに、サルボ展望台には、こちらでクマよけ鈴を購入して装着してみた。百均のお店では、セリアだけアウトドアの鈴を置いてあるのだ。横浜の自宅近くの店でも見かけていたので、ここ釧路で買ってみることにした。



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2026年9月30日水曜日

釧路湿原では、近年、ヨシ草原が減ってヤチハンノキの灌木林が増えていて、遊歩道を歩くとそうなのかなあと感じた ー 釧路湿原(北海道道東)

                                    
釧路湿原の恩根内ビジターセンターから、湿原内の木道を歩いた。センターの館員からは、木が朽ちているので歩行に注意する箇所の説明を受けたせいもあり、途中で折り返すことにした。まあ、夏の日ゆえに日差しもきついし、気温も珍しい27度くらいだから、無理をして歩き回る必要も無かろうと判断したのである。

                                          
釧路湿原で、数は少ないがワタスゲを見る。尾瀬の湿原でも見かけられるが、内地では高山地帯地帯でしか見られない。ここは冷涼の平地なのだ。白い穂の姿がこの花だと思われがちだが、これよりもっと前に、雪の解けた直後に、他の植物に先駆けて花を開くらしい。といってもまったく地味で、枯れ草と一緒にして見過ごすような地味さなのである。

                                           
釧路湿原の木道を歩くには、ビジターセンターでクマよけの鈴を借りなければならない。この鈴は造りがしっかりしていて、カランカランと適度に響てくれる。ここ釧路の仕事着専門店のプロノでは、クマ除け鈴が売られていて、仕事柄、昨今のクマ被害対策として当たり前だろう。一方、セリアの百均では、内地の店でもこの鈴が売られている。これは、アウトドア向けの観光用だな。

                                                   
釧路の北斗遺跡でも、クマよけの鈴を借りる。展示施設から復元された縦穴住居まで、一キロ弱で森の中を歩くのだが、鈴は欠かせないのだ。この復元住居には作業員の方もいて、色々と説明してくれて助かった。四角く掘り下げて、屋根にはカヤが葺かれている。これより古い縄文時代の住居跡は、丸くなっていて、時代の違いが分かった。



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2026年9月28日月曜日

国際コンテナターミナルとして整備されたし、酪農地域への飼料供給を担う国際バルク戦略港湾でもあるかの地は、霧の街だった ー 釧路港・米町エリア(北海道道東)

                                  
釧路の幣舞橋を渡ると、主要道路には珍しいロータリーが存在している。右折がないので事故が起きにくいというのだが、運転して走ると、慣れないと難しい気もするのだが、この開店するロータリーでは自然とスピードを落としながら、左折、右折を行う気がする。それが、安全なのだろう。

                                       
石田和啄木が、釧路に新聞記者として滞在したのは三か月にも満たない。だが、多くの短歌を残している。市内に歌碑が、26もあって、文学好きなら訪ね歩くのもよいだろう。この啄木の銅像は、港文館 (港湾休憩所)のそばにあり、旧釧路新聞の記者として働いていた頃の社屋を復元した建物ということだ。一階はカフェで、二階が石川啄木ゆかりの展示となっている。

                                         
夕暮れの霧の釧路。お盆も間近い真夏というのに、霧が迫るのだ。その後、たちまちに晴れて青空に戻った。年間平均で100日以上も霧が発生し、日本一の霧の発生率を誇る場所だから、天候が変わりやすい土地柄なのだろう。霧のロンドンならぬ、霧の釧路だな。

                                           
港町として釧路が発展した当初、この米町公園周辺に人々が住み着いたのも、高台の上に位置していたからだろう。津波、高潮、洪水などの災害を避ける目的だったはずだ。港が開かれてから一世紀以上になる国際港なのだが、市街としての出発点は、このエリアだったのである。実際に、運用中の釧路崎灯台とは目と鼻の先なのだが、それを模した展望台が公園にあり、上ると港町が一望でき、釧路ならではと思わせる。



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