2018年6月30日土曜日

勝負に勝って試合に負けたのなら、日本サッカー界にとっても大躍進・大貢献なんだよ - Wカップ予選:日本-ポーランド戦(そのほか)

  
日本サッカー界はオリンピックで、唯一、銅メダルに輝いたことがありました。
それは、奇しくも半世紀前のキシコオリンピックで、それには裏話もあります。

予選リーグは二勝一分で決勝に進んだのですが、敢えて一分けにしたんだとか。
全勝では決勝トーナメントで強豪国にぶつかるので、メダルまで手が届かない。

このため、引き分けで予選通過し、決勝ラウンドのトーナメントを戦い抜く。
当然、対戦相手が組みやすい相手になるように考えてのことだったといいます。

これは、当時、出場したストライカーの釜本選手が、テレビで語っていました。
つまり、一戦一戦の勝利も大事ですが、トーナメントに生き残る戦略なんだ。

まあ、明確な目標設定の戦略を練って、ベストの戦術を選んだのに過ぎません。
僕の記憶違いでなければ、このような作戦が興味を引いたので覚えています。

一方、今回のワールドカップでは、西野監督も作戦のコンセプトは同様だな。
ポーランド戦は、主力選手を6人も交代で臨んでおり、総力戦の構えでした。

つまり、控え選手に試合経験を積んで、どの選手も出場できるようにしておく。
他の選手も休養できますが、タフな長友でもフル出場は疲労面でどうなのかな。

そして、少し気がかりなのは、岡崎が途中で選手交代したんだけど、大丈夫か。
まあ、ベルギーとの試合まで、休養を取ってベストで臨んでもらいましょうね。

だから、決勝トーナメントまで視野に、最少失点差の敗戦は想定したのかも。
もし、コロンビアがセネガルに勝てば、勝ち点はそのまま同じで別の判定だ。

そして、監督は両試合が、1点の僅差でゲームセットと考えた節もあります。
ならば、日本もセネガルも得失点差では同じになり、残りは反則数の差です。

日本が4なら、セネガルは7ですので、ラフプレイが多かったことになります。
当然、フェアプレーの方に軍配が上げりますから、日本が有利なのは当然です。

こうして、グループ2位で決勝進出でも、対戦相手のGグループが手ごわいな。
相手はベルギーになりましたが、FIFAのランキングが3位なので優勝候補です。

西野監督だって、今までは予選で力を使い果たして消耗していたと言いました。
ポーランド戦後のインタビュー発言ですが、今回は打って変わって周到な準備。

パラグアイPK戦負けは、悔しかった!

そうであれば、8年前のベスト16戦でパラグアイにPK負けしたのとは違うかも。
ひょっとしたら、勝利する可能性も出てきているのではないかと感じています。

というわけで、監督交代で、データ分析スタッフが増やされたのは正解でした。
もし、分析結果で勝利する確率が高くなるのであれば、選手交代もいとわない。

野球でも、投手は完投しなくなり、先発・中継ぎ・抑えと分業する時代なのだ。
これで勝利する確率が高くなるのなら、サッカーも先発メンバーを入れ替える。

こうして、試合の経過状況をにらみながら、三人の交代枠を縦横に活用する意気込みで、データ分析の知将、西野監督の采配に、次戦も期待を掛けたいところなのでした。



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2018年6月27日水曜日

朝四時から野鳥のさえずりで目が覚めてしまっても、自然との共生に感謝するシティーライフだよ - シジュウカラ・ハクセキレイ・オナガ(そのほか)

