2015年8月31日月曜日

日本企業が社内コミュニケーションを英語にし始めているのに、痛く同意する - インドムンバイ出張先(その他)

インドの取引先は、欧米企業が中心

ようやく、二週間の出張を終えて、帰国の途上lに着いております。
ムンバイから、シンガポール航空の夜行便に乗って、先ずはチャンギ空港です。

ワンストップの乗換えで成田空港を目指しますが、到着は夕方になります。
帰宅できるのは、九時近くなりますが、インドは遠方の国だと実感します。

これが、海外進出で中国だと、沿海部なら半日の旅程なので往来は楽です。
ところが、インドは往復どちらでも丸一日の旅程になり、移動時間が長い。

アセアンの国にしたも、十時間以上のフライトになる国はあまりないでしょう。
それでも、内陸国のラオスは、乗換えで少し時間が掛かりますが、未だ近い。

と言うより、生活・習慣で親近感のある国々は、アジア圏のミャンマー迄です。
インドに入れば、アジアって何だろうと思わざるを得ないほど、違うのですよ。

食事は、カレー味しかなくて、醤油や鶏がらスープで作った料理がなくなります。
強い香辛料の味付けに、油ギトギトの上に、結構、塩分が強くて体に悪そう。

面白がって食べているうちは良いのですが、次第に胃もたれを起こします。
先ずは、食い物の文化的な違いに驚きますが、ここはアジアとは言いにくい。

インドでは、パニールと言うカッテージチーズを常食しますが、これは西洋っぽい。
日本人だって洋食の文化が入り込んでから、チーズを食べるようになりました。

しかも、インドはイギリスの植民地だったので、欧米の影響は色濃く残ります。
ムンバイの町の中では、二階建てのダブルデッカーバスが走るぐらいです。

加えて、国全体で16もの公用語があるせいか、英語も公用語に準じます。
英語がしゃべられたら、インドは旅行で苦労することが、先ず無いのも事実。

こうなると、現地の製造業は、欧米企業の得意先が多いのも自明の理か。
企業訪問をすると、会社のプレゼンは全て英語で、驚くほど喋りが流暢です。

現地なまりもきついし、立て板に水のような速度で話されると、もうお手上げ。
ところどころ分かった単語をつなげて、何を言っているのか推理したりもします。

現地の従業員に聞いたのですが、英語を話せれば給料が跳ね上がるみたい。
なので、少しでも良い暮らしをしたいのであれば、インドは英語が必須でした。

こういう環境に、インドの市場が中国の次だなんて、安易に考えるのは禁物。
進出しても、現地の管理職は、仕事が基本的に英語なのを覚悟しましょう。

日本から出張してきて通訳を雇うようでは、バカにされるのが落ちになります。
はっきり言って、英語をしゃべられないと、インドでは仕事が務まりませんね。

自分は、英語が人より堪能だと思いますが、毎回、この通訳で出張です。
その内に、英語の技術用語とか覚えてしまって、専門外の知識も深まります。

相手からも、自分に来てもらいたいとリクエストも来たりしますが、それが限度。
技術の専門職ではないので、出張者の要請に併せて出かけるだけなのです。

まあ、業務の最終的な責任が出張に伴いませんので、気楽だったりします。
なので、このまま出張するだけですが、会社は何を考えているのでしょうかね。

英語もろくすっぽ話せない技術者を派遣して、インドで成功する気なのか。
他方、英語の社内教育にも力を入れておりませんし、中途半端満載かも。

いい加減な取り組みで、?十億の無意味な投資をしても、どうも平気らしい。
国内の市場が今のところ順調なので、海外はお遊びと言うのかもしれません。

と言う分けで、会社批判はブログを匿名で運営中だからできるというものです。
もうすぐ、役職離脱になって主幹でしょうし、あと何年かで退職ですから、これからは次世代の社員ががんばれば良いだけの話しだし、今のところ、自分はお付き合いで出張させてもらえれば、それで役得、役得と納得しながら、それでも、現地従業員が頼りにしてくれるのが、うれしくもあったりするのでした。


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2015年8月28日金曜日

全国津々浦々の小京都が近くにあるのに、訪ねない手はないよ - 小京都近郊のス キー場(全国各地)

秋田県湯沢観光パンフ
 
グーグルドライブはこちらから
平成に入ってからのパンフ?

