2021年10月30日土曜日

芸術家として、お互いを認め合うおしどり夫婦だったようで、共作も含まれている点では、理想的なパートナーだったのだろう ー ユリウス・レントヘン夫妻(バイオリン協奏曲第一番)

     
ところで、音楽家同士の結婚は、夫婦円満、上手く行くものなのでしょうかね。
音楽家は、自分の世界が大切な人たちのようですが、個性のぶつかり合いだな。

互いに理解し合い、互いの世界を尊重すれば、最高のパートナーになれるかも。
でも、自分の価値観と異なる相手だったりすれば、妥協もなく破局しそうです。

そんな風に思ったのは、指揮者の小澤征爾さんと前妻の江戸京子さんの破局だ。
小澤さん曰く、前のカミサンとはどうしても音楽の話が出てぶつかってしまう。

でもヴェラの場合は、モデルやってたから興味が洋服とかそういう方面でしょ。
だから家に帰るとホッとするんだよと言っていましたが、畑違いがいいのかな。
       
中には、世界中の演奏活動に付き添い、聴衆に交じって演奏を聴く奥様もいる。
それは、現役で最も高い評価を受けているピアニスト、ポリーニ氏なんだとか。

まあ、奥様が世界一のファンというのは、幸せな演奏家と感じずにいられない。
そんなことを思いつつ、おしどり夫婦の作曲家だったというカップルは珍しい。

このレントゲン夫妻、夫婦でバイオリン協奏曲を残しており、唯一と思います。
姉さん女房だったようですが、結婚後は引退して家庭に入ることになりました。

それでも、サロン的な音楽活動と作曲は続けており、夫婦仲はよかったみたい。
アマンダさん自身、作品数はそう多くはありませんが、作品の録音もあります。 

バイオリン協奏曲の試聴はこちらから
     
一方、旦那さんの方は、今や忘れ去られた作曲家になって、聞いたこともない。
ところが、非常な多作家だったらしく、六百を超える膨大な作品を残している。

18の交響曲、7つのピアノ協奏曲、3つのヴァイオリン協奏曲と多いのなんの。
他には、3つのチェロ協奏曲のほか、22の弦楽四重奏曲、14のピアノ三重奏曲。

それで、最近は少しずつ復刻されたかのように、CD録音がリリースされだした。
中でも、自分の好きなのは、バイオリン協奏曲第一番で、出だしの独奏が渋い。

なぜ、この作曲家が忘れ去られたのかは分かりませんが、個性が足りないのか。
この人ならこの曲風とか、曲調だという独創性に欠けるのかもしれませんなあ。

活動した場所も、ドイツではなくオランダという小国だったのが災いしたのか。
ドイツで生まれて、各国で活動しながら、最終的にこの国を終の棲家に選んだ。

バイオリン協奏曲の試聴はこちらから
       
ところで、彼はあのノーベル賞第一回受賞者のレントゲン博士の遠縁なんだな。
彼も、オランダ国籍なのにドイツで活躍して、ドイツ人のように思われている。

というわけで、西欧では活躍の場所があれば良くて、国籍は関係ないようです。
もっとも、オランダ語は言語学的には低地ドイツ語と呼ばれて、一応ドイツ語の一種として分類されるみたいですので、順応しやすい言語だから、どっちで生活しようが、あまり不便さは感じられないはずと思ったのでした。



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2021年10月28日木曜日

知らない平穏よりも知る悲しみのある人生の方が高級だと巨匠は表現しましたが、選挙はスポーツみたいな感じかな ー 第49回衆議院議員総選挙(そのほか)

        
小説家、開高健の残した言葉。

 一旦知ってしまえば、知らなかった時には戻れない。
 本にせよ、スーツにせよ、シガーにせよ、酒にせよ、
 別に知らなくても生きてはいける。
 でも知ってしまえば、それなしの人生など耐え難くなる。
 つまり知識や経験は人生に悲しみも もたらす。
 より多くを、より良きものを、よりスリリングなことを
 知ってしまったがために、当たり前の日常に感動できなくなる。
 それでも、知らない平穏よりも知る悲しみのある人生の方が高級だ。