   
このプロモーションビデオは、きれいな野鳥のさえずりで始まるのが清々しい。
八ヶ岳の高原地帯にでも行けば、早朝に聞こえてきそうな感じも致しますな。

ところが、自分の住まいでも聞けるのが分かって、毎朝が楽しみになりました。
まあ、飯島市民の森が近くなので、野鳥たちのねぐらになっているのでしょう。

四季折々に、色々な野鳥がさえずってくれますが、どんな鳥かは分からないな。
それでも、注意深く聞くうちに、かなりの種類かもしれないと思い始めました。

だから、調べてみようと思って、ユーチューブの動画で鳴き声を聞き漁ります。
その内、サントリーが日本の鳥百科というサイトを運営中なのも、知りました。

動画でも良いのですが、さえずりだけをピックアップして聴けるのが便利です。
しかも、大きさ、特徴的な色、季節、環境の条件を指定して、検索もできます。

これが面白いので、色々と聞き比べましたが、例の野鳥はシジュウカラでした。
サイトでは、ツツピン ツツピンと鳴くと紹介していますが、そう思えませんわ。

ただ、鳥の中でいち早く春を告げることから、リズミカルなさえずりが特徴的。
市街地でもおなじみの鳥と紹介していましたが、自分には高原のさえずりです。

もっとも、遊佐未森さんが歌う楽曲に、強く印象付けられたのかもしれません。
一方、このシジュウカラ以外で、惹き付けられたのはハクセキレイという野鳥。

   
人間をあまり恐れないのか、マンションの廊下の手すりでさえずっていました。
この時、廊下側の窓を開け放っており、大きく美しいさえずりが聞こえました。

そして、勤務先の芝生でも、せわしなく動き回っているのが見かけられるのね。
本来は、海岸、河川、池沼など水辺に棲息する鳥ですが、都会にもいるんだ。

もっとも、この近辺は、カワセミの飛ぶイタチ川も流れて自然が残っています。
だから、シジュウカラもいればカワセミもいますが、とどめはオナガなのだ。

この鳥、グェーイグェイグェイグェイとやかましく鳴きますが、姿は美しい。
名前の通り、青色の尾羽が特徴で、尾羽を引きずるようにフワフワと飛びます。

   
通勤の途上、道すがらに空高く飛んでいるオナガを見かけたので、間違いない。
以前、近所にある鎮守の森で鳴き声だけは聞いていたので、知ってはいました。

朝早くに特徴的な声は聞けましたので、遠くからでも姿が確認できてうれしい。
というわけで、止めはウグイスのさえずりまで、早起き鳥になっておりました。

特に、人里で上手に「ホーホケキョ」と鳴く練習をしていたウグイスの声は、春早くからさえずってくれますが、春の深まりとともに山へ帰ってオスが繁殖期に警戒で出す「谷渡り」のさえずりまでが聞けるのでありまして、これが横浜市内なのかと思うほど、野鳥たちに囲まれたシティーライフは、この上もなく幸せと思うのでした。



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2018年6月24日日曜日

生き物には魂があると感じている日本人の死生観は、現代人にまで受け継がれているんじゃないかな - 江戸の戯画特別展(大阪市立美術館)

