2014年4月29日火曜日

ICチップは単なる認識票で味気ない - 栂池高原スキー場 (長野県)

平成26年4月28日滑走

十年ぶりの春スキーに出かけてみました。
前回は、四月初めのスキージャム勝山でした。

場所は福井県にあたり、かなりの遠出になりました。
もちろん、滑りがいがあったのは言うまでもない。

今回は、五月の連休を利用してのことです。
年ですから、肩を叩かれリタイア宣告されてもおかしくはない。

ならば、もう休むだけ休もうという気になり、有給を賢く使います。
こうして、26日の土曜日から十一連休がスタートです。

それで、最初の一週間を放浪の旅に出かけることにしました。
なぜって、上さんが白川郷の合掌造りを見たいと言い出したから。

場所は岐阜県ですが、富山県の五箇山もつとに有名です。
もし富山へ見に行くなら、日本海側へ高速へ抜けてしまおう。

こうして、白馬村を経由するルートR148を選んでみました。
それに、天気しだいですが、冠雪の北アルプスも見逃せない。

上さんなら喜んでデジカメでパチパチ撮影するはずと踏みました。
一方スキー場は、白馬五竜や八方ではなく栂池高原を選んでみました。

ここは、実に25年ぶりに再訪するスキー場なのです。
当時は、フルシーズンで全コースを滑った懐かしい思い出の場所。

スキー場ゴンドラとしては、最長の4キロちょっとの”イヴ”も乗りたい。
観光客も乗れますので、上さんも連れて行くことにしました。




というわけで、最上部の”栂の森・ハンの木(上部)”コースを滑りまくりましたよ。
でも、ICチケットは単なるIDタグでして味気ないですなー。

リフト券ハンターとしては、もう少しデザインに気を配ってもらいたいと思うわけなのでした。


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2014年4月27日日曜日

日勝峠を下りるだけで​滑った気分 - 国設日勝スキー場(北​海道・道東)

昭和62年12月27日滑走

北海道の雪道を走るのはスリル感で一杯です。
特に、山岳路みたいな国道ですと、なおさら実感します。

このスキー場へは、日高町から日勝峠超えをしました。
前日は、日高国際スキー場を滑っています。

日勝峠は、日高町から十勝清水町へ抜ける最高点です。
その間、ほとんどが樹海でその中を上り詰めていきます。

夏は快適なドライブが楽しめますが、冬場はちょっと違います。
雪道でカーブも多く、車が振られて対向車線を割ったりします。

こうなると、衝突する交通事故も多くなり要注意です。
交通信号も人家も皆無に近く、ただひたすら峠を目指します。

道路は圧雪とアイスバーンで占められ、運転も慣れが必要でした。
最高点は海抜千メーター近くにもなり標高がかなり高い。

そこから、少し下ろますと駐車場つきの展望台です。
もし晴れた日なら、広大な十勝地方の平原も見渡せるでしょう。

そこから、目的のスキー場は十分程度の運転でした。
ただ、かなり長い距離の真っ直ぐな下り坂が恐ろしかった。

わだちが深くてハンドルが取られ、アイスバーンで制動も効きづらい。
エンジンブレーキをかけていますが、下りの惰性が勢いをつけます。

クリックで拡大します

心臓が縮み上がる思いで何とか運転すると、そこはスキー場でした。
ということは日勝峠の真下に開かれたゲレンデということです。

この日は実に晴れ上がっておりまして、楽しく滑走できました。
やけにお客さんが少ないからでしょうか、最上部リフトが休止です。

そして、このスキー場は後になって閉鎖されてしまいました。
当時もガラ空きでしたので、予兆だったのかもしれません。

と言うわけで、この後、午後はサホロスキー場へ移動しました。
正月休みのスキー行脚道中はまだまだ続くのでありました。


おまけ:


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2014年4月25日金曜日

吹雪の中を正月スキー - ニセコ国際モイワスキ​ー場 (ニセコモイワスキー​リゾート) (北海道・道央)