衆議院選挙が公示されましたが、解散から投開票までが17日と戦後最短です。
十年以上前、国民は悪夢の民主党を経験してしまいましたが、今回はどうか。

文学界の巨匠が残していた予言のような言葉ですが、悪夢は切り返されるのか。
喉元過ぎれば熱さを忘れるではないですが、もう一度、国民は過ちを犯すのか。

まあ、そんな危惧を覚えつつ、冒頭の絵画は、ハンスエルニが描いた作品です。
スポーツを対象にした作品が多く、結構、好きな方もいらっしゃるでしょうな。

具象画でもなく抽象画でもなく、イメージが湧き上がるような動的な作品です。
美術関係の雑誌は、”パンタレイ感覚”と表現していましたが、どういう意味か。

これは、”万物は流転する”意味を指すらしく、動的なスポーツにはぴったりだ。
古代ギリシャの哲学者・ヘラクレイトスの言葉から来ており、ピッタリ似通う。

この哲学者は、変化と闘争を万物の根源として、火をその象徴としたらしいよ。
”戦いは万物の父であり、万物の王である”と伝承されていて、それはスポーツ。


こんな感性で満たされた作品は、一瞬の動きが切り取られてイメージが再構成。
でも、なにゆえに開高健とハンスエルニの間に関係があるのかと言うことです。

それは、本人が小説のモチーフにこの画家の作品を、取上げていたからでした。
そして、そのタイトルが「裸の王様」で、第38回下期の芥川賞受賞作になった。

作品では、スイスのピカソだと紹介しますが、どうも違うような気がしました。
ピカソの作品は、何か絵が止まっているようにしか見えず、動的ではないんだ。

一方、エルニの作品は動線が瞬間で切り取られ、その印象が絵の中に出現する。
この違いは明らかで、ピカソになぞらえずとも、堂々たる巨匠だと思いました。

と言うわけで、冒頭に掲げた作品は、ハンスエルニならではのものでしょうな。
ところで、この開高健の箴言は、どの作品から抜粋されたのか、分かりません。

結構、ネットで流布されているのですが、それらしくでっち上げて、ほくそ笑んでいる人がいそうな気がして、ちょっと疑ってしまいして、だれか親切に出典を教えてくれる人はいないものか、と思ってしまったのでした。



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2021年10月26日火曜日

VBAの自動実行で、互換性を保持するために残されている方法とはいうけれど、非常に便利なイベントプロシージャではある ー Auto_Open(VBA)

      
受注情報の前日当日の差分を抽出するVBAプログラムが、一通り完成しました。
一段落した際中ですが、今回のプログラミングで使用した小技を紹介致します。

大した話ではないのですが、ノウハウとしてはかなり役に立つのではないかな。
それで、今回のプログラムは、ブックに何も情報を残さない、単なる箱物です。

要は、ブックを開くとVBAコードを自動実行して、外部のブックを操作します。
この自動実行では、Workbook_OpenとAuto_Openの二種類を使用しました。

というより、別々に作ったVBAコードを一つのブックに合体して実行させます。
このため、プログラムの構造が各々で完結しており、これ以上は変えたくない。

となれば、自動実行を二段階で行う作戦で、この二うのコマンドを使いました。
Workbook_Openのコマンドは、ThisWorkbookのオブジェクトに記述します。

ここでは、メインフレームの出力したCSVファイルを、書式を整えて保存です。
この自動実行プロシージャでは、Callによるプロシージャの呼び出しをします。

一連の作業が終われば自動実行は終了しますが、新たに別の自動実行が必要だ。
このため、標準モジュールの中に、Auto_Openのコマンドを書き入れました。

ここでも、Callによるプロシージャ呼び出しをしますが、データ比較が中心だ。
前日の受注情報が、当日の情報とどのように変化しているかの差分取りなんだ。

取り消されたり、新規に追加されたり、数量や価格が書き換えられたりもする。
これまで、こういった内容のチェックを手作業だったというのが驚愕でしたな。

  Private Sub Workbook_Open() ’ThisWorkbookに記述 
    Call Message
  End Sub
  Private Sub Message()
    MsgBox "WorkBook_Openで開く"
  End Sub