大阪市立美術館にて鑑賞

五月の連休で、大阪へ旅行した時に、美術鑑賞と洒落込みました。
江戸の戯画というタイトルですが、金魚を擬人化した浮世絵が楽しい。

これは幕末の浮世絵師だった歌川国芳が、連作で出した「金魚づくし」。
十連作だったそうですが、今回九番目が発見されて展示となりました。

残念ながら、十番目の作品が依然として発見されていないのが、惜しい。
ただ、幻の十図目は、小枝を上段に構えた金魚のお稽古だったみたいです。

江戸で刷られたものが、上方に流れて模倣された図版が出回っているとか。
そんな解説がパンフレットに書いてありましたが、九作目だけでも可愛い。

江戸っ子は、金魚を飼うのが流行ったのですが、色々な金魚がおりました。
らんちゅう、オランダ獅子頭、など高級な金魚は、既に江戸期の出現です。

調べて面白いのは、出目金は明治期らしいけど、江戸時代という人もいます。
そんな江戸っ子は、金魚もそうですが、犬も猫も愛玩動物で飼っていました。

PDFはこちらから

特に、浮世絵では美人画の構図に猫が登場しており、可愛がられていますよ。
そんな小動物の戯画は、日本人にはお馴染みだったのが、嚆矢は平安時代ね。

カエルとウサギが相撲を取っているという、お馴染みの絵柄は鳥獣人物戯画。
人々は、小動物も人間と同じように楽しみがあると、思っていたのでしょう。

でなくば、これほど人間と同じように喜怒哀楽を通わせた構図はありますまい。
虫の音にも季節感や風流を感じる心持は、私たちにはお馴染みでも世界は違う。

なぜなら、西洋人は、昆虫の鳴き声は雑音にしか聞こえないらしく粗雑だな。
セミの声というと、日本人は人間のように声を発していると思うのが普通です。

日本には、四季があって山野も緑が豊かなので、生き物も豊富だから当然か。
季節が廻れば、色々な花々も咲き誇るので、生活に潤いを与えてはくれます。

ただ、地震、雷、火事、親父じゃないけど、台風など自然災害が多いのも事実。
大阪北部でも大きな地震が起きましたが、速やかな復興を祈るばかりなんだ。

関西方面は、比較的地震の少ない地域だと思っていましたが、そうじゃない。
活断層はどこにでもあると分かって、児童の命を奪ったブロック塀は恨めしい。

だからこそ、防災意識を高めて犠牲者を出さない街づくりは、大事なんだな。
というわけで、ペットも家族の一員ですから、災害の犠牲にはさせたくない。

東北大震災では、住民が一斉に避難した後に遺棄されて取り残された、犬や猫が街中をうろついている可哀想な姿が報道されたほどですが、江戸時代の人々だって、災害が起きたらペットのワンちゃん、猫ちゃんを伴って非難するのは、当たり前と考えていた節はあるでしょうし、すべての生き物には魂があると感じている日本人ならではの死生観だと、思うのでした。




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2018年6月21日木曜日

日本代表がコロンビアに勝利して喜んでも、薬の副作用でトイレが近くなるし、朝顔は発芽しないし、どうしてなんだ - クラリスロマイシン・種子のヤスリ処理(そのほか)


