2017年6月30日金曜日

過疎化に悩む島が起死回生の婚活イベントを仕組んでも死傷者を出すようじゃねー - 大崎上島(大崎上島町・広島県)

これは、お膳の一部なんだな
おでんは甘い味付けで、西日本だからか

今治からフェリーに乗って、愛媛県から広島県に越境してまいりました。
着いたのは大崎上島の木江港ですが、宿泊するペンションがあります。

ただ、ちょっと距離があるので、電話して車で迎えに来てもらいました。
なぜかというと、バスの便数が少なくて、時刻表で確認もしていません。

旅の途中で調べればよかったのですが、面倒くさくて甘えてしまいました。
”ペンション魚実”というお宿ですが、結構、予約サイトでも見つかります。

一泊二食でも非常に手ごろな値段でして、宿のレビューもかなり好評です。
夕飯のお魚がおいしいとコメントする人も多かったので、迷わず選びました。

というより、ケチケチ旅行に徹していたので、予算の範囲内だったからです。
冒頭の写真は、満足なお膳の一部ですが、先付けの品だってありました。

アワビの新鮮なウロを焼いてくれました、最高!
なので、完食すれば、満腹感に満たされて、幸福と思わずにはいられない。
それで、このお宿の方には、本当にお世話になったことが一つありました。

それは迎えが来た時、うれしさもあってフェリー待合室に忘れ物をしました。
財布や携帯の入った、小ぶりなショルダーバッグを、うっかり置き忘れです。

一方、車でどこかへ連れて行ってくれるというので、神峰山を希望しました。
ここは、瀬戸内海の島々を遠望できる景色が有名で、知られた場所です。

結構、登り詰める細い道を上がってくれましたが、降りる時、気がつきました。
あれー、バッグが無いぞ、なんと待合室にそのままにしちゃったらしい。

この後、電話で問い合わせたりしながら、車で至急戻っていただきました。
待合室に何とか戻ってみますと、出発前から居た背広姿の男性もおります。

見回してみますれば、座布団の隅に押しやられたように、ちんまりバッグが。
男性は何の興味も示さずに、少し離れたイスに座り続けていたみたいです。

神峰山からすばやく撮りました

そんな顛末もあって、無事に回収できて、やれやれと胸をなでおろしました。
そして車の中では、中身を改めたらと諭されてしまったほどなのでした。

こうして、宿に到着するまでには、かなりの時間が掛かってしまいました。
それでも、車中でご主人から、過疎化に悩む島の話を聞くこともできました。

特に、本土から嫁さんを呼ぼうとした婚活イベントの話が興味をそそります。
でも、事故が起きてしまって、死傷者を出したのは、痛ましい気もしました。

瀬戸内海に浮かぶ島ですから、アトラクションに海のお遊びは欠かせない。
でも、水上バイクとプレジャーボートが衝突するとなると、危険に感じます。

帰宅後、ネットで調べましたが、訴訟まで発展してしまって後味が悪いなあ。
自分の場合、不注意だとしても無事に見つかったのはラッキーな分けです。

グーグルドライブはこちらから
島の全貌が詳しく分かります

ところで、このペンションは島の南側にあって、愛媛県側に面しております。
昔は、愛媛県との往来が盛んだったようですが、今は少なくなりました。

フェリーも今治からは一日二便しかないし、用を足すには広島側がメイン。
だから、島の南側は少し寂れて来ているのが、残念なような口調でした。

ただ、近くの造船所で建造中のタンカーも目にしたし、社宅もありました。
だから、島自体の経済活動は、そこそこがんばっているのではないか。

というわけで、翌朝にはバスとフェリーを乗り継ぎ、足早に島を去りました。
本当は、もう少しこの上島に滞在して、島の全体を観光したい気もしましたが、小京都竹原を訪ねる日程は既に立ててあったので、次回の瀬戸内海旅行までお楽しみにすることにして、おいしいご飯にありつけた旅路の一宿二飯が、記憶に残ってしまった島の旅路なのでした。


おまけ:
おと姫島内バス、1路線百円、ワンコインだぜ
垂水~竹原間のフェリー、所要時間20分ほど



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2017年6月27日火曜日

上空から眺めれば鳥瞰図、蛙のように低い視点から見上げたら蛙瞰図(あかんず)って言うんだってさ - 来島海峡大橋(今治市・愛媛県)

