2017年5月31日水曜日

変幻自在の路地空間で、かわゆい消火バケツに出会えるという至福の散策なのだ - 迷路の街(小豆島土庄町・香川県)

58番札所西光寺にて

この寺の山門に置いてあった消火バケツは、ダルマさんに変身しておりました。
プラスチックの浮き球が顔になっていますが、中は水を張ってあると思いました。

隣りはくちばしが見えるので、鳥さんには違いなくて、赤い蝶ネクタイがかわゆい。
本来、消火バケツは赤いものですし、白字で消火用と書かれてあるものです。

でも、漁具の浮き球まですっかり塗り替えられていて、防火用には見えません。
かわいいデこレーションでほっこりしますが、浮き球には別の目的もありそうです。

それは、張った水にボウフラが湧かないように、フタをしてしまうということでしょう。
つまり、蚊が卵を産み付けられないようにするためですが、それが浮き球なんだ。

ちょっとした工夫ですが、この球自体のデコレーションは、礼文島で見かけました。
多分、お子さんのいる漁師さんの家と思いますが、ばい菌マンはインパクトがある。

三年前、礼文島の泊村テフネフで

そのとなりはドキンちゃんですが、アンパンマンのキャラが、仲良く勢ぞろいしました。
おそらく、お父さんが子供達のために、手作りで作ったんじゃないかと思います。

これはあくまでも遊具のジャンルですが、一方、小豆島は消火用の水バケツです。
なぜかといえば、土庄は歴史のある町並みで、入り組んだ路地になっております。

元々、この路地は、海賊の来襲や海風から守るために意図的に造られました。
ただ、それは昔の話で、このような場所で火災が起きてしまうと、今は厄介です。

つまり、往来が狭すぎで消防車が中に入れないので、初期消火が大切のはず。
だから、辻辻や重要な家屋には、こういった消火バケツを置くことにしたのでしょう。

しかも、風情を残す迷路の町並みですから、赤いバケツでは無粋かもしれない。
ゆえに、ゆるキャラ風のマスコットに変身させ、観光PRも兼ねたと思いたくなります。

印象的な辻を抜けました
グーグルドライブはこちらから
裏ページもあるよ!

こうして、迷路の街中を歩くと、こういったバケツが見られたので楽しくなりましたな。
まあ、うろつくほどに小腹も空いて来ますが、運よくお菓子屋さんも遭遇しました。

そして、名物の醤油シュークリームを、岡田長英堂さんの店中でほおばりました。
というわけで、無目的にプラプラほっつき回るのも、意外な発見があっって面白い。

それに、このゆるキャラでこさえた消火用バケツだって、急いで通り過ぎてしまえば見落としてしまうのかも知れませんが、グーグルストリートビューを使いますと、この迷路のような町内で結構な数のバケツが確認できたほどなので、路上観察にはもってこいのアイテムだとも、思ったのでした。


おまけ:
別バージョンのバケツ
醤油シュークリーム


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2017年5月28日日曜日

トンボロ現象のせいでできただけって言われたら、観光名所も泣いちゃうだろうな -  エンジェルロード(香川県・小豆島)