小京都(しょうきょうと)は、古い町並みや風情が京都に似た街を指しています。
室町時代以降、各地の大名は、京都に憧れ、それに模した町づくりをしました。

これが小京都の起源で、現在は、そのように呼ばれる地域が団体を作りました。
その名は「全国京都会議」といい、始め京都市を含む26市町が参加しました。

この団体は、京都に似た自然と景観、京都との歴史的なつながりが求められます。
そして、伝統的産業と芸能の存在、以上三つの内一つ以上が合致することです。

ただ、団体に加盟せずとも、観光宣伝を目的に自称する小京都は多いのです。
そのせいか、既にネームバリューのあった金沢と高山などは、脱退してしまいました。

飛騨の高山は徳川幕府の天領で、安芸の竹原は、製塩と酒造業の商都でした。
独自の発展を遂げたわけですが、その賑わいを当時の京都になぞらえたのでしょう。

弘前観光マップ
グーグルドライブはこちらから
 
これも平成に入ってからのパンフ

一方、金沢は加賀百万石の城下町で、公家文化の本家、京都とは違います。
本来は武家文化の街だし、小京都を名乗るのは相応しくないと思ったのでしょう。

ところで、こういった小京都の中には、冬の厳しい季節が巡ってくる街もあります。
町並みの冬景色もまた格別なものがありますが、近郊にはスキー場もありますね。

それで、調べて見たんですが、結構、スキー場のある小京都が見つかりました。
条件的には、街の中心から道路距離で三十キロ以内、運転して小一時間です。

①青森県弘前市
 ・大鰐温泉スキー場
 ・岩木山百沢スキー場
 ・東目屋スキー場
 ・そうまロマントピアスキー場

②秋田県角館町
 ・田沢湖スキー場
 ・大台スキー場
 ・協和スキー場

③岩手県水沢市(現・奥州市)
 ・国見平スキー場
 ・ひめかゆスキー場
 ・奥州市越路スキー場

④秋田県湯沢市
 ・ジュネス栗駒スキー場
 ・湯沢スキー場
 ・小安温泉スキー場
 ・天下森スキー場

⑤宮城県岩出山町(現・大崎市岩出山地区)
 ・上野々スキー場
 ・やくらいファミリースキー場

⑥山形県山形市
 ・山形蔵王温泉スキー場
 ・セントメリースキー場
 ・蔵王ライザワールド
 ・蔵王猿倉スキー場
 ・天童高原スキー場

⑦長野県飯山市
 ・斑尾高原スキー場
 ・北志賀高原の各スキー場
 ・戸狩温泉スキー場
 ・野沢温泉スキー場など

⑧富山県城端町(現・南砺市城端地区)
 ・イオックスアローザスキー場
 ・たいらスキー場
 ・夢の平スキー場
 ・タカンボースキー場

⑨岐阜県高山市 - 「飛騨の小京都」と称される。
 ・飛騨高山スキー場
 ・ほうのき平スキー場
 ・モンデウス位山スキー場
 ・アルピコア船山スキー場

⑩岐阜県八幡町(現・郡上市八幡地域)
 ・めいほうスキー場
 ・母袋温泉スキー場
 ・しらおスキー場

⑪福井県大野市
 ・スキージャム勝山スキー場
 ・雁が原スキー場

⑫兵庫県出石町(現・豊岡市):出石 - 「但馬の小京都」と称される。
 ・神鍋高原の各スキー場

この内、水沢と高山の両市は、袂を分かち、この全国京都会議から離れました。
そして、金沢市も独立独歩の道を歩んでおり、リストには取り上げませんでした。

というわけで、平成の大合併によって小京都の自治体名がなくなった街もあります
その代わり、市域が拡張して郡上八幡のある郡上市では、スキー場が増えました。

奥美濃の名高いスキー場が一挙に加わってしまったのですが、豊岡市もそうです。
小京都は出石の市街ですが、合併で神鍋、ハチ高原のスキー場も含まれました。

ただ、車を運転して一時間以上もかかるとなれば、小京都のスキー場でしょうか。
そんな風にも思ったのですが、スキー場へ行ったら立ち寄って見てもいいし、季節のいい時期に改めてたずねて観光するのも、また乙なことではないかと思ったのでした。


おまけ:
越前大野散策マップ
 
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十年前くらいのパンフ
秋田県湯沢市七夕絵どうろう祭りパンフ
 
グーグルドライブはこちらから
 
平成に入ってからのパンフ

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2015年8月25日火曜日

東北の山に登って、北アルプスの話をするバカ山屋にあきれた - 秋田駒ケ岳(秋田県)