インプラントの手術から三週間近くが経ちましたが、未だに薬を飲んでいます。
今度は三度目の正直か、抗生物質のクラリスロマイシンになり、服用は二週間。

飲み始めてから腸の動きが活発になったのか、軟便、下痢の症状が現れました。
食後、就寝する前か、寝た後になって、腹部に少し差し込むような痛みがある。

さほどでもありませんが、便意があるかもしれないとトイレに駆け込みました。
変わった副作用なのか、夜中の変な時間帯に用足しになるとは思いもしません。

多少は副作用があるとは思いましたが、抗生物質は飲み終えなければいけない。
中途半端に服用をやめてしまえば、耐性菌を生む原因になってしまうのです。

つまり、薬の抵抗力を持つ多剤耐性菌という、MRSAが増えるだけなんだな。
この細菌が増殖すれば、手術後の院内感染が起きたりするようになります。

自分の周りでも、院内感染で入院が長期化した人の話を聞いたりしました。
健常者なら問題なくても、体力が落ちたり、免疫の下がった人は要注意です。

だから、手術後は重要でして、インプラント手術にしてもそうなるでしょう。
しかも、口の中は、外部から細菌が入ってくる可能性が高くなると思うんだ。

まあ、インプラント手術でも、この手の細菌による炎症が起きる人もいます。
その割合は二十人に一人って先生が言うので、用心した一ケ月の服用ですわ。

まあ、そんな薬とお付き合いの今日この頃、朝顔の種子が硬すぎなんだよな。
なぜなら、種子を水に一日浸けただけでは、発芽まで一ケ月も掛かりました。

早くて十日ぐらいで発芽しますが、種まきは、五月連休明けの直後にしようか。
市販の種は硫酸に短時間漬け込み、硬い皮を溶かして発芽しやすくしています。

これは二日程で発芽するそうですが、自分で採取した種子は処理もできません。
劇薬は簡単に購入もできないし、代用に強酸のクエン酸を使う人もおりました。

とあるブログを読みましたが、クエン酸はPH2ぐらいだから溶かせるのかな。
もっとも、濃硫酸は化学の常識で弱酸性と定義しており、強酸ではありません。

つまり、酸で皮を溶かしていないので、だとすれば穏当な方法で試しましょう。
それは、紙ヤスリで擦って皮を薄くし、発芽に必要な水分を通しやすくします。

実際に二日で発芽して驚いた!

実際にかなり擦ってみましたが、本当に皮が硬いということを実感しました。
逆に言えば、皮が硬すぎて水分を吸収できず、種子は休眠状態なのですな。

自然にある状態だと、二三年は、発芽率が多少落ちても種まきできそうだ。
一方、皮が硬いままでも発芽の確率は70%だそうで、果報は寝て待てです。

というわけで、マルバアサガオの種、四粒をヤスリで擦って種まきしました。
何日くらいで、芽吹いてくれるか実験のつもりなのですが、これが良好な結果を示してくれるのであれば、来年の種まき手法は、紙ヤスリによる薄皮づくりの作戦を実行したいと思いながら、薬の副作用でトイレが本当に近くなったと実感する自分がいるのでした。



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2018年6月18日月曜日

セリア(Seria)の回し者じゃないけど、百均のアイテムを使って、朝顔栽培にはまっている今日この頃 - ガーデニング用品(そのほか)