   
瀬戸内しまなみ海道が実にユニークなのは、自動車専用道路ではないことです。
尾道から今治に至りますが、原付バイクも自転車も歩行者も通行できるんだな。

つまり、島々に住む人々にとっての生活道路として大きな役割を果たしています。
本州と四国を結ぶため、島々が橋で連絡しあい、そんな地元密着の道路です。

他方、サイクリストも、この本州四国架橋を目指すので今治が聖地化しました。
出発点となっているのですが、理由は簡単で、新尾道大橋は自動車専用です。

自転車・歩行者道がないから、尾道から渡船で向島に渡る必要が出てきます。
続けて、改めてしまなみ海道に合流するのですが、最初からしまなみで行きたい。

こうして、サイクリスト達は、四国の今治から出発するのだと思ってしまいました。
実際の話、今治ではオムライスで有名なかねと食堂で、サイクリストに会いました。

やっぱりオムライスを注文してましたが、さすが食べログの影響力は計り知れない。
自分も食べましたが、昔風の懐かしいケチャップ味が、逆に素朴でおいしいのだ。

それと、常連さんの流儀は、先に代金を払ってから席に着いて料理を待ちます。
なるほど、お勘定を先にするのねと思いつつ、上さんは他人丼をほおばりました。

このどんぶりですが、初めて聞く料理なので、思わず店の人に聞いてしまいました。
説明は簡単で、卵に鶏肉だから親子丼で、卵に牛肉なら他人丼なのだそうです。

そういえば、そんな話はテレビのバラエティーで見たような気もするが、面白そうだ。
こうして、ついつい注文してしまって、二人とも完食してから、店を後にしました。

さて、後は次の目的地になる大崎上島まで、今治港からフェリーに乗るだけです。
つまり、船旅こそ、今回の旅行の核心であったのですが、他に理由もありました。

それは、しまなみ海道の橋を渡るより、船からくぐってやろうという不敵なアイデア。
島々を結ぶ橋の下にも大型船の行きかう水道があるわけで、その方が面白い。

   
こうして、一日二往復の船便に、わざわざ時間をやりくりして乗船いたしました。
出港したら、すぐに来島海峡大橋が迫って来ますが、その巨大さに圧倒されます。

それに、フェリーと併走する貨物船や、高速で追い抜くレジャーボートもあります。
往来の激しい水路だと感じながら、ちょいと今治の内湾を見ると大きな造船所。

クレーンが林立しており、やっぱり今治は工業都市だったと実感してしまいました。
と同時に、あれが今治造船のドックだと気づきましたが、既に見知っていたのです。

だって、金刀比羅宮へお参りした時に、奉納したどでかいプロペラを見てびっくり。
直径6メートル、重さが19・2トンもある真鍮(しんちゅう)製が、輝いております。

しかも、奉納された船絵馬には、同社の新造船もうやうやしく掲出されております。
航海安全・会社繁栄と書かれた通り、瀬戸内の海運とは切っても切れないのだ。

というわけで、瀬戸内海の借景を愛でる旅には、水上交通の旅が最高なのです。
一方、今治の陸上における滞在は、わずか三時間に過ぎず、てくてく歩いている時に見つけた二つの美術館が面白そうなのに、入館できる余裕すらもなかったりして、今度は改めて海事都市”今治”を訪ねてみようかとも思ったのでした。

おまけ:金比羅様の投稿は、こちらから


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2017年6月24日土曜日

ゆるキャラ、バリーさんは、ブランドタオル生地のハラマキをし、手には特注の船の形の財布を持っているという、産業都市”今治”の象徴だった - 今治市街(今治市・愛媛県)