秋田駒ケ岳、焼森の付近にて

タイトルの通り、こういう人がいたのであきれました。
確かに、、北アルプスはすばらしい山塊かもしれない。

でも、あれだけ、人が入り込んでいる山は、単なる観光地です。
ちょっと、お気楽に登れるし、交通のアクセスも良いから出かけやすい。

ただ、どこの馬の骨だか知らない登山者が、多すぎです。
これこそが邪魔で、静かな山登りは期待できないというものです。

このため、一時期、私は南アルプスとか中央アルプスばかり登りました。
このときの経験を未だに思い出しますが、静かな山登りこそ、最高だと思います。

それで、秋田駒ケ岳に登ってきた時、二人の男性とルートが同じになりました。
一人は三十代で、もう一人は七十代の老練なアルピニストでした。

こちらは、夫婦でよれよれになりながら登っていましたが、二人は歩きが早い。
どんどん、先を進んでいって、休憩する二人を追いかける格好になりました。

それで、高山植物の女王と呼ばれるコマクサの繁殖地で追いつきました。
彼らは、進入禁止で渡してあるロープを踏み越えて、写真を撮っているのです。

これはひどい、モラルの低いバカ者で、こういう山屋は最低だと思いました。
私は、花が遠くからでも眺められればよいので、家内だってそんなことはしない。

家内も撮影したい一身で、張り渡してあるロープから、懸命に背を乗り出します。
でも、ロープをまたごうとはしないし、踏み越えた愚か者の二人に驚いていました。

いやはや、モラルの低い日本人を見て、非常に悲しくなりました。
こんなやつらが、北アルプスを登って、どこのルートが難しいとか、話すわけです。

田分け者でしかないし、東北の山には二度と来てもいらいたくない。
東北の山々は、標高こそ低いものの、高山植物が咲きそろう名山ばかりです。

八月でもニッコウキスゲの群落

特に、深田久弥の日本百名山からもれてしまった山こそ、この秋田駒ヶ岳です。
秋田県の山塊は、標高に恵まれず、県境にある八幡平と鳥海山が選ばれました。

この駒ケ岳は、選ぶかどうか迷ったらしいのですが、残念、漏れています。
他にも、この北方にある森吉山も、高山植物の宝庫として、非常にすばらしい。

岩手県との境にある和賀岳も、岩手県の焼石岳も、地味ですが花は美しい。
日本二百名山にも選ばれるほどで、北アルプスが何だっていうのでしょう。

というわけで、東北の山々は、こういう愚か者に山を荒らしてもらいたくない。
しかも、駒ケ岳の山頂には、テレビで放映中の二百名山を一筆書きで登山中だという、どこかの馬の骨が残していった、登頂記念の看板が残されていたりして、こんなゴミは持ち帰るのが当たり前のモラルではないかと思ったりして、随行するNHK関係者も低次元のモラルしかない奴等で構成されているんだと、あきれてしまう始末でした。



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2015年8月22日土曜日

シュールでなぞのオケジッタは、本当に地名だったのである - 日和田高原オケジ ッタスキー場(岐阜県、パンフ再自炊)

オケジッタ・スキー場ゲレンデガイド
クリックで拡大します

立風書房の95年版ゲレンデガイドブックに、ちゃんと紹介されておりました。
発行元は有名な老舗的出版社でして、一応、スキー場は認知されていた感じです。

ゲレンデはリフト二本の構成で、格別に特長もないのが、扱いに反映されています。
一応、ゲレンデのイラストが掲出されただけでも、良かったんじゃないでしょうか。

規模的にこのレベルでは、北海道だとごく普通にあり、名前と住所だけの扱いです。
比較のために、次のように挙げてみますが、北海道のゲレンデは驚きなんですね。

スキーメビウス(ノーザンアークリゾート)(北見市)
  → フード付きクワッドリフト(索道距離1キロ!)

紋別市営大山スキー場(紋別市)
  → 山頂からオホーツク海と流氷が眺められる

阿寒湖畔スキー場(阿寒町)
  → FIS公認のコースがある本格的なゲレンデ

和寒東山スキー場(和寒町)
  → フカ雪ゲレンデはサイコー(個人的に)

長沼スキー場(長沼町)
  → 石狩平野の眺めが良いのに地味な点が残念

  → クワッドリフト(索道距離1キロ?)、Iターンで有名な町

音威富士スキー場(音威子府村)※ゲレンデガイドに未掲載
  → フリースタイルスキーエアリアル競技のFIS公認コース常設

カルスス温泉サンライバスキー場(登別市)※ゲレンデガイドに未掲載
  → リフト三本、温泉とセットのスキー場

士別日向スキー場(士別市)
  → 三年ぶりの再開がうれしい

まあ、北緯40度を超えて来ると気温もぐっと下がり、雪質が内地と全く違います。
このため、余り標高が高くない平野部や海岸線に近いゲレンデも、あったりします。

このため、車でひとっ走りすれば、すぐゲレンデにたどり着けるのがうれしい。
それに比べれば、このオケジッタスキー場の高山市高根は、かなり辺鄙で遠いです。

標高も千三百メーターまで上がらざるを得ず、最寄の高速ICがはるか彼方でした。
中高速の伊那ICを降りてから、カーナビによれば運転時間は二時間にもなります。

一方、高山市からは、これも二時間ほどの下道運転で、アクセスが劣悪でしょう。
こうなると、すぐそばのチャオ御岳のゴンドラのあるゲレンデに目移りしますね

ここまでして、リフト二本の施設を滑る価値は、どうも見出せそうにありません。
なので、スキーブームも終われば、客も遠のいて自然に消滅したのだと思いました。

グーグルドライブはこちらから
全ページごらんいただけます。

このパンフレットですが、依然取り上げた記事では、ページ毎に紹介していました。
少しバラバラでまとまりのない感じもしましたので、PDFに再構成してあります。

見直すと、ちゃんと写真撮影なんかもして、意外にちゃんと作ったのが分かります。
それにしても、オケジッタという地名だけが、違和感を覚えずには入られません。

ふざけて命名したんじゃないかと思いましたが、調べましたら実際の地名でした。
現在、スキー場はありませんが、エリアは、高地トレイニングのフィールドです。

このため、併設の宿泊施設が運営されており、この住所がなぞを解いてくれました。
何でも、スポーツインオラ(高山市高根町小日和田桶シッタ−1−1)とあります。

なんと、桶シッタと書いてあって、地名から命名されたのが、明らかになりました。
でも、桶にシッタって、一体全体何を意味しているのか、良く分からないのです。

シッタは、陶芸で使う器具で、高台を削る(仕上げ)時に使う削り台みたいです。
つまり、桶がシッタの役割をしていて、そこで陶器が焼かれていたのでしょうか。

でも、高根地区に登り窯があったような話は、ネットで調べても判然としません。
だとすると、シンプルに考えて、桶をシッタするような意味なんじゃないのか。

つまり、長峰峠を越えて信州に向かう際、人足が重い桶の荷物を運ぶのは大変です。
だから、人足を叱咤=シッタする場所が、この日和田近辺になったのかもしれない。

スポーツインオラ(ロゴ)