     
この小豆島に来て、海を歩いて渡れる島があるとは、思いもよりませんでした。
どうして知ったのか、そのきっかけは簡単で、初日にそこを通るバスに乗ったから。

目的地は、中山の千枚田でしたが、路線バスは銀波浦を通過して行きます。
その時、バスの自動アナウンスが、”エンジェルロード前”と紹介してくれました。

バス停自体は、国際ホテルなのですが、ついでのナレーションが気になりました。
これは何なんだと思って、土庄港のターミナルビルで入手した観光パンフを見ます。

”天使の散歩道”とも書いてありますが、地図には余島に点在する小豆島がある。
これは単に”あづきじま”と呼んでいて、”しょうどしま”でないのが面白いところです。

そして、島々のつながりが散歩道になるようで、パンフの説明で合点がいきました。
つまり、潮の満ち引きで島がつながったり離れたりする、不思議スポットなんだとか。

でも、バスが海岸沿いに走り抜けていく中、潮が満ちていて道はありませんでした。
ならば、潮汐表で調べて、日中、小豆島で引き潮になる時間を探してみましょう。

まあ、翌日に行くとして、宿に戻ってからチェックすれば、朝八時頃と分かりました。
しかも、運が良かったのには、土庄港を出発するバス(西浦線)も時間がピッタリ。

それで、早めに宿をチェックアウトしたら、おかみさんにどこへ行くのと聞かれました。
まあ、エンジェルロードだと答えたら、即座に専用の潮汐表でチェックしてくれます。

本当は、自分で下調べしたので間違いないのですが、ダブルチェックはありがたい。
それより、見られる時間帯の分かるカレンダーがあるなんて、さすが観光名所だな。

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渡渉できる時間が分かります

バスに乗っても、このパンフがかなりの部数で、カタログ受けに収まっておりましたわ。
なので、若者向けには島一押しの名所として、小豆島オリーブ園と双璧なのかな。

週末だったせいもあるのでしょうが、訪れている人も多くて、記念撮影の人も多い。
中には、ドローンを飛ばして上空から撮影にチャレンジしていた人もいたりしました。

一方、潮の満ち引きで陸続きになる島は、別にこちらが専売特許ではありません。
国内には、西伊豆・堂ヶ島の三四郎島とか、湘南の江ノ島とか、色々あります。

それに、最も世界的なのは、フランスにあるモン・サン・ミッシェルの世界遺産です。
ここだけいというものでもないし、学問的にはトンボロ現象と名づけられていました。

なので、潮が引いたら真ん中で手をつないで渡れば、結ばれると言われてもねー。
カップルなら話題づくりで楽しいでしょうけど、熟年夫婦にとってははいかがなものか。

というわけで、知る人ぞ知る縁結びのスポットだから、エンジェルロードなのでした。
潮が引いて出現した砂州を散策するのは気分のいいもので、別にカップルのためだけにあるわけでもありませんし、ペットのワンちゃんを連れて来ようが、ご家族連れだろうが構わなくて、楽しければそれでいいのだと思うのでした。


おまけ:
ながめの良いホテルは予約しづらいのよね


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2017年5月25日木曜日

人はなぜ旅をするのかという、問いかけの彼岸に、お遍路さんの姿を見たのかもしれないと思い始めた - 旭屋旅館(小豆島・土庄町)

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小豆島は、予約してあった土庄港の旭屋さんという旅館に、お世話になりました。
熟年夫婦の気軽な旅だし、移動も食事もしやすい理由でカジュアルに選びます。