右:角のタバコ屋、左:今治の観光案内所

何だか角のタバコ屋の店先から、行き先を教えてもらおうと雰囲気なのです。
ここは、JR今治駅の中にある「今治地方情報観光センター」で、古めかしい。

ガラス戸をあけて、観光地の情報を聞こうとしますが、おっとり女性が出てきます。
あのー、今治城へ行きたいのですが、と第一声で、出されたのは謄写版の地図。

例のリソグラフで刷ったのだと思いましたが、一部がインク切れでかすれています。
その程度なら役立ちそうで、係員の女性が経路を赤ペンでなぞってくれました。

それと、オムライスで有名らしい食堂にも行きたいのですが、とついでに聞きます。
えっ、言ったまま分からないようで、食べログにも出ていたのだと、畳み掛けました。

すると、あそこかもしれないといって、かねと食堂ですかと確認を求められました。
それ、それですと答えましたが、地図に載っていなかったので書き足してくれました。

謄写版の今治市街地図
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後で知ったのですが、今治市は、町おこしの一環で焼鳥日本一を宣言しました。
市内の焼鳥屋数は、タウンページでは六十軒で、人口一万人では5.2軒です。

ただ、今治のは、炭焼ではなくて鉄板で焼いており、少し焼き方が異なりました。
適度に脂が残り、旨味が増したここならではの調理ですが、こだわりは鶏肉です。

豚肉を使ったら焼きトンでしょうし、馬の内臓が焼鳥メニューにある町もありました。
つまり、あくまでも鶏肉しか使わないということで、焼き鳥日本一なのだそうです。

まあ、グルメ宣言の都市なら、食べログに載った食堂ぐらい知られているでしょう。
でも、女性は定かでないような感じで、それでも地図に書き入れてくれました。

それから、ここを後にして、堀が海とつながる城まで歩きましたが、ふと思いました。
今治って観光開発にあまり力を注いでいないのかと、第一印象が残ったのです。

日本三大水城、今治城
今治大和みやげ物店
市内で土産物店は一軒だけだって
今治みなと交流センター
フェリーの発着桟橋にあります
中村屋蒲鉾店、じゃこ天がおいしい

確かに、今治タオルのブランドがあるぐらい、繊維産業で名前の知られた町です。
この他、造船業も盛んで、今治造船や来島ドックの名前は聞いたこともあります。

そのせいか、国内海運業も盛んだそうで、今治船主と呼ばれるオーナーが多い。
船舶関連の機器開発、製造の事業所も集結しており、ここは工業都市なんだ。

加えて、焼肉のたれで有名な日本食研も、今治が発祥の地で本社があります。
つまり、しまなみ海道でサイクリストの聖地と呼ぶのは、一つの側面に過ぎません。

だから、観光開発が市政の課題として、重要度がかなり低いんだと思うのですよ。
それより、現地の産業を支えて来た若い働き手が、大都市圏へ流出しています。

しかも、人口十六万人を擁していて、高等教育機関の大学が一つもないのだ。
こんなお寒い状況を食い止めなければ、若い労働者は今治に残ってくれません。

そんな危機感から、今治市は大学を誘致しようと、積極的に動いたはずですわ。
しかも、加計学園が進出に乗り出したのは、市の分厚い財政支援があったから。

同市の製造品出荷額は年間一兆を軽く超えており、税収も磐石なのでしょう。
しかも、四国で最も製造出荷額が多い自治体ですから、大学があって当り前。

というわけで、今治に行って分かったのはマスゴミや民進党の的外れな攻撃です。
宮崎県で発生した口蹄疫の大騒動では、今治市のある愛媛県において、防疫業務を担う獣医師の確保ができなかったという事実があったのであり、ならば彼らを確保するためにも、そういった学部を四国のかの地にに誘致しようとした、新産業都市「今治」の意気込みには、ますますエールを送りたくなったのでありました。


おまけ:バリーさんは、前回の投稿を見れば分かるよ!?
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裏面に料理レシピが書いてあります


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2017年6月21日水曜日

三重国籍の疑いすらある党首の政党に攻撃されようが、今治に大学は来るんだよ - 加計学園獣医学部(今治市・愛媛県)