居候のクマ君とアサガオ

昨年、ご近所で咲き誇っていた朝顔の種子を、興味本位でかなり採取しました。
一方、ベランダで育てていた朝顔は、飯島市民の森の遊歩道に咲いていたもの。

花の色は、よくありがちな薄い赤で、ご近所には青もあれば濃い赤もあります。
だから、来年こそは、いろいろな色の花が咲く朝顔栽培をしようと決めました。

そのため、暇があると種子をせっせと取ってきましたが、春が来て種まきです。
葉の形は丸葉もあれば、三裂型の葉がくびれて三つに分かれたのもありました。

この三裂葉もアサガオなら、丸いのはマルバアサガオと言うんだそうで違んだ。
一方、青いのはアメリカアサガオで、三裂の左右の葉が大ぶりな形状なのです。

アメリカアサガオ
アサガオの苗

花の大きさも、育て方次第で大きくなりますが、アサガオが一番大きいはず。
マルバも同様の大きさだけど、アメリカはさほど大きくなくて数に期待します。

まあ、昨年は450グラムのヨーグルト容器を鉢にしていたので、土が足りない。
液肥をこまめに差してもまばらに咲くだけ、しかも芯の芽を伸ばしすぎました。

ひょろりと天井にまで達してしまって、本当は芽を摘んだ方が良かったのかな。
これを芯止めというのだそうですが、普通の朝顔栽培なのを知らずにいました。

植物の性質で、摘芯をして脇芽を伸ばしてあげると、花が多く咲くみたいです。
そんな反省を教訓に、今年は、濃い赤、濃いピンク、ブルーの三つ揃えだよ。

先ず、百均のキャンドゥで買った3号半のプラ製ポットに種を播いてみました。
まあ、五月中旬に播いたので、時期的に遅くないと思いましたが芽吹きません。

  
朝顔の種は非常に硬くて、種を紙やすりでこすってから、播く人もいるくらい。
一晩水に漬けたし、皮がふやけて発芽も早いと思ったのが、大きな間違いです。

一ケ月経って、ようやく芽吹いた種もあるほどで、成長がバラつきましたなあ。
ネットで見ましたが、種子を濃硫酸で処理する等の発芽処理が必要なんだそう。

しかも、最近は、レーザー処理で発芽率を高める方法まで編み出されています。
ポットも小さいし、そろそろ植え替えもしないといけないし園芸支柱も欲しい。

なので、梅雨の晴れ間の日曜、大きめのプランター二鉢に苗を植え替えました。
そして、すぐに蔓が伸びると思ったので、絡みつかせるネットも張ってみます。

これら、すべてセリアの百均で買った園芸用アイテムで、しっかり作れました。
特に、園芸用支柱とクロスジョイントの品ぞろえも多く、重宝で便利なんだ。

というわけで、プランターに苗6本ずつを植え、これからの成長が楽しみです。
この他、園芸用ネットは、15センチ間隔のものを、別のネットをほぐしてばらしたロ-プを結び足して、間隔の合間にもう一本をたして朝顔の蔓が這うように改造しましたので、たかが百均、されど百均の恐るべき便利アイテムには、脱帽したのでありました。
  
<ベランダにこさえた朝顔ポットと園芸ネット>
園芸ネット
栽培ポット
クロスジョイントと園芸支柱



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2018年6月15日金曜日

日本では、仏教の守護神である歓喜天なのですが、秘仏として一般に公開されることが少ないんだって - ガネーシャ(गणेश, gaṇeśa)

  
インドから研修に来ていた女子大生が、帰国前に挨拶に来てくれました。
その時、お礼だと言って小さな紙製の手提げ袋を貰いましたが、驚いた。

簡単な通訳を二三日していただけなので、お土産を考えていたとはなあ。
彼女が帰った後、何が入っているのか気になったので、すぐに空けてみます。

すると、小さな赤い象さんの神様が出てきて、これがガネーシャの像なんだ。
ヒンズー教の神様でして、現世利益をもたらすとされて、人気があります。

富の神様として、商人などから絶大な信仰を集めていますが、ここは日本。
しかも、おいらは仏教徒なんだから、ご利益に預かれないはずなんだけど。

ところが、神様は慈悲深いのか、インド人によれば、宗教は関係ないらしい。
まあ、仏教徒だって、ここ日本では神社へ行けば、信心で手を合わせます。

そんな感じだから、異教徒の我々にも、グッドラックを運んでくれるかもね。
彼女の気持ちをありがたいと思って、デスクの上に置いて飾ることにしました。

ところで、このガネーシャは現世利益をもたらす神として、タイでも大人気よ。
願いごとがあると、みんな、ガネーシャに祈りに行きますが、国が違うでしょ。

でも、ヒンドゥー教の神様を、仏教徒のタイ人が手を合わせるのは変な感じ。
でも、タイ人の宗教観から言えば、それはまったく問題はないと言うのです。

なぜなら、ヒンズー教の教えでは、仏様はビシュヌ神の化身と見てきました。
だから、仏教はヒンズー教の弟分みたいなもので、神様の共有は大丈夫。

この他、タイ人はブラフマーというヒンドゥー教の神様にも手を合わせますよ。
バンコクの街中にある、「エラワン廟」のブラフマーはとても有名でしょう。

タイに住んでいた時、撮影したもの

いつもたくさんのタイ人でにぎわっていますが、爆破事件のテロもありました。
どうしてって思うけど、タイの南部はイスラム教徒が多いので対立しています。

このため、テロ事件が起きたりしますが、国教を仏教にしているからだと思う。
だって、小学校の教科書を見ると、仏教の行事に関連する内容が多いんだ。

こうなると、イスラム教徒は異教の教科書で勉強することになってしまうね。
だから、反発反抗してしまい、つい過激なテロ行為に走るのだと感じました。

というわけで、これも、タイに四年間、住んでみて経験したから知りえたこと。
個人的には、どうしてイスラム教徒だけが、世界中で暴力的で過激なテロ行為に走るのかと思うのですが、人類みな兄弟と考えて、のほほんと互いの宗教を許しあい共存できるような時代が、何時になったらやって来るのかと、きな臭いテロ事件の報道をみながら、つい自問自答するのでありました。