なので、お遍路の宿だとは露ほども知らずに、じゃらんのボタンを即クリックしました。
旅の第一泊目でもあり、交通至便だから、ビジネス向けかなーという印象でした。

ところが、パンフレットをもらいますと、白い旅装束一行の写真が載せてありました。
あれっ、確か、小豆島は四国八十八ヶ所のお遍路に含まれていないはずだけど。

どうしてなんだろうと思いつつ、寝る前に部屋の中でパンフに目を通してみます。
そうか、小豆島には独自の島遍路というものがあったのか、とはじめて知りました。

実を言いますと、この日が人生で初めて、四国の土地を踏んだことになりました。
まあ、東日本に住み続けてきてますから、西国の地勢、文化は疎いものです。

なのに、旅の初日に、巡拝の札所を知らず知らずに、お参りしていて驚きました。
それは、千枚田と呼ばれる中山の棚田を訪れた際、山上のお寺まで上りました。

名は湯船山蓮華寺で、見る限り住持のいないまま、久しく時が流れたようです。
そんな物寂しさを感じましたが、棚田の訪問客も、ここまでは上がって来ません。

そして、ここが44番所の札所だったというのは、旅から帰って調べて知りました。
そうか、俄か遍路に変身したのかと思いつつ、58番の西光寺も訪ねていました。

44番札所、蓮華寺
58番札所、西光寺

そんな分けで、小豆島に泊まると、札所の一つ二つは導かれるのかもしれません。
四国のお遍路道に比べて、手軽で身近な分、お参りに立寄ってしまうのでしょう。

ただ、このお宿に泊まって、部屋に置かれた本は、心の洗われるものがありました。
カバーがしてあったので題名が分かりませんが、パラパラとページをめくっていきます。

それで、どうしてもタイトルが知りたくて、投稿の前に宿まで電話してしまいました。
教えてもらいましたけど、えんどうとしお、人生の言葉とだけ聞いて、切ってしまった。

グーグルで検索しても分からず、ここは、投稿の時に簡単に触れるだけにしようか。
それでも、何とか探し当てた2月11日の言葉を、ここで紹介したいと思います。


    「来た道」
  
  来た道がわかれば
  
  ゆく道がわかる
  
  おるところがわかれば
  
  ゆくところがわかる
  
  来た道も
  
  おるところもわからないものに
  
  どうしてこれからの道がわかろう
   
  大切なことは
   
  来た道であり
    
  いまおるところである
   
  それを見直してみよう
   
  過去と現在がわかるとき
   
  未来の道がわかる
   
  歴史と伝統とを理解すると
   
  将来の道があきらかになってくる


というわけで、上さんも、この本でお遍路さんも元気が沸いてくると言っていました。
自分も、鎌倉近辺に住んでいるので、長谷寺のような坂東三十三箇所の札所を知らなくてもお参りしていたりしていますが、親身に励ましてくれるような本をさりげなく部屋に置いてある旭屋さんのような宿がある小豆島こそ、お遍路の土地柄として似つかわしいものがあり、近いうちにまた訪ねてみても良いのかなと、旅を振り返りつつ、思ったりもするのでした。


おまけ:旭屋さんの別バージョンパンフレット
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日英併記です

☆中山の千枚田はこちらから
せり上がる天空の田面を見下ろせば、長きにわたり守り続けている方々に畏敬の念を覚えずにはいられない - 千枚田(中山の棚田)(小豆島町・中山)


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2017年5月22日月曜日

宿屋が焼失してしまっては、秘湯もへったくれもありゃしません - 吾妻スキー場・不動湯温泉(福島県・福島市)

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大正時代にこさえた木造家屋のレトロで人気の温泉宿も、今はもうありません。
既に四半世紀も前に泊まりましたが、パンフレットを見て懐かしくなりました。

福島の奥座敷”土湯温泉”から更に山間へ入った不動湯温泉は、秘湯です。
宿への車道が悪路なので、日帰り駐車場に車を泊めて、一キロを歩きました。

散策路にもなっていましたが、山奥のひなびた一軒宿の風情が旅愁を誘います。
当時、秘湯ブームに火が付き出した頃で、NHKのニュースでも紹介されました。

絶品のお湯は、百段近い階段を下りなければならない、谷間の露天風呂です。
階段自体は、屋根付きの渡り廊下になっていますので、風景も眺められました。

梅雨晴れの週末に、運よく部屋も空いて、会社の先輩まで付き合ってくれました。
私から誘いましたけど、車は先輩が出して、それが珍しいサンタナの車種です。

当時、日産自動車が独フォルクスワーゲンからライセンス生産していた国産車。
その後、中国でもライセンス生産されるようになったので、ご存知かもしれない。

それで、デザインも国産と趣が違い、運転席のメーター等のインパネが異色です。
LEDの点滅で標示する燃費計なるものも付いていましたが、おもちゃ程度の表示。

ピコピコと増減したりしましたが、これに注意して運転した人は、いないでしょう。
当時、日本車は燃費も既に良かったので、ドイツ車も対抗したのかと思いました。

LEDはインパネ左下にあった

この温泉までは、住んでいた仙台郊外から、目と鼻の先で所要は二時間半ほど。
朝ゆっくりと起きて先輩と一緒に独身寮から出発した、二十代の一コマなのです。

でも、上さんと再訪しようにも、宿が火災で全焼してしまって、それもかなわない。
宿泊客は全員避難して無事だったようですが、従業員の一人が焼死しております。

だって、一度、非難したのが目撃されたのに、火元の調理場へ戻ってしまった。
このため、逃げ遅れて亡くなったようで、何か不始末があって戻ってしまったのか。

そこら辺がミステリーですが、この火災は未だ最近のことで、三年前になります。
いやはや、高名な詩人、高村光太郎・智恵子夫妻が宿泊して有名だった宿です。

宿帳も焼けてしまい、ここは、パンフでも眺めて、往時を思い出すとしましょうか。
一方、近隣の吾妻スキー場は、スキー客の減少で廃止を余儀なくされました。

まあ、レトロな温泉宿も泊まれたし、ゲレンデも滑ったので良かったと感じる次第。
訪ね歩いた時期こそ、各々違いますが、今はなき思い出の地になった分けです。

というわけで、昨年、秘湯「不動湯温泉」が「日帰り温泉」で復活したのがうれしい。
山奥のあの場所では、私有地といえでも、温泉旅館の再建にかなりの困難が予想されるのですが、先ずは日帰りで営業を始めていただいたことから始めて、われら夫婦が泊まりにいけるように、旅館のオープンまで奮闘していただきたいと切望するのでありました。