今治市のゆるきゃら、バリーさん
前川のエサでは、なーんにも釣れなんだ

「三重国籍の疑惑もあるんですよね」と、自民党のネット番組が爆弾発言です。
民進党蓮舫代表ですが、飛び出た際どい発言にしても、さもありなんで当り前。

自民党は関連する情報をすでに握っていて、伝家の宝刀は抜かないのでしょう。
すわ鎌倉とあらば、民進党など赤子の首をひねるようなもので、イチコロなんだな。

ご本人は、記者会見でも、戸籍謄本は見せませんと、ぴしゃりと言い切りました。
よほど、痛くもない腹を探られたくないのか、あの言い様は疑惑の総合商社だろ。

大西「まぁテレビのネタでございますけども、某党首さんは台湾国籍を持っておられて、台湾というのは通常、中国の国籍も持っておられるということで(小野田「そうなんですか」)、台湾・中国・日本で三重国籍である疑惑もあったりするんですよね。(小野田「ヒドイですね」) ま、それはちょっとどうかわからないんで敢えては申しあげませんけれども、まぁ三重であれば三重であるなりの問題が、やっぱり大きくあるわけでございますけども(小野田「ウーン」) まぁそういうことも踏まえて、一回、皆さんの前で明らかにされてね、(小野田議員の方を向いて)先生のようにね、ちゃんと示すべきだと」
引用元:BuzzNews.JP

でも、マスコミはかばっているのか追求もせずに、そらすように学園問題を担ぎ出す。
最初の森友学園では、安倍首相に責任問題があるのか、何だかよく分からない。

大山鳴動してネズミ一匹もでず、ようやくにして大阪地検特捜部が動き出ました。
この19日、詐欺などの疑いから、学園の運営拠点や理事長宅などを強制捜査。

要するに、首相の献金など泡沫なネタなわけで、マスコミの安倍降ろしも大不発。
あまりに安倍政権が磐石で、きっとマスコミは、攻めあぐんだ果てに飛びついたのか。

だから、結果的に、マスメディアはマスゴミから今や情報粗大ゴミに成り果てました。
もう、誰もメディアを絶対に信用していませんから、またやってらーの類なんだろう。

ただ、性悪なのは、今治市による加計学園の獣医学部誘致まで手を出してきた。
総理の意向の忖度と言ってるけど、サラリーマン社会じゃ、これは常識中の常識。

(左)前川喜平、(右)見得晴

逆に、問題を持ち出してきた民進党議員もブンヤも、非常識の塊なんだろうなあ。
だって、民進党議員どものタニマチ対決の図式が、はっき浮かび上がっているから。

先ず、岡山の加計学園は、民進党の江田五月に高井たかしが支援しました。
そして、同じく民進党の玉木雄一郎がそれを攻撃したけど、親父は獣医師だよ。

香川県獣医師会副会長だと言うし、四国市場の既得権益優先はバレバレだな。
しかも、四国には獣医学部が一つも無いって言うのが、なんでなのと素朴な疑問。

結局、同じ民進党内で、文教議員VS獣医師会と結託した議員で内輪もめだ。
これって、パヨクお得意芸の内ゲバに過ぎないと思うのは、常識の範囲内でしょう。

だってさあ、玉木某とやら、獣医師連盟からの献金が発覚して民進党って何なの。
民進党が陳情した獣医学部新設を、徹底して潰しにかかるのは凄い矛盾です。

つまり、政争の攻撃ネタは自民党ならず、党内の勢力を共食いして抱腹絶倒だ。
ということで、またも民進党は、得意のお家芸の特大ブーメランを放ったのでした。
   
グーグルで画像検索しますた

大体、前川喜平前事務次官が安倍政権に歯向かってた暴露した文書にしたって、次官の内に反対して事案を潰せば良かっただけのことで、なんだかコントみたいで、仕事にあぶれた欽ちゃんの見得晴が変装して、単に出演していただけではないかと思ってしまうのでありました。

おまけ:
 この記事は、この5月、実際に今治市を訪れたことから触発されました。
 マスメディアは、地域が何を希望してこれまで行動したのか、無視しています。
 中核都市の今治市は、大学を誘致しようと積極的に働きかけて来ました。
 次の投稿では、この町の見えない実力を感じつつ綴った旅行記に戻ります。

冒頭のバリーさんは、今治のここにいますよ!


