2026年10月24日土曜日

北海道遺産に登録された格子状防風林の眺望で有名な、ぐるり330度の開陽台以外にも見所はあるのだ ー 中標津町(北海道道東)

                                         
中標津町での昼飯は、上さんがネットで探し出して来た”佐藤さんちのぎょうざ”だ。掛け値なしにうまい、日本最東端のグルメ餃子だろう。釧路のイオンでも、冷凍で購入できるというのだが、中標津まで出かけて食べることに、価値があるだろう。

                                               
中標津にある、この業務スーパーも日本最東端なのである。ここで、マルサンの豆乳を買ったのだが、釧路に戻ってスーパーに行く気力など、運転疲れで毛頭ない分けである。もちろん、釧路にもこのチェーン店があって、イオンモールの近くに位置しており、消費者の流れを誘っているのかもしれない。この後、道路を挟んで向かいの家具屋さんに行ったのだが、品ぞろえもあって近隣の分散する牧場主などが、買いに来るのだろう。つまり、この町は、地域の消費や流通の拠点なのだろう。

                                                  
今日の中標津行では、もう一つの美術館を訪問する。それは、”荒川版画美術館”だ。サイロの先端部を切断して、それを二つ並べて、内部を円形の展示室にしたユニークさが特徴なのだ。牧場主の厚意で無料公開なのだが、レストランやキャンプ場、一棟貸しの宿泊施設も揃っていて、観光ビジネスに挑戦している感じだ。

                                               
出展作品の版画家、富田美穂さんは、乳牛のウシさんをモチーフとしていて、小清水町に在住だ。何かの記事で紹介されていたので、知っていたのだが、再会できてうれしい。実は、かなり昔の事だが、今は無き神奈川の大野山育成牧場へ出かけて、放牧地を見学したことがある。そこの事務所では、女子美の大学生が、牛の絵画作品を展示していた。名前を失念したのだが、ググると二名が検索されて来て、そのどちらかとは思うのだ。




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2026年10月22日木曜日

ロマノフ王朝の支援を受けたロシア正教会だから、日本への布教が広まったのであり、この北辺の開拓地まで行き着いたのだ ー 正ハリストス協会(北海道道東)

                                                 
釧路で、今夏の仮住まいは、明治期のイコン女性画家だった”山下りん”の作品を鑑賞することだった。場所は、中標津町上武佐にある、この協会なのだ。十年前、訪ねたら扉は閉められており、事前の申し込みが必要なのを後になって知った。今回は、捲土重来なのである。それで、釧路のハリストス教会へ見学の電話依頼をしたら、管理担当者の連絡先を聞いて、やっと見学を受け入れてもらった。

                                                     
私が、山下りんを知ったのは、若桑みどり著”女性画家列伝”だった。その後、教育テレビの日曜美術館でも紹介されたし、山田五郎氏のユーチューブ動画”【日本初のイコン画家】なぜキリストの絵に漢字?【山下りん】”でも紹介された。明治期に単身でロシアにわたって、イコン画を修行したのである。

                                         
実際の山下りんが描いた祭壇画は、ギリシャ正教のイコン画における描画の制約があったとはいえ、描写は素晴らしい。エルミタージュ美術館で、模写をしたというが、卓抜なデッサンの努力の跡がしのばれる。

祭壇中央のイコン画では、中央左右の二枚が山下りんの真筆だと言われている。並んでいる他の絵よりも、はるかに出来が素晴らしいと思う。秋田県大館市にある北鹿ハリストス正教会曲田福音聖堂に掲出されている作画のイコンも素晴らしいが、ネットで検索された画像を見るよりも、実際のイコンは臨場感があり、感銘を受けた。

                                                       
中標津町の上武佐地区には歴史的建造物として「旧土田旅館(北村家住宅主屋)」が残されていた。見学の趣旨でお断りしようとして、玄関から声をかけたが応答はない。人が住んでいる気配がしなかった。北海道の駅逓制度は、開拓当初、鉄道網が未発達の地域で、旅人の宿泊や、運送、郵便の役割を担った施設であり、宿場だったということだ。



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2026年10月20日火曜日

”まだ夏に汗かいてるの?”、”怪談話がなくてもヒヤッとした夜を過ごせます。”といったコピーが実際なのだ ー 釧路の天候(北海道道東)

                                      
釧路駅中でみた、釧路の自治体PRポスター。そのキャッチコピーが、”夏は笑えるくらい、涼しい946で会いましょう”とあって、微笑んでしまった。だって、自分もその一員に成りすまして滞在している分けで、暑さから逃げおおせたと言う逃避行なのである。避暑と言えるほど、優雅なわけでもないし、金銭に余裕のあるわけでもない。

                                         
最近は、冷害という言葉を聞かなくなった。道産子なら、基幹産業の農業については、子供のころから教わってきたのだ。そして、天気図にはオホーツク海の上に冷たい高気圧が居座ってしまう絵柄。今年も、天気図を見ていて、思い出したのだ。そういえば、下北半島には稲作がない。北海道の気候と延長線上の内地なのである。

                                
お盆も過ぎて月末なのだ。釧路は、一日中、雨が降り続いている。だから、外出もせずに家にこもって読書三昧だ。外はひんやりとして、秋が歩みを早めて迫ってきているような気がする。今週末に内地に帰れなければならないのが、口惜しい。横浜では、まだまだ残暑が続いていくからなんだ。



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2026年10月18日日曜日

自然の中にある、自然に生まれた素材を使ったアート表現、時には祭りだったり舞踊だったり ー シゲちゃんランドほか(北海道道東)

                               
津別町の”道の駅あいおい”から、阿寒に向けて走るとすぐ見えてくるのが、”シゲちゃんランド”だ。この町出身の造形作家 大西重成さんが、四年がかりで作り上げたワールド。オープンからもう四半世紀が経つのだが、遊び心にあふれる作品が見ていても楽しくなる。流木、ゴミからイメージ豊かに造形されて、命がよみがえるのである。奥様が、土産の作品を陳列した小屋に居て、自分からNHKのEテレ”日曜美術館”で紹介されていたので、鑑賞に来たと話したら、驚いてもう五年になると話してくれた。

                                                                                                                                 
                            
”白糠アイヌミュージアム ポコロ”を取り上げるのを忘れていた。この博物館は、規模は小さいのだが、実際のアイヌの人々の生活文化を忠実に展示している施設だと思う。入館は太っ腹の無料で、小一時間もあれば、くまなく見学できるのだが、通りがかりであれば、絶対に立ち寄ってもらいたいところだ。

                                           
アイヌ民族の伝統的な儀礼の一つ、イオマン(熊祭り)は、捕えて飼育した子熊の魂を、再び神々の世界へと送り出す儀式だ。その子熊を飼育する小屋、ヘペレセッの小屋(右端)を見ることができた。ちゃんとした檻になっていて、儀式まで大切に育てられていたようだ。


この白糠には、手つかずのパシクル湿原があって、高台の自然公園から全貌を見渡すことができる。公園内には、クジラを模した塑像が置かれているのだが、国指定重要無形民俗文化財のフンペリムセ伝来を説明したものだ。アイヌ古式舞踊の鯨踊りなのだが、クジラが現れた喜びや感謝を表現しているという。





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