というわけで、転じて地名が桶シッタになったと、無理やり考えたいところです。
この峠と、北にある野麦峠を抜ければ信州に入りますが、これが江戸街道でした。

江戸時代、高山は幕府天領で、都の江戸とは、この街道を通じて往来がありました。
このため、江戸街道といったのですが、一方で、信州へは重要な物流のルートです。

富山湾で獲れたブリは、高山に入って市がたち、厳しい雪の峠を越えて運ばれます。
これが、信州では正月魚となって、飛騨鰤(ひだぶり)と呼んたほど貴重でした。

だから、人足すなわち歩荷(ぼっか)という人の背で運んんだから、桶シッタになったのかもしれず、これが自分なりの語源として主張したいところですが、ゲレンデ一つをとってみてんも、地名に深い歴史の背景が影響しているようで、なかなか興味深いものがあると思うのでした。


おまけ:
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2015年8月19日水曜日

雪とは全く無縁のシンガポール・チャンギ空港で投稿中だが、バンコクで雪が降る!?

またまた、海外工場へ出張する用事ができてしまって、チャンギ空港乗り換えです。
いつもは、タイ航空のバンコク経由でムンバイに入りますが、今回は違いました。

夏休みの目的地では、タイは手軽な観光地として人気があり、非常に混雑します。
このため、日程にあった航空券が確保できず、シンガポール航空に切り替えました。

もっとも、サービスはトップクラスなので不満はありませんが、時間が掛かります。
バンコクより滞空時間で、二時間近くは長くなるんじゃないかと思います。

朝の9時過ぎに離陸して、シンガポールまでが約七時間、乗り継ぎの待合で三時間。
それから、改めて五時間のフライトを掛けて、ようやく夜十時にムンバイ入りします。

この間、時差が三時間半に達して、それだけ一日を長く暮らさねばなりません。
滞空時間がかなり長いので、くたびれてしまいますが、仕事ですから我慢、我慢です。

本当は、ANAのノンストップ便に乗りたくても、機材がビジネスクラス専用でした。
割高な航空券で、会社の規定では乗せてもらえず、ここはエコノミーの長旅しかない。

何れにせよ、目的の経由地にたどり着いたわけですが、無料のWifiはうれしいところ。
携帯の番号を入力すると、五桁のパスワードがSMSで送られて来てアクセスしました。

こうして、次の乗換便まで何もすることがないので、ちんたら投稿中なのが実態です。
打っているのは、17日の月曜ですが、記事のアップは水曜日と言うことで、ご勘弁を。

四日おきの間隔を守って投稿中ですが、シーズンスポーツのスキーは、夏がつらい。
金と時間に余裕があれば、季節が逆の南半球に出かけて、滑ってみる手はあります。

でも、どちらとも縁遠い自分ですから、ここは何とか雪にまつわるお話で、お茶濁し。
そういえば、タイはバンコクで、雪のテーマパーク、スノータウンがオープンしました。

この間の七月ですが、未だ旬なニュースと言ってよく、これが日本初の企画でした。
スノーマシンで雪を降らせた中庭を囲むように、日本食レストランが出店しております、

グーグル画像検索より

はっきり言って、常夏の国、タイ、つまりバンコクで雪が降ること絶対にありえません。
タイで一番高い山、三千mに満たないドイインタノンで、やっと霜が降りるくらいです。

雪の存在は、もちろんタイ語に”ヒマッ”の単語もあり、タイの人たちは知っています。
ただ、ヒマラヤ・アルプスの白い冠雪から、言葉を引用したとか言う話も、聞きました。

つまり、雪がどんなものだか実態が分からないのが、タイの人々だったのでしょう。
確かに、氷はナムケンといって、固い水というぐらいで、固有の単語ではありません。

まあ、冷蔵庫がタイに初めてもたらされて、水が凍るのを知ったぐらいでしょうかね。
つまり、雪は本当に空から降ってくるのか、海外へ旅行して初めて体験できるのです。

それでも、アイススケート場がバンコク市内にありますので、スケート体験もできます。
あとは、ウインタースポーツのスキーですが、緩くとも斜面が欲しいところでしょうか。

写真を見ると、このスノータウンでは、多少の斜面にスキーを履いている人がいます。
そり遊びを楽しむ人もいて、まるで日本の雪国の子供達が雪と戯れるのと同じでした。

というわけで、スノーパークは、日本の北海道、小樽のヨーロッパ風な街並みをモチーフに、日本の雪景色を再現しているのだそうで、日本料理が食べられたり、浴衣の試着が出来るコーナーもあるなど、タイの人の間でブームになっている日本旅行を後押しするのは間違いなく、今度は冬の北海道ツアーにもますます火が付きそうな感じがするのでした。




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2015年8月16日日曜日

花の百名山に選ばれなかったのけど、花高原は国の天然記念物なのだ - 湯 の丸高原スキー場(その二)(長野県)