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2018年6月12日火曜日

14針の抜歯の糸を見たら、よう口の中を縫っていたんだなあと感慨を持つインプラント手術 - 長谷川歯科・口腔外科(横浜市西区)

   
先週の土曜日、インプラント手術から丁度一週間が経って、通院しました。
その間、飲んだ薬は抗菌薬と痛み止めの薬ですが、お馴染みのものです。

フロモックス、ロキソニン、ムコスタを各一錠ずつ、毎食後に飲んでいました。
本当の正式名は、科学品名で分かりにく、これらは薬剤の商品名なのね。

セフカペン ピボキシル塩酸塩、ロキソプロフェンナトリウムと言われてもなあ。
これらの薬は、お薬手帳を開いてみれば、必ず見つかるような代物です。

最近は、ロキソニンが、消炎剤で普通の薬局で入手できるようになりました。
それで、薬が強いので胃が荒れるらしく、必ず胃薬が追加されていますよ。

だから、毎食後に飲むという処方ですが、おかゆを食べるなど半病人扱い。
もっとも、口の中を縫っているわけですから、傷口が開かないのも大事です。

でも、柔らかい食事ばかりで、終いにはおやつに赤ちゃん用せんべいなんだ。
これって、ゆっくり噛めば口の中で溶けてしまい、歯がなくても食べられます。

まあ、一週間の我慢で抜歯してもらいましたが、まだ頬が腫れていました。
それで、先生にさりげなく言ったら、もう一週間、抗菌薬を処方されました。

今度は薬が変わってミノマイシンの薬になり、一日一回、一週間の服用。
最初のは、セフェム系抗生物質で、細菌の細胞壁合成を阻害しました。

今度は、テトラサイクリン系で、細菌の増殖に必要な蛋白質合成を阻害。
どっちも、細菌が増殖できないようにしますが、抑止の方法が違うようです。

先生が言うのは、手術後、5%の患者さんは、二~三週間後が要注意。
感染症が出てくる可能性もあるので、抗菌薬を飲み続けてもらうのでした。

今、飲んでいますが、こういった薬は、普段の生活には、影響ありませんな。
ただ、食事に乳製品を取るのはよくないので、朝飯でなく夕飯後にしました。

今週、土曜日に経過を見てもらいますので、もう一回投薬になるかどうか。
そんなインプラント手術後ですが、食べ物も気をつけながら通常復帰です。

先生が言うには、親知らずの抜歯も、傷口が綺麗に塞がっていたんだそう。
それで、ホワイトボードには、見たこともない感じの熟語が書いてあるんだ。
傷口が開いちゃうとまずいんだとか言って、これが読めるかと聞かれました。
まあ、読めるわけなくて、わからないと言うと、”しかい”と教えてくれます。

つまり、哆開は傷が開くことで、治った傷が再び開くことを意味するらしい。
学生に講義すると、みんな、”たかい”と読み間違えるんだと言っていました。

ウインドウズのカナ漢字変換はできませんが、グーグルでは探してくれます。
試しに、しかい、医学用語と打ってググれば、あーら不思議、すぐにヒット。

面白いのは医学書院のサイトで、昔これをタカイと読んだ偉い外科医がいた。
という逸話を紹介しながら、哆の字が漢字変換できなかったとありました。

というわけで、この医院へ通院すれば、うんちくが広がって面白いのでした。
他のお医者さんのブログを読んでいると、この熟語が使えずに、代わりに離開を使ってしまう人もいるんだとか書いてあるので、さもありなんと思いつつ、一方、漢字検定の試験で、過去にこの熟語は出題されたのだろうかと、つい考えてしまうのでありました。



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2018年6月9日土曜日

曜変天目茶碗がもし誤まった鑑定だとしても、私にとっては宝ですと、ご先祖様へのレスペクト感が半端ないんだ -  曜変天目茶碗(「開運! なんでも鑑定団」(テレビ東京))