おまけ:
 泉質・含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉 ※露天風呂
 泉質・単純温泉 ※羽衣の湯
 泉質・単純炭酸鉄泉 ※常盤の湯
 泉温・58度(源泉掛け流し)、他不明
 効能・リウマチ、神経疾患、慢性皮膚病など

 料金・500円
 備品・シャンプー、ボディソープ、無料ドライヤー※いずれも女湯のみ
 施設・宿泊、日帰り

 住所・福島県福島市土湯温泉大笹25
 電話・024-595-2002
 立寄時間・10:00~15:00
 定休日・無し(冬季休業あり)


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2017年5月19日金曜日

小豆島のフェリー航路は、過当競争なんじゃないのと思うくらい、発着地が多すぎなんだな - 国際フェリー(小豆島池田港~高松港)

屋根に乗っていた亀さんです

陸に上がった海がめさんは、シルクハットをかぶっていても、寂しそうに見えました。
本当は、第二の人生でも船の上に乗り、サムイ島航路で活躍するはずでした。

ところが、乗船客のスペース確保で、展望デッキのカメさんは外されてしまいます。
実際に、我々がナトン港行きに乗った際、陸に上がったカメさんに出会いました。

確かに船内は混雑していて、展望デッキに座る座席を、やっとこさ確保しました。
まあ、一時間半の船旅とはいえ、南国でも海風に当たれば、体も冷えてしまう。

だから、船内の客席を探したのですが、乗るのが遅くて見つけられませんでした。
それで、このフェリーは日本からタイへお輿入れしたのですが、転売されたものです。

最初は、四国の高松から瀬戸内海の小豆島池田港まで運航していた船です。
その名も第三十一こくさい丸で、国際フェリーが運航した動物シリーズの第一号。

当時は、船上デッキにカメさんが居座っていて、中で遊べる工夫になっていました。
お子達には絶大な人気が合ったようで、その後、キリン・パンダに受け継がれます。
  
   
ただ、後継船は単なるデコレーションにすぎず、遊べる造作にはなっておりません。
だから、初代のカメさんは、思いっきり金をつぎ込んだ贅沢さを残していますな。

二代目は余裕もなくなり、単なる装飾に落ちぶれたのは、残念でしかありません。
何れにせよ、このサムイ島行きで見た亀さんの船は、格別な思い出になりました。

ところで、この島へ渡るには、本土の町スラタニまで、先ず飛行機で移動します。
次に、空港からバスに乗り込んでドンサック港へ移動してから、乗船するのでした。

空港ではバスが連絡しており、フェリーに乗り継ぐチケットも買えるので便利です。
このような方法は、コスパを目指すツーリストの間では、よく知られているのでした。

当時、上さん共々バンコクに駐在しておりしたので、現地のスタイルにならいます。
休暇の旅行でしたが、フェリーの思い出だけでも良い語り草になったと思います。

さて、小豆島の旅行は、岡山県の宇野港から豊島経由で土庄港に着きました。
調べてみましたら、それ以外にも発着する港が色々とあって、旅程で選べますね。

   本州側 ~ 小豆島
 ① 神戸新港 ~ 坂手港 小豆島ジャンボフェリー
 ② 姫路港 ~ 福田港 四国フェリーグループ
 ③ 日生港 ~ 大部港 瀬戸内観光汽船
 ④ 新岡山港 ~ 土庄港 両備フェリー
 ⑤ 宇野港 ~ 土庄港 小豆島豊島フェリー

   四国側 ~ 小豆島
 ⑥ 高松東港 ~ 土庄港 小豆島エンジェルライン
 ⑦ 高松港 ~ 池田港 国際フェリー
 ⑧ 高松港 ~ 草壁港 内海フェリー株式会社
 ⑨ 高松港 ~ 坂手港 小豆島ジャンボフェリー