平成5年11月28日滑走

花の百名山』は、田中澄江が、昭和55年に発表した随筆集です。
読売文学賞(随筆・紀行賞)を受賞したほどの作品で、読んでいて楽しい。

これは、日本全国の山々に生息する美しい花を、厳選して紹介しています。
NHKの衛星第二テレビでも、同名の番組が毎週十分の枠で放映されました。

ビデオやDVD化されるほどの名作になったのも、原作が良かったからでしょう。
その後、山と溪谷社などが、幾つかの山を選び直して、書籍も出版しました。

確かに、深田久弥の日本百名山とは違って、山選びの視点が異なります。
自生する花の美しさがメインですから、比較的地味な山も選ばれました。

自宅から近距離にある大楠山は、一等三角点のくせいに標高がありません。
たった241メーターですが、三浦半島からの富士山の眺望が美しいのです。

なので、週末ハイカーも多いのですが、紹介された花も一風変わっていました。
その名は、フユノハナワラビ(冬の花蕨).といい、シダ類の仲間に属しています。

グーグル検索から

この手の植物は、普通の植物のように種子を作って繁殖するのではありません。
葉っぱに胞子が入った袋(胞子嚢)をつけていますが、これが花に見えるのです。

このため、人々はこれを花に見立てて名づけたようですが、いでたちも面白い。
鉢植えにして、育てている山野草の愛好家もたくさんいらっしゃるそうです。

さて、こういった山の性格なのか、スキー場のある山が、あまり見当たりません。
それでも、安達太良山、鶏頂山、根子岳(菅平)などが選ばれていました。

選ばれた花はと言うと、順にツリガネツツジ、ショウジョウバカマ、ウメバチソウ。
もし、登山で花を観賞するのが好きなら、なるほどと感じ入ってしまいますね。

自分も山登りが趣味ですが、これらの花の選び方は、納得しやすいものです。
可憐な花も選ばれましたが、この冬の花蕨は異色中の異色かもしれません。

湯の丸高原観光マップ
 
東御市観光協会より引用

さて、今回のゲレンデですが、浅間連峰の西側の地蔵峠に位置しています。
この一帯は、春から初秋に掛けて、「花高原」として親しまれているんだとか。

しかも、つつじ平のレンゲツツジ大群落は、国の天然記念物指定です。
初夏、六月下旬、山肌を鮮やかなオレンジ色が絨毯のように染め上げます。

丸く穏やかな表情の峰々を背景に、これほどの美しい景色はないでしょう。
でも、花の百名山には選ばれなかったのですが、既に有名だったからなのか。

比較的登りやすい山だし、初心者も安心して登れる人気のコースなんですが。
というわけで、花の百名山に選ばれなかった湯の丸高原のスキー場なのでした。

六月はイワカガミ、ハクサンシャクナゲ、七月はレンゲツツジ、アヤメの大群落、八~九月にはヤナギラン、マツムシソウ、リンドウなどの草花も咲き誇るとありますので、ここはスキー以外の観光で訪れる価値が絶対にあり、ぜひ、再訪したいものだと思った次第なのでした。


おまけ:
湯の丸高原リフト一日券(裏)


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2015年8月13日木曜日

冬は純白無垢なゲレンデでも、夏は村八分の泥仕合で地元は大混乱 - わかぶな高原スキー場(新潟県)