    
耀変天目茶碗は、数百年前に中国から交易で渡来した、謎に包まれた茶碗です。
中国南部の福建省の建窯(けんよう)で作られていた程度は、分かっています。

ただ、陶磁器を焼く際、窯の中で予期しない色に変化した結果が作品の全て。
黒地に大小の瑠璃色または虹色の光彩の斑紋が、美しく光り輝くのが美しい。

元来は窯変ですが、このような特徴から「耀」の字を当てるようになりました。
それで、中国の地名から、黒いうわ薬のかかった茶碗だから天目なんだってさ。

まあ、通り一遍の説明はこれくらいで、世界中に四点しか現存しておりません。
いずれも日本にありますが、これも茶の湯の名器として付加価値が付いたから。

戦国時代、織田信長が天下統一を王手にかけて、茶の湯は政治利用されました。
合戦の恩賞代わりに領地に代わる褒美で、茶器を下げ渡して茶の湯を許すのね。

与える領地や黄金のような実物資産が不足しましたから、名誉を与えるわけよ。
これって勲章みたいなものだけど、茶の湯ができるのが、正に社会的地位です。

こうなると、戦国大名たちも競って茶器を収集して自慢し合うようになります。
中には、奈良の東大寺を焼失させた松永久秀の大名もいたり、下剋上の世の中。

一方、三好長慶という阿波の国を治めていた戦国大名が、冒頭の写真の持ち主。
という触れ込みで、お宝鑑定団の番組に登場しましたが、かなり前の話です。

ところが、その後、真贋論争にまで発展してしまい、今は偽物が有力なのだ。
それで、本当は本物であって欲しいと強く願っているのですが、分けがある。

     
だって、出展者は、徳島県警を勤め上げて、脱サラしたラーメン屋さんなんだ。
客商売をする人なら、世間的な風評は非常に気にするところでもありましょう。

だから、そんな偽物を全国ネットの番組に、傍証の資料も付けて出展するのか。
食べログでは、評価3.56点の徳島ラーメン屋さんだから繁盛していると思うよ。

まあ、戦国大名三好長慶伝来の茶器なら、現代まで残されたのが奇跡でしょう。
今やその家系が絶えて、伝えられるべき茶の湯の名器まで散逸されてしまった。

それなのに、茶の湯大名だった三好家伝来の、天目茶碗が出たのはロマンです。
箱書もあればキワメ書き(鑑定)まであるとなると、信じてみたくなるんだな。

まあ、窯変の出来栄えが国宝級でなくても、そんなことは関係ないでしょうよ。
しかも、茶碗は釉薬の化学的な窯変を、その場の焼き加減に依存するだけです。

出来不出来は焼き上りを見なければわからないという、博打にしか過ぎない。
だからこそ、科学知識が未熟だった時代に、偶然に焼き上がった茶碗は少ない。

希少性芸術性で国宝に指定するのは納得ですが、多少不出来な物もあるだろう。
だから、今回の茶碗がその範疇に入るというのであれば、それも良しとします。

そして、あの中島さんの鑑定が、茶の湯の歴史的なロマンを感じさせてくれた。
それが付与されたからこそ、二千五百万円の鑑定額になったのではないかなあ。

というわけで、偽物だと強く主張した陶芸作家の話を聞くと一方的だよな。
その陶芸作家が作った天目茶碗を見ましたが、あれは再現だけであって、独創性も創造性も既に過去を踏襲しただけに過ぎない気がして、これまでの逸品を凌駕しているとは、余り感じられませんでしたし、陶芸作家として、そこまでこだわるのは、個人的なオリジナルな作陶というより、絶えてしまった工法を単に復活させようともがいて追従品を作っているだけだと思うような気もするので、こういった人間には、茶の湯の奥深い歴史性や物語性は絶対に理解できないのであろうなと、思ったのでした。



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