土庄港のフェリーターミナル

なので、小豆島へ渡るには、他港から出発した方が便利だったかもしれません。
それでも、わざわざ宇野から選んだのは、かつて宇高連絡船が発着したからです。

昔から旅好きだったので、時刻表を眺めながら四国へ渡ることを夢見ていました。
それは、本州四国連絡橋が通じる前で、航路は、旧国鉄が運航していました。

終着駅の宇野駅から、連絡船の出る桟橋までは、歩いて三四分と便利です。
でも、横断橋が通じれば、列車で渡ってしまうので、連絡船は廃止されました。

もう三十年以上も前の話ですが、残念に思い続けて、敢えて今回は選びました。
それに、航路は豊島にも立ち寄るという、多島海の船旅も、プラスで楽しめます。

そんなことで乗船しましたが、山火事で禿山になった井島も、遭遇できて面白い。
というわけで、北海道の離島をつなぐフェリーと違って、実に穏やかな航海でした。

瀬戸内海は外海にあらず、正に内海であるというのが、このフェリーの船旅でも実感できたのですが、そういえばタイのシャム湾に浮かぶサムイ島への航路も、あまり波風の立たない航海だったなと振り返りつつ、だからこそ亀さんフェリーも第二の人生が送れているのだなーと思った次第なのでした、


おまけ:北海道の離島・フェリーについても書いております
   
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2017年5月16日火曜日

海の向こうから藤棚の美しさでご指名とあれば、お連れ申し上げますぜ - 足利フラワーパーク(栃木県・足利市)

フラワーパークの藤棚

上さんの両親が、もうこれが最後かもしれないと、遠路はるばる日本に来ました。
お父さんは既に傘寿を迎えたし、お母さんももうすぐ古希だから、長旅は厳しい。

三時間くらいの旅空に過ぎませんが、目も悪くなって足腰も弱っているようです。
両親とも、自分の健康は自覚しているので、見ておきたい物を希望してきました。

それが、足利フラワーパークなんだだそうで、三年前、CNNで紹介されました。
世界の夢の旅行先、十選の中に選ばれたもので、花の美しさではここだけです。

他には、バオバブの木の通り道や、キリンに餌をあげられるホテルも選ばれました。
もちろん、日本からはここだけなのですが、その選定理由がちょっと風変わりです。

どうも、SF映画アバターに登場する”魂の木(エイワの木)”を連想させるみたい。
藤の花が、巨大な棚から垂れ下がりますが、ほとんど同じに見えるとしています。

県の天然記念物に選ばれたほどですが、人の手入れがあっての規模なのです。
でなければ、ここまで大きくならず、、自然ではつるが木に巻きついて広がります。
   
   
なので、花は棚のように水平に広がらず、枝から部分的に垂れて咲くだけでした。
マメ科の樹木なので仕方ありませんけど、初夏の山野を彩る淡い紫色も美しい。

長寿で繁殖力も強いので、おめでたいとされ、万葉集の和歌にも詠まれています。
一方、そんな親しまれた花を、平安時代に権勢を誇った藤原氏が大切にします。

その氏名にちなんだこともあり、藤花の宴をさかんに催したと伝わっているのです。
でも、上さんのご両親は、どこからこの場所の情報を仕入れて来たんでしょうかね。

海外旅行をよくしていますし、きっとCNNのニュースも目にしたのかもしれませんな。
それで、一泊旅行という段取りで出かけましたが、五月の連休明けになりました。

最近は、インバウンドで外国から観光客が押し寄せて、航空券の確保も難しい。
連休中は値が張るし、連休明け直後でも未だ藤の花は咲いていると聞きました。

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なので、この時期に合わせて来てもらいましたが、金曜日でも混雑しております。
見納めに、連休明けでも最寄のJR駅からてくてく歩く、お客さんも多数おりました。

それで、自分には咲き始めているバラの花のほうが、香りも強く美しいと感じました。
深紅に咲くダマスクローズは、鼻を近づけますと、本当に香料のような香りがします。

正に、目で見て香りを楽しむことができましたので、強く印象に残ってしまいました。
というわけで、アッシーくんの自分は、旅の専任ドライバー役を無事に果たしました。

ここから、宿泊先の喜連川温泉まで、更にドライブしながら移動したのですが、途中、業務スーパーにも立ち寄って乾物の食材を買い込んだりして、別に旅先でそこまですることもなかったのですが、ご両親にとっては物珍しさが加わったショッピングになりましたので、それはそれでプラスアルファになったのかなと、思った次第なのでした。