グーグルドライブはこちらから
全ページごらんいただけます

このスキー場のパンフレットは、かわいい恐竜が滑ったり転んだりしていました。
それも、各ページにスキーウエアを着込んで、さまざまな仕草をしてくれます。

このフィギュアですが、ちゃんと造りこんで撮影したんじゃないかと思いました。
四半世紀も昔のことだし、CGや3Dプリンターは未だ影も形もない時代でしょう。

ていねいな粘土細工で、彩色もていねいに施されており、生き生きとしております。
いかにもスキーとスノボで雪にたわむれて、楽しんでいる実感が湧き上がりました。

このパンフレットを見ていますと、このゲレンデに出かけてみたくなってきますね。
それで、道順とかアクセスが気になって、パンフをぱらぱらとめくってみました。

すると、車利用なら国道7号線と113号線を走り、所要が一時間半とありました。
しかも、最寄の地図が、新潟、新発田、村上の地名が書いてあり、新潟県内でした。

ということは、このスキー場は、新潟県内の来場者を主な対象にしているようです。
つまり、この一時間半は、県庁所在地のある新潟市からと見て差し支えありません。

平成4年12月29日滑走

雪国ですし、地元をターゲットにしたゲレンデが存在しておかしくはないでしょう。
実際に、県北の下越地方には、そこそこに規模のあるゲレンデもなくはありません。

そのひとつが、このわかぶな高原ですが、首都圏からではかなり不便に思えます。
もし、新幹線で出かけて越後湯沢駅で降りるのなら、ゲレンデはごまんとあります。

次に車で関越道を走るのなら、遠出をしても魚沼エリアがせいぜいかもしれない。
さらに、少し遠出をして長野の県境を超えれば、野沢温泉も戸狩温泉もありました。

実を申しますと、自分の場合、スキー場までの経路が、まったく違っていたのです。
前日は、山形県の置賜地方で宿泊していたので、そこから小国町を経由しました。

とにかく、国道113号線は圧雪の区間が長くて、慎重に運転したの覚えています。
このため、どの地域のお客さんがターゲットなんて、気にする余裕もありません。

米坂線沿線ガイドパンフ
グーグルドライブはこちらから

生憎の悪天で雪も結構降っており、途中の横根スキー場ですら見落としす始末です。
しかも、ゲレンデに到着してみたら、吹雪が強くなって視界がほとんどありません。

ホワイトアウトの中を、リフトは全部乗りましたが、どう滑ったのかも分からない。
衝突しないようにスピードを抑えながら、ただひたすら注意して滑走しました。

ところで、このゲレンデの集落は「沼」といいますが、少し妙な事件を知りました。
それは、集落の催しに不参加を申し出たのが理由で、村八分が起こったことです。

今時に、あまりに古めかしい言葉で驚いてしまいましたが、理由が良くわからない。
簡単に説明すると、先ず村落の中で、住民が決めた掟や秩序を破ったとしましょう。

そういうことをしたのなら、犯したことに対して制裁が加えられるということです。
例えば、結婚式、出産、法要、家の新改築などは、参加も手伝いもなくなります。

つまり、そのような村落が共同で対処する生活行事の交流が絶たれる事態なのです。
それでも、葬式の世話と火事の消火活動だけは、最低限に助け合うしきたりでした。

こうして、行事の十分のうち二分を爪弾きするから、「村八分なんだそうです。
それで、この沼集落は、36戸の内、11戸を村八分扱いにしたというから凄い。

ネットで見つかる新聞記事
グーグルドライブからお読みください

つまり、三分の一が爪弾きに会い、山菜採りやゴミ収集箱の使用が禁じられました。
結果、むごい仕打ちに我慢できなかったのか、訴訟沙汰にまで発展してしまいます。

思うのですが、原告の一人は会社員で、集落とは異なる組織にも関係していました。
生計の立て方が、共同作業を重視した農業でなくなったところが引っ掛かるのです。

つまり、集落の生活様式が変化し、村のしきたりに従う意味がなくなったのかも。
ただ、今回の問題となった「いわなのつかみ取り」は行事の意図が変質しています。

これは、お盆の帰省客を対象にした催事なんだそうですが、集団の利益でしょうか。
むしろ、お年寄りしかいない家庭では、準備や後片付けの負担が増えてしまいます。

お盆は、先祖の霊が生前過ごした家に帰ってくるので、静かにお迎えするものです。
そんな、過去の日々を思いやり、静かに過ごす時期に、働くのはいかがなものか。

ただ、スキー場の観光施設ができてしまうと、集落と部外の接点は急に広まります。
さらに、観光客を目当てに民宿や食堂の商売も始まると、目的は営利に変わります。

そんな匂いがぷんぷんとするのが、この”つかみ取り”だと言えなくもありません。
訴えを受けてたった有力者三名は、その営利の接点に関わっていたんじゃないのか。

そんな風にも思えてしまうのですが、だったとしたらきっかけはスキー場でしょう。
つまり、この施設が、日々の農村の暮らし向きを変えてしまったのかもしれません。

というわけで、この記事を書いて、改めて現代のムラ社会を再考させてくれました。
最近では、高齢者五人が殺害された山口連続殺人放火事件も、耳目に新しいのです。

この事件では、犯人が村人からの傷害事件の被害者であったことなども事件後に分かって来て、村八分が原因かと騒がれたほどですが、この沼集落の訴訟では、不参加を決めた住民達の理由に、「有力者の一人がイワナ購入にあたって村の補助金を水増し請求している」というのもあって、なんとも金まみれのいやらしさばかりが目に付いてしまい、純白無垢なゲレンデと美しい田園風景の互助制度も、台無しになったなと思うばかりなのでした。


おまけ:
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リフト券(裏)
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2015年8月10日月曜日

温泉のあるスキー場なら、再生可能エネルギーの地熱発電所があるのは当然でしょうか - 東北各地のスキー場

上の岱地熱発電所パンフ
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スキー場のそばに温泉街があり、滑った後は湯に漬かって疲れを癒すのは最高です。
そのせいか、日本で名だたるスキー場は、蔵王とか赤倉のように温泉地なのでした。

そんな温泉は全国各地に見受けられますが、おまけで地熱発電所もあったりします。
湯量が豊富なら地熱も相当なものになり、このエネルギーを電気に変換するわけです。

とくに、東北地方に集中して見られるのですが、冬ともなれば豪雪は当り前でしょう。
このため、温泉、スキー場、地熱発電所の三位一体になった立地がそろうのでした。

面白いと思いますが、そこまで気がついて発電所まで見てきた人がいるものでしょうか。
調べてみましたが、五ヶ箇所の発電所の近隣には、八ヶ所のスキー場がありました。

<岩手県>
松川地熱発電所 → 松川温泉
近隣のゲレンデ → 八幡平リゾート下倉スキー場・八幡平リゾートパノラマスキー場

葛根田地熱発電所 → 網張り温泉・滝ノ上温泉
近隣のゲレンデ → 網張温泉スキー場・岩手高原スノーパーク・雫石スキー場

<秋田県>
大沼地熱発電所・澄川地熱発電所 → 後生掛温泉・蒸ノ湯温泉
近隣のゲレンデ → 秋田八幡平スキー場

上の岱地熱発電所 → 小安温泉・泥湯温泉
近隣のゲレンデ → 小安温泉スキー場

<宮城県>
鬼首地熱発電所 → 鬼首温泉
近隣のゲレンデ → オニコウベスキー場


こういった発電所には、地熱発電を紹介するための見学施設としてPR館もあります。
ただ、冬季は休館してしまうので、スキーのついでに立ち寄ることができまないのです。

もし、本当に見学してみたいのなら、季節のいい五月から十月くらいまででしょうか。
この地熱発電所ですが、実用的な施設は岩手県の松川地熱発電所がはじめてでした。

現在、日本の地熱発電量は合計で五十万キロワットを超えており、世界第八位です。
自分の場合、八幡平リゾートヘスキーに言った際に、たまたま松川温泉に泊まりました。

この宿と発電所が目と鼻の先立ったので、ものめずらしさも手伝って立ち寄りました。
当時はPR館もないし、フェンス越しにお猪口を逆さにした形の冷却塔を見ただけです。

蒸気タービンによる発電設備だけですから、面白いのこの冷却塔だけかもしれない。
この形状は、欧米の原子力発電所でよく使われており、見ればあれだと分かります。

冷却塔写真ウイキペィディアより拝借

というわけで、小安温泉スキー場だけはまだ滑ったことがないので残念に思います
宮城県の仙台市に住んでいた頃、この温泉には、行楽シーズンに何度も出かけました。

当時は、鳴子温泉から鬼首を通るコースが最短ですが、まだ通年の通行ができません。
県境の鬼首峠が難所で、冬季は閉鎖だったせいもが、冬には出かけずじまいでした。

今現在は、バイパスの完成で通年の通行ができますので、ぜひすべりに行ってみたい。
上野々スキー場やオニコウベスキー場を訪ねがてら、この小安温泉のゲレンデは、新規開拓として、何時の日にか滑走したいものだと思うのでした。


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2015年8月7日金曜日

これだけ暑けりゃ、スキーの話なんか書けずに、登山、登山だよ - 東北山塊(秋田県・青森県)

早池峰山(昭和58年登頂)

今年の夏は、暑いのなんのって、日中35度に達しても驚かなくなりました。
それでも、家は風通しが未だ良い方で、未だエアコンをつけておりません。

というより、ケチって我慢しているだけのことですが、多少、熱中症気味です。
軽い脱水症状に罹って、予防措置というやつで有給を取ってしまいました。

窓を一日中開け、扇風機を窓際に置いて、外気を取り込めば快適です。
それでも、部屋の室温は三十度ですが、風が体感温度を下げてくれます。

実は、タイのバンコクに四年間、住んでいたので、暑さは慣れてしまいました。
朝の最低気温が28度なら、今日は涼しいとか話していたのを覚えています。

まあ、これがほぼ一年中、続くわけですので、日本とは桁違いの暑さです。
熱帯特有のスコール(豪雨)も、毎日のように降りますし、四季もありません。

しいて言えば、年末から始まる乾季の始めが、秋の季節に相当しましょうか。
ただ、最低気温が20度を下回ることもなくて、日中は30度に達しました。

つまり、一年中夏だらけの土地で四年間を暮らしたので、嫌気が差しました。
自分にとっては、冬が必ず訪れて雪が降り、スキーが必ずできないとさびしい。

トマムスキー場
三十年前、若かったですなー

帰国はしましたが、ゲレンデを滑られなかった悔しさは、大きかったみたいです。
しだいに、冬の季節がめぐって来るたびに、スキーに出かけるようになりました。

一方、そんな思いから、自分のスキー体験も書き残しておきたくなりました。
今考えますと、それがブログを書き始めるきっかけにつながったと思うのです。

でも、スキーというのはウインタースポーツでして、夏はオフシーズンな分けです。
だから、ゲレンデの思い出を書き続けるのも、暑ければちょっとつらくなります。

今年は酷暑で、脱水症状を起こしてまで、どうして冬の記事が書けましょうか。
なので、頑張ってスキー場に関わるネタを書き続けるのも、しんどくなりました。

まあ、ここは趣向を変え、山登りの与太話で、少し寄り道をしようと思います。
先ず、自分の人生を振り返りますと、これまで色々な山に登ってきました。

冒頭の写真ですけど、日本百名山でつとに知られる岩手の早池峰山です。
三十代に入ってすぐの登頂だったと思いますが、記念写真を残していました。

一方、スキー場は訪れて滑ったのに、登らずに済ませてきた山々もあるのです。
特に、東北地方がそうなのですが、ブログでスキー場の紹介が先行しました。

①八甲田山
五月連休が吹雪、吹雪、氷の世界 - 八甲田ロープウェースキー場(青森県)


②岩木山
一晩、津軽ナイター三兄弟(その一) - 岩木山百沢スキー場 (青森県)


③秋田駒ケ岳
煙の輪を吐いた秋田駒ケ岳って知っているかい - 田沢湖高原スキー場(田沢湖高原アッスルスキー場)(秋田県)


④森吉山
本州唯一、クマゲラの棲む山の環境保護は大事なんだ - 森吉スキー場 (その一) (秋田県)