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2017年6月18日日曜日

旧大日本帝国海軍の伝統を受け継いだ部隊なんだろうと、感銘を受けた次第 - 金刀比羅宮(香川県・琴平町)

海上自衛隊練習艦”かしま”の流し樽

金比羅様といえば、長く続く参道の石段が有名で奥社まで登るのが通なんだ。
数を勘定すれば、何と千三百六十八段になるとか、つい漢字で書いてみました。

そうすれば、パワースポットに到達できて、ご利益に預かれそうな気もして来ます。
この春、テレビ番組でもかなり紹介されていましたので、チャレンジしてみました。

標高差なら三百メーターにもなりませんので、そんなにきつい登山でもありません。
ハイキングと思いますが、普段歩きなれない人には、しんどい参拝になりましょう。

だって、讃岐平野は見渡せば、険しい山もなくて讃岐富士も四百メーターちょっと。
奥の院から遠方を見渡せば、緑に覆われた円錐形のかわいい富士山も見えます。

江戸時代、庶民が自由に旅ができなくとも、許されたのが神仏への参拝旅です。
だから、”一生に一度は、こんぴらさん”という言葉で親しまれてきた権現様なんだ。

これって、江戸の庶民が大山やお伊勢様へお参りをしたりしたのと同じですな。
そんな金比羅様ですが、昔から海上交通の守り神として信仰を集めてきました。

犬だけで参拝した”こんぴら狗”の銅像

絵馬殿に行けば、有名な「流し樽」も、数多く奉納されているのが目に付きます。
それは、船乗り達が、航海中に樽を投げ入れ、それを拾った人が届けたものです。

奉納する初穂や神酒・お賽銭を樽に入れ、「奉納金刀比羅宮」の旗を立てます。
それを海へ流せば、潮の流れのぶつかり合う讃岐で漂い、ついには岸へ流れ着く。

神聖な金比羅様ですから、人々はその霊威を信仰して届けるのも自然でしょう。
そりゃあ、自然の驚異におののいていた昔には、気象衛星もGPSもなかったから。

当時、板子一枚下は地獄といわれる航海は、自然の天候に左右されてしまう。
つまり、海上安全を守護してくれる霊威は、何よりも頼りになったと思います。

一方、絵馬堂に奉納されていた数々の絵馬を見ても、似たような心持でしょう。
暴風雨や遭難で命拾いをした絵馬も中にはありますが、新造船の絵馬も多い。

船を建造した造船所や船持ちとなった漁師さんが、お祝いに絵馬を納めました。
眺めてみるのも楽しいのですが、一箇所、グレーの船ばかりのゾーンがありました。

何だと思ってみて見ると、それは海上自衛隊の掃海隊群の艦船が並んでいます。
輸送艦しもきた、掃海艇みやじま、やくしま、たかしま、みやじま、ひらしま等々。



面白いって感じましたが、最近のヘリコプター空母とか、護衛艦が見当たりません。
なにゆえ、掃海隊群だけが熱心に絵馬を奉納するのか、不思議に感じました。

それで帰宅してから調べたのですが、どうも旧大日本帝国海軍の伝統と思うな。
敗戦で海軍が解体された後、戦時中に敷設された機雷除去が必要になります。

この作業、掃海部隊の役割ですが、特別に旧海軍の部隊存続が許されたらしい。
だから、絵馬を奉納する慣習が、旧海軍から受け継がれて続いていると思うんだ。

一方、港湾や海峡等に敷設された機雷の除去し処分するのは危険な仕事です。
逆に平時であっても、危険な掃海任務の安全を祈願したとしても、当然でしょう。

まあ、組織の掃海隊群として絵馬も納められており、旧日本海軍の伝統なのか。
戦前の大日本帝国海軍の慰霊祭も執り行われているし、当然なことなんだな。

というわけで、金比羅様をお参りしたら、海上自衛隊の話まで行ってしまいました。
瀬戸内海には、呉の基地もありますし、各種艦艇を建造した造船所が多くありますので、特段、右傾化するような話でもないと思うのですが、自衛隊を毛嫌い憎く思う”糞パヨク”だけには、金比羅様を汚すかもしれないので、絶対に行ってもらいたくないとも思うのでありました。


おまけ:
巨大なプロペラの奉納
白い笠の下で加美代飴を売る露店”五人百姓”
もちろん琴電に乗りました



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2017年6月15日木曜日

魚は、お堀から投網で仕入れてしまえば良いやって、賄い方も気楽なものだったのかなあ - 高松城(高松市・香川県)