昭和61年1月2日滑走


このスキー場、当時も隠れ里みたいでした。
ニセコの表看板なら、ひらふやアンヌプリでしょう。

ただ、このゲレンデはそこからはちょっと離れています。
麓の道路を、西へ西へ回り込んでたどり着きました。

前日は、朝里川温泉スキー場を滑っています。
その後、どこで宿泊したのか思い出そうと考えてみました。

なぜなら、このスキー場までゆうに百キロ以上はあります。
雪道の一般道なら、半日は覚悟しなくてはならない。

この頃、節約してユースを泊まり歩いたのも事実です。
確か、倶知安町にもニセコユースホステルがありました。

そして、なぜか、このユースの風呂場をふと思い出しました。
思ったより、施設が良かったのかも知れません。

重箱の隅を突付くように、思い出せたのが不思議です。
まあ、ここで一泊したとしても間違えなさそうです。

次に、移動手段は車を運転したんじゃないのか。
スキーの道具もかさばりますので、そうしたのでしょう。

おそらく、大晦日は帰省して父親と過ごした。
年が明けて、スキーをしながら内地に舞い戻ったのです。

もちろん、苫小牧からはフェリーで往復しました。
雪道のドライブをものともせず、道産子らしい。

グーグルドライブはこちらから
さて、このスキー場ですが、規模はこじんまりしています。
当時は、シングル・ペアリフトだけの構成でした。

それで、一日券を買わずに回数券で滑りました。
吹雪いて視界も悪く、滑りを楽しむ状態じゃない。

大回転公認A級バーンも、結局、分からずじまい。
とにかく、滑りに行ってみたという感じでした。

ところで、このリフト券、丸型デザインが特徴的です。
しかも、クローチングスタイルのスキーヤーがイラストでした。

競技系・技術系のイメージが感じられますね。
この傾向は、スキーリゾートに改名してもそうらしい。

そんな情報が、今もってネットで散見されるのです。
ガッツな人向けに、スキー道場のような隠れ里が存在している。
そんな風に、今改めて思うスキー場なのでした。


注:コースマップ出典元→オールスキー場完全ガイド’95(立風書房)


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2014年4月23日水曜日

サラブレッドの故郷で一滑り - 日高国際スキー場 (北海道・道央)

昭和62年12月26日滑走

日高地方は、まさに競走馬の故郷です。
日本で七割近くの生産牧場が集中しています。

夏は冷涼で、冬は寒さが厳しいとはいえ雪も少ない。
北海道の軽井沢と称されるほどの土地柄です。

だから、一年を通して走り回ることができる。
子馬を生育するにはピッタリの環境だということです。

ここでは、サラブレッドの親子を放牧地でよく見かけます。
子馬が寄り添う姿を見ていると、実に微笑ましいのです。

もし、夏休みなどで訪れたら、牧場の見学をお勧めします。
自分も見ていて、時間がたつのも忘れるぐらいでした。

さて、牧場の集中する沿岸部は雪がかなり少ない。
スキー場らしいスキー場もほとんど見かけません。

ただ、日高山脈の麓、内陸地域はちょっと事情が違います。
雪雲は、この二千メーター近い稜線にぶち当たります。

こうして、降らされた雪は1メーターの積雪に達します。
厳冬期にもなれば、氷点下20度の一面銀世界。

さらさらのパウダースノーでは、雪合戦の雪玉も作れないでしょう。
こんな環境ですから、このスキー場は意外に実力があります。

グーグルドライブはこちらから

ゲレンデのレイアウトも、縦線形で3キロのダウンヒル。
ゴンドラとか高速型もなく、リフト四本だけと実にシンプルです。

知る人ぞ知る人だけが滑りに行くようなゲレンデでしょうか。
知名度もニセコのようなリゾートからみると実に地味です。

というのも、昔は交通の便がかなり悪かったのでした。
札幌や千歳から直通する国道ですが、冬場は通行止めです。

代わって沿岸部の迂回路だと、一時間以上遠回りになります。
今なら、道東自動車道も開通しましたので便利になりました。

さて、このスキー場は日高町の市街地から目と鼻の先です。
宿泊施設も意外に見つかりますので、ぜひ出かけてみてください。

と言うわけで、今もってゲレンデを思い出せる、懐かしいスキー場です。
それから、お帰りには道の駅”樹海ロード日高”で、ぜひお買い物を楽しんでいただきたいと思うのでした。


おまけ:
日高国際スキー場パンフ(裏)
日高町パンフ(表)
日高町パンフ(裏)


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2014年4月21日月曜日

四季を通じた観光地で​すから - 車山高原スキー場(そ​の3) (長野県・諏訪)