おまけ:
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栃木県にも業務スーパーは多いのだ


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2017年5月13日土曜日

正直に申し上げます、業務アプリでエクセル&VBAに出来ないことはありませんと大ホラ - Excel2013・VBA(その他)

   
会社でエクセルのワークシートを使って、業務改善をちんたら実行中です。
というより、自己満足に近いマクロコードのプログラム作成ではありますが。

それで、今のところ、大抵の企業なら2013バージョンをお使いでしょう。
このエクセルでマクロを組むのですが、家にあるのは2010のエクセルです。

インドに出張中、屋台の売店で買った百ルピーの海賊版なのに完動品。
でも、画面が英語版なので、操作に慣れるのに、時間が掛かりました。

日本円の価値にすれば二百円と言う、あってないような値段なのですな。
それでも、簡単なマクロコードの組込みであれば、両方で動作しました。

サンプルプログラムを家に持ち帰って、動かしてみても特に問題ありません。
ところが、複雑なコードを組んで持ち帰ったら、実行途中でエラーが出ます。

 ”OptionButtonクラスのValueプロパティを設定できません”

よく分からんけど、要するに上位互換はあっても下位互換は無いのかな。
でも、たった三年のバージョン違いで、こんなにエラーがでるのかとびっくり。

普通言われているのは、2007以降のバージョンで作成したマクロのお話。
それ以前の古いバージョンだと、正常に動かないのが常識のお話でした。

定説ですが、昔、この言葉を連呼した新興宗教の教祖様もおりましたよ。
まあ、今時、2003版を使っている人は、探すのが難しいくらいでしょう。

そんでもって、両バージョンは、超えるに超えられない大規模なものなのか。
知っているのは、起動時、シートの表示が複数から単数に変わった点かな。

 以前は、MDI → Multiple Document Interface
 現行は、SDI → Single Document Interface

それぐらいで、アプリの中でどれほど大きな変化があったのは知る由もない。
VBA専門の講座へ行って教わったわけでもなく、ネットで独習だけが頼り。

それでも、実際に使用するファイルを数例作ったのは、窓際なりに誇らしい。
今回、タブレット用のアンケート用紙ファイルを自作したので、紹介します。

エクセルファイルをダウンロードしたい → ここをクリック
(アンケート実行画面は冒頭の画像)

なお、サンプルファイルは、未完成なので次の注事項を参考にしてください。
これを踏まえて、VBAが分かる人なら、改造も簡単ではないかと思います。

※1 ボタングループをシート上で非表示する場合、Alt + H + FD + P、全画面表示(ESC押)から通常画面に復帰させて設定

※2 ボタンのキャプション”オプション1、2....”は、削除してボタンだけにしてもOK。グループ化すると上から1,2,3の値の順番になる。

※3 ボタン回答の”はい、いいえ等”と、セルに書き込みをしても、対照できれば構わない。

※4 シート2~4は、見せる必要が無いので、アンケート完成時に、非表示にする。(Alt + H + O + U + S / 再表示:Alt + H + O + U + H)

※5 "アンケートを実際に使うときは、マクロコードの行列番号とグリッド線の消しこみを活性化させる。
(真偽の値を、TrueからFalseに変える)

 
コード内容は、
ActiveWindow.DisplayGridlines = False (改行)

ActiveWindow.DisplayHeadings = False (改行)

(Thiswoorkbookのプロシージャ記述。)"

※6 オプションボタンの保護について、シート保護を掛ける前に、ロックのチェックを外し、必要に応じて文字列のロックも外す。

※7 アンケートが完成したらシート全体をロック(保護)するが、記入欄のセル部分を解除することで、記入ができるようにする。

※8 オリジナルのファイルを開いてアンケートに使用した後。実際にセーブされるファイルは、日付のタイムスタンプをつけてセーブされるようになっている。(パスワード:12345)

というわけで、背後のシートでは回答率など、集計の解析もしております。
展示会などで、アンケート回答のためにタブレットを手渡されて答えているような風景も見かけますし、今やスマホを使ってアプリの操作をすることは常識の範囲内なので、こんなアンケート回答があっても構わないではないかと、思った次第なのでした。


おまけ:
実を申しますと、ダブルクリックすると、セルは保護されているというメッセージが出るのですが、これを非表示にできなくて悩んでおるのですよ。




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