迫アナウンサーがダムに沈む秘湯宿を取材してしんみりしたのを思い出した -  森吉スキー場 (その二) (秋田県)

つまり、上に挙げた投稿に関わる山々は、残念ながら未だ登っておりません。
滑ったのが四半世紀以上も前で、中には廃止されたゲレンデもあります。

こうなると、時の移り変わりを改めて訪ねて、自分の目で確かめたくなりました。
東北地方の旅行も久しぶりになりますし、ちょうどいい機会かもしれない。

というわけで、今年の夏休み旅行は、この四つの山を登ってみることにしました。
まだ暑い夏が続きますが、東北のエリアは、まだ涼を求められる場所でしょう。

ならば、キャンプ場を泊まり歩いて、存分にアウトドアを満喫することにしました。
他方、ゴンドラやロープウェイに乗ったり、観光有料道路を使って登山時間を上手にショートカットすれば、寄る年波には勝てない老体ながらも、一日一山はなんとかできるだろうと、鉛筆なめなめ皮算用にいそしむ自分がいるのでした。



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2015年8月4日火曜日

スロープさえあれば、リフトは自分で購入して設置するのがDIYゲレンデ - 月山スキー場(山形県)

月山夏スキー五色亭旅館
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ご存じ、月山夏スキーの名物といえば、あのエンジン駆動のTバーリフトです。
ただ、搬器がロープから着脱する原理は、原始的でもゴンドラと同じでした。

でも、着脱するには、乗る人がロープに自ら引っ掛け、外すという手動です。
もし、怖気づいて引っ掛けられないのなら、監視人のオヤジに頼むしかない。

ところが、態度が横柄で商売っ気も全く無くて、乗せてやるぐらいのものでした。
まあ、都会から金を落としに来たスキーヤーをなぶる、田舎のクソジジイです。

当時は、そんな印象しかなかったのですが、少しは商売に目覚めたでしょうか。
そう願いたいものですが、逆に言えば、コアなファンだけが滑りに来たのも事実。

だから、無愛想はお構いなしで、滑りたいのが先立って気になりませんでした。
このTバーリフトですが、スキーリフトでは、比較的原始的な部類に入ります。



他方、最も原始的なのはロープトゥですが、これは綱引きのロープだけです。
斜面のふもとと頂上の間を、グルグル回転するだけで、それにしがみつきます。

これだけシンプルですと、歴史も古く、世界初の設置は百年以上も前でした。
自分の記憶ですと、岩手県の水上スキー場で滑ったのが、最後になりました。

未だに、地方自治体が運営する小規模なゲレンデなどで使われております。
ただ、綱にしがみついて坂を上ってもらうので、結構、腕力が必要になります。

だから、百メーターまでの短い距離に向いていて、斜面も緩やかだと楽です。
他には、登坂時の負担を軽くした、プラスチックの取っ手付きもありました。

よくポーラーリフトとか称しますが、これは日本ケーブルの製品名なのです。
他には、安全索道がバンビ、東京索道はキャリーエースと名づけていました。

東京索道 キャリーエース
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安全索道 バンビ
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こちらから

これらは、ロープトゥ(綱で引っ張る)の仲間として考えても差し支えないはず。
まあ、ちびっ子ゲレンデでは、定番のリフト(索道)には違いないのでした。

ところで、装置的には原理・構造もシンプルなので、個人用もあるみたいです。
色々とググッテいるうちに、携帯装置を販売している会社が海外にありました。

会社は、モータースポーツエンジニアリングといい、カナダのトロントにあります。
どうも、装置は工学博士アナトリー・ピバルナス氏によって発明されたみたい。

それを製品化して、サイトではキット一組を1250米ドルで販売しております。
使い方ですが、ユーチューブでアップされた動画を見ると、参考になります。

構造はシンプルで、5.5馬力エンジンでプーリーの回転力を作る格好でした。
距離百メーターのスロープに対応するワイヤー付きですが、3.2ミリとか細い。




一方、フックでワイヤーに引っ掛けて乗降するのは、チンコ型搬器と同じでした。
ただ、フックが意外とちゃちな造作で、安全面で少し不安がなくもありません。

個人用のリフトですから、運用は自己責任に任せるというところでしょうか。
他方、月山のTバーリフトは、旅客を運輸する目的ですから、営利なのです。

セルフで搬器を脱着させるにしても、安全性に配慮した設計だと思いました。
というわけで、雪国にお住まいでスロープをお持ちなら、ご購入を検討ください。

三十分で手軽に設置と説明があり、すぐに個人専用ゲレンデのオープンです。
自宅の裏山ですぐに滑られるのは、夢のような話ではないかと思いました。

ただ、最高で秒速8メーターとクワッドリフトの二倍もあるような高速運行の割には、ワイヤーも細いし、引っ掛ける搬器もちょっと貧弱なところで、勇気を必要とするあたり、スキーコントロールに自信のない方は、リフト料金を払ってでも旅客事業のリフトに乗るべきだとも、思うのでした。


おまけ(関連サイト):

ABOUT ANATOLY PIVARUNAS

Ontario War Memorials

Personalized towing device US 4611542 A

Russian inventor attempting to revolutionize skiing


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