クリックで拡大します

姉妹スキー場の関係は、その後どうなったか分かりません。
カードローナ・アルパイン・リゾートがそうだそうです。

このスキー場、南半球はニュージーランドにありました。
季節が北半球と逆で、日本の夏にシーズンインです。

近くには湖岸の観光都市クイーンズタウンもあります。
この街は、一度だけ新婚旅行で訪れました。

風光明媚なワカティプ湖では、遊覧汽船が楽しめます。
そんな思い出の地ですが、スキー場へシャトルバスもあります。

クリックで拡大します

一時間ほどで着きますので、宿泊ベースになるでしょう。
ここは、ゲレンデの規模もかなり巨大です。

これに比べて、車山高原はちょっと見劣りします。
そう言えば、近隣のエコーバレーも姉妹スキー場がありました。

先行してブログで紹介したので、参考に読んでみてください。
どちらも、日本の方が小粒で妹分的な存在は隠せません。

なぜなら、お姉さん格は氷河が当たり前の気候です。
ゲレンデも大規模な雪原に簡単に展開できるのです。

こういった場所なら、どこでもスロープになってしまう。
南緯45度の立地をなぞらえると、北海道の稚内でした。

一方、日本のスキー場は樹林帯に開かれています。
こうなると、ゲレンデ造りは森を切り開かねばならない。

車山は北緯35度と高くないし、雪のため標高が必要です。
こうして、霧が峰の頂上まで無理して開いたのが本音でしょう。

昭和62年3月7日

車山は、ビーナスライン沿いの四季を通じた観光地です。
冬場のメインはスキーでしょうが、夏は高山植物が咲き誇ります。

ハイキングにも最適な高山地帯ですから、スキーはメインでもない。
というわけで、姉妹の縁が切れていたとしても、車山高原はそれ自体で良いのだと思うのでした。


おまけ:姉妹スキー場の記述は、パンフ(中)を参照。


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2014年4月19日土曜日

すぐそばに高原キャベ​ツ畑が広がる - バラギ高原嬬恋スキー​場(パルコール嬬恋ス​キーリゾート)(群馬​県)

グーグルドライブはこちらから

嬬恋村は、夏も冬も出かけました。
夏はキャンプで、バラギ高原キャンプ場です。

ここはスキー場と目と鼻の先にあります。
近くに、日帰り温泉施設もあって楽しめます。

ただ、周辺はこういった施設だけじゃありません。
農道らしい道を奥へ進むと畑作地が一面に広がります。

これが、高原野菜のキャベツ畑なんですね。
NHKテレビ番組、”キッチンが走る”でも紹介されました。

こんな高原地帯なのに大規模に営農している。
スキー場もそそばで、ちょっと信じられない光景でした。

村全体が、標高千メーター以上の高地に位置しています。
関東地方なのに、まるで北海道のような気候です。

富良野あたりと錯覚してしまえるさわやかさがありました。
でも、それは夏のことだけで冬になると話は違います。

群馬県は内陸の土地柄で、寒さの冷え込みはかなり厳しい。
マイナス20度を下回るのは別に珍しくないようです。

こうなると、冬の積雪はかなり期待できるでしょう。
だから、ここにスキー場ができたとしてもおかしくはありません。

この村には、ゲレンデがいくつかあります。
万座温泉、鹿沢スノーエリア、そしてここつまごいです。

場所は、日本百名山の四阿山(あづまやさん)の東斜面。
山岳地図で見ると、等高線も一定間隔で傾斜もなめらか。

一目で緩やかで長いバーンが確保できるのが分かります。
山登りが趣味だったから、ゲレンデにうってつけと思っていました。

平成4年3月14日滑走
たぶんゴンドラのできる前

まあ、緩斜面主体ですから、滑り込む気概は不要です。
ちんたら、のんびり、お気楽に滑って楽しむのなら最高でしょう。

しかも、最長4.5キロもの長いすべりが楽しめます。
後は、リゾートホテルで優雅に一夜を過ごすことでしょうか。

というわけで、このスキー場はエリア的に関東で最大だそうです。
一度は滑りに行かれることをおすすめしますよ。

もしすべりがお上手だったら、一度だけかもしれませんが。


おまけ:


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2014年4月17日木曜日

雪山賛歌発祥の地だよ - 国民休暇村鹿沢スキー​場 (群馬県)

平成元年3月18日

雪よ~♪ 岩よ~♪ 我らが宿り~♪
俺たちゃ~♪ 町には~♪ 住めないからに~♪

これは雪山賛歌の一番の出だしです。
この歌の発祥地が、鹿沢温泉だと聞きました。

この温泉は、スキー場のすぐそばに位置しています。
駐車場も小さな温泉街を間借りしたイメージです。

せいぜい五十台も止められたでしょうか。
県道脇に並べて駐車したのを覚えています。

そして、この歌碑が近所に建立されています。
夏場に観光目的で通った時に見かけました。

スキー場は、会社の同僚と出かけたのです。
確か、同僚を気遣って朝五時に車で発ちました。

何時もなら朝の三時出発ですが、かなり遅い。
人気のスキー場だと、混雑も予想されました。

まして、どこに行くのかも決めていません。
加えて、車も渋滞で時間が掛かるかもしれない。

空いているゲレンデが、どこかにないだろうか。
となれば、先ず群馬県が近いと考え高速に入りました。

自分の経験では、鹿沢ハイランドスキーですよ。
空いていると予想して行ってみることにしました。

ところが、駐車場が結構混んでたんですね。
朝の十時をとっくに過ぎていたからでしょうか。

後は、目と鼻の先にあるこのスキー場しかない。
すぐそばですから、行けるだけ行ってみました。

まあ、こんな思い出の背景があるんですね。
それで、このスキー場がちょっと風変わりでした。

グーグルドライブはこちらから

昼休み、リフトがしっかり止まってしまいます。
監視員の人も昼飯を食べに行ってしまうのです。

こうなるとスキーヤーにもなすすべがありません。
自分たちもビールを飲みに食堂に入りました。

ちょっとサプライズでしたが、田舎丸出しです。
客なんか、そっちのけで従業員が優先されていました。

他方、スキー場自体は、それなりに滑られました。
ただ、リフトが三本しかなくゲレンデも制約があります。

バリエーションが少ないので半日がせいぜいでしょうか。
代わりに、昼休みはしっかり休んで英気を養います。

午後一時を過ぎて、もうひとがんばりで滑り込む。
こうして日帰りスキーは終わり、帰宅は夜の十時でした。

というわけで、閉鎖されてしまったのが残念です。
滑車がコキコキうなる、古いシングルリフトも懐かしい。

支柱も時代めいて、三角形の骨組みでした。
何から何まで時間の止まってしまったスキー場なのでした。



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2014年4月15日火曜日

リフトが上下して、初めと終わりがベスト - 天元台高原スキー場(その三)(山形県)

平成3年5月1日滑走

高所恐怖症の人は、結構つらいんじゃないでしょうか。
リフトに乗れば分かりますが、地上からの高さはかなりです。

場所によっては五メーター以上になると思います。
怖い気持ちの募る人が出てくるのは間違いありません。

これは、降雪を考えてその高さを織り込んでいるようです。
だから、シーズン初めは、雪も少なく高さをより感じるものです。

もちろん、法律による安全基準として定められています。
異常時の救助を考えて設定され、遵守されるのも当然でしょう。

グーグルドライブはこちらから

それで、この天元台では春スキーになると、あれっと思いました。
搬器も、スキーが雪面に着きそうなほどポジションが低いのです。

よく見ると滑車の吊下げ位置も下げられていました。
当然ですが、雪も溶けて積雪も浅くはなって来ています。

しかも、これからは夏リフトの営業に移行する直前です。
おそらく、これを見越した上で下げたのかもしれません。

つまり、天元台はリフト運行が通年の観光地です。
山岳国立公園の区域内で、自然にも恵まれています。

スキーに加え、夏はトレッキングから本格的な登山までOK。
さすが、さわやかな高原地帯ならではの特色でしょう。

一方、標高が高いので厳冬期は非常に寒いです。
天気図で等圧線が縦に込み入ってくると、吹雪になります。

しかも、最上部は軽く標高千八百メーターを越えてしまいます。
凍える上に雪の降り方も激しくて、滑るどころの話でもない。

非難とばかりに、ヒュッテに逃げ込んで酒でもあおりたくなる。
窓越しには、降