  Private Sub Auto_Open() ’標準モジュールに記述 
    Call Message
  End Sub
  Private Sub Message()
    MsgBox "Auto_Openで開く"
  End Sub

それで、上に挙げたコードは実行する手順の概念だけを示したサンプルなんだ。
他のノウハウとしては、プロシージャの記述を、”Private”としているところか。

同じプロシージャ名でも、オブジェクト内からだけの呼び出ししかできません。
同じ名称で使い回しができたりしますので、シンプルにコードが書けるのです。

というわけで、Callによるプロシージャの呼び出しでは、孫Callまで実行です。
これは、変数渡しのプロシージャ呼び出しなのですが、例えば、Call ~(tmp)で変数を渡しても、渡されたプロシージャ内から、新たに別のプロシージャへ同じ変数を渡してCallで呼び出すのに、同じ変数名は使えませんので、tmp=tmp2のように変数を一度置き換えてから、Call ~(tmp2)で渡し直すなど、それなりのアイデアで乗り切ったプログラミングなのでした。

※サンプルコード(孫Callまでの変数渡しによるプロシージヤ呼び出し)
 Private Sub Workbook_Open()
   Dim tmp As String
     tmp = "Workbook_Openで開く"
       Call Message(tmp)
 End Sub
 Private Sub Message(ByVal tmp As String)
   Dim tmp2 As String
     tmp2 = tmp
       Call Message2(tmp2)
 End Sub
 Private Sub Message2(ByVal tmp2 As String)
    MsgBox tmp2
 End Sub



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2021年10月24日日曜日

併行的に、挿し芽に挑戦して何株は根付きましたが、枯れることなく三か月経過しても成長しない、実に不思議な植物 ー ウマノスズクサ(ガーデニング)

舞岡公園のジャコウアゲハ幼虫
      
上さんから、どうして、この植物にこだわるのかといぶかしそうに聞くのです。
確かに、ここ二三年、ウマノスズクサの繁殖に血道をあげているのは事実だな。

でも、あのミッキーマウスのような特徴的な葉は、一度見たら忘れられません。
自分が初めて近所で見かけたのは二十年前ですが、場所は忘れてしまいました。

でも、ここだろうと思われる場所が二か所あり、そこを通るときは注意します。
でも見つからないし、ようやく見つけたと思ったら、誰かに盗掘されていたの。

それほど希少な植物と思いましたが、確かに繁殖地は少なくなっているようだ。
まあ、そういうことで、ネットで実がなったという投稿記事を見つけて直談判。

この方がとても親切で、種子が入った果房ののまま送って下さり、ありがたい。
だけど、まいてもまいても発芽しないので、不稔ではないかと少し疑心暗鬼だ。

ところが、他の方のブログ投稿を読んでみたら、種まきで発芽したという報告。
草本で、台湾の恒春に自生する「アリストロキア・タガラ」という品種らしい。

近所のは、最も葉の変異が大きい

「芽がすぐ出ないこともあり、翌年以降気長に待ってください」とのメモ書き。
ウマノスズクサの種子をネット通販で購入した時に、添付されていたんだとか。

そして、説明書きには「早めに撒いて下さい」とも断り書きがあったそうです。
この話を、とある方のブログのコメント欄から質問して助言をいただきました。

要するに、発芽する確率が、非常に低い植物なのを匂わせた表現には違いない。
ただ、どの程度なのか具体的な数値で表現していなくて、1%なのか5%なのか。

この方は、発芽に成功したとは言え、芽がやっと出ても育ちがゆっくりだそう。
年を越して、来年の春にどう伸びてくれるのかと期待しているコメントでした。

それで、自分の方はというと、昨年の秋に種子をまいてから、失敗の連続です。
これまでに、昨年の晩秋、今年の三月、五月、八月と四回も撒いてみたんだな。

でも、待てど暮らせど芽が出なくて、発芽率が異様に低いのではと思い始めた。
どれぐらいの率なのか気になりだして、ネットでググったら1%という結果だ。

こちらをクリックして読んでね

日本植物園協会誌(第52号)というのを見つけまして、この植物の研究報告。
タイトルは、「ジャコウアゲハの食草ウマノスズクサの増殖方法の確立」です。

この研究論文に、種子216個の種まきで発芽3株という結果を報告していた。
この数値を見ると、正確には1.4%の発芽率になりますが、それにしても低い。

しかも、早めに撒くとアドバイスもあるし、保持しても仕方ないから撒きます。
というわけで、残りの種子を全てプランターに撒いて、発芽を期待しましょう。

今回は、種蒔き用の用土に種子を表面に撒いてから、上質な腐葉土を軽く表面に振りかけて、あたかも自然の環境に合わせたような状態にしてみましたが、質の良い腐葉土は、本当に森の中の年月を経た落ち葉の表土のようで、こういった自然繁殖に見せかけた環境でぜひ芽吹いてほしいと思うのでした。



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2021年10月22日金曜日

GOSUB~RETURNコマンドで、N80ベーシックでプログラムを組んでいた頃を懐かしく思い出した ― エクセルVBA(コンピュータ言語)

      
自分が、月給一ヶ月をはたいて、NECPC8001mkIIを買ったのは三十数年前。
あの頃はパソコンの黎明期で、個人で8ビットのPCを買う若者が大勢いました。

プログラムをカセットテープに保存したりして、フロッピーはまだ高価な時代。
現代の子供達は、フロッピーディスクすら知らずとも、カセットは分かるかな。

そんな懐旧の時代には、遊ぶのにも自分でプログラムを組む必要がありました。
それがN80ベーシックという言語で、エクセルで使うVBAの原始版みたいな物。

言語的には、今から考えれば非常に構造が簡単で、メモリーの貴重だった時代。
そのため、メモリーに展開する長大なプログラムを書く必要がなかったのか。

それでも結構、当時としては役に立ったのかもしれないという言語なのでした。
それで、自分も勉強して100行ほどのプログラムは、書けるようになったんだ。

仕事につかえるような代物ではありませんでしtが、趣味の範囲で遊んでいたな。
ただ、プログラムコマンドで、GOSUB~RETURNの使い方が分からなかった。


利用方法も理解できずに、この言語を卒業してMS-DOSのOSに移行した思い出。
当時、一太郎とかロータス1-2-3とか、ビジネスアプリが続々と生まれていた。

なので、ベーシックは卒業してしまい、アプリの操作を覚えるのが必死でした。
まあ、VBAを五十の手習いで習得したから、今や高級化ベーシックも扱えます。

Sub Sample()
Dim i As Long
 For i = 1 To 10
  GoSub SubCode
 Next i
Exit Sub
   
 SubCode:
  Debug.Print i
 Return
    
End Sub

それで、VBAの中にGOSUB~RETURNコマンドを知ったのは、つい最近の話。
記述も使い方もほぼ同じですが、あまり推奨された使い方ではなさそうな感じ。

VBAのプロシージャでは、変数渡しで別のプロシージャに作業が橋渡しできる。
だから、今さら古臭いコマンドを使うのは、マイクロソフトも面白くないはず。

一方、N80ベーシックは、GOSUBで飛んでも宣言された変数は共通で使える。
これは、VBAでも同じですが、変数がそのまま使える点を分かっていなかった。

というより、そこまで複雑なプログラムを組んでいなかったのが、本当の事情。
というわけで、GOSUB~RETURNのコマンドは、VBAでも使わないだろうな。

今や、オブジェクト指向による構造化プログラミングの御利益で、1つのサブルーチンを別のプログラム内でも共用できる部品化が可能になっている分けですから、長いコード記述で分かりやすくする目的で、このコードを使うことぐらいが関の山だろうと思うのでした。



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