高松城の月見櫓

高松城は、別名を玉藻城(たまもじょう)といいますが、その由来は海からです。
周辺の海浜が玉藻の浦と呼ばれていたからですが、お城は海に面しております。

元々、高松は港町だったわけで、讃岐一国の領主となった生駒家が築きました。
野原庄(のはらのしょう)と呼ばれていたほどの原野に、数年を掛けたといいます。

豊臣秀吉が四国を制圧した後、生駒家が讃岐に入りましたが、これがスタート。
時は安土桃山時代で、天下泰平への機運も訪れて、山城とはおさらばなのだ。

もっとも、このお城は平城というか、海岸に沿った水城(みずじろ)になるのです。
まあ、小豆島からフェリーに乗れば、高松港に近づくほど見張櫓が見えて来ます。

石垣も良い状態で残されていますが、残念ながら天守閣は残っておりません。
どうも、版籍奉還に伴い廃城となってから、その後、老朽化で破却されたとか。

もし、小倉城を模した三層五階の天守が残れば、さぞかし立派だったでしょうな。
そんな風にも思いましたが、明日の早朝に訪問してみる気持ちも高まりました。

だって、投宿のホテルは、お城から道路と琴電の駅をはさんで真向かいなのです。
これだけ近かれば、朝食の前にちょっとした散策を楽しむ時間の余裕もあります。

出かけてみましたが、なんと朝五時半から開門しており、入園料も取られました。
ラッキーと入門しますが、ここで”鯉のえさやりならぬ、”鯛のエサやり”に驚きです。

タイがうじゃうじゃ泳いでいたわ

つまり、お堀は海の水が引かれていて、水城というより海水城なのでありました。
早速、百円で餌をガチャ玉自販機で買い求め、エサをばら撒いて見た分けです。

本当に鯛がうじゃうじゃ寄って来るわ、マダイなのかクロダイなのかは判別付かず。
色が少し黒っぽく見えたので疑問に思ったのですが、真鯛と言うことにしましょう。

だって、お殿様のお膳に上がるお魚は、尾頭付きの鯛というのが、相場なのです。
ひょっとして、賄い方が釣り糸を垂れ、晩御飯のおかずをゲットしていたのかもね。

まあ、城のお堀には、潮の満ち引きで海水が勢いよく出入りしている感じです。
だから、海水が頻繁に入れ替わり、水質も保たれるので魚も暮らせるのでしょう。

この6月10日(土)からスタートだぜ!

ところで、話は変わりますが、最近、NHK時代劇で”ブシメシ”がスタートしました。
マイペースで気の弱い勤番武士、酒田伴四郎が主人公ですが、実在なのです。

この人、紀州藩士ですが、幕末の江戸での生活を、詳細に日記に残しました。
それをベースにしたドラマですが、妻が荷籠に忍ばせた料理帖なんて作り話です。

第一話では、毒見役の賞味で、冷めた食事に飽き飽きした殿様が、笑わせる。
草刈正雄が演じますが、中間役に変装した殿様には、何だか哀歓を感じます。

江戸の料理番付に出てくる小料理屋で、軍鶏鍋にありつけたところが大騒動。
品切れ寸前で奪い合いになり、腕力のある謎の小娘、お里に投げ飛ばされる。

それが、吉田沙保里が扮する、大店の後継娘で入り婿募集中の役柄なんだ。
これから、自炊と江戸の街の食べ歩きで、ほのぼの江戸人情のお話が続きます。

琴電駅のプラットホームまでお堀が!

つまり、鯛がお堀に泳ぎ回るお城の珍しさもあって、この時代劇につながりました。
一方、お堀が海とつながっているのは、四国にも今治城や宇和島城があります。

でも、ここは”讃州さぬきは高松さまの城が見えます波の上”と謡われたほどの城。
やっぱり、訪ねてみて良かったと思いつつ、金比羅参りの露払いをしてくれたのか。

というわけで、琴電駅のプラットホームまでお城の堀が接近していて、そこでは小さなフグが泳ぎまわっていたり、何かの稚魚が群れて泳いでいるなど、海城ならではの面白い風景と環境にあふれていたのでした。


おまけ:
高松城・玉藻公園入園券
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城内の庭園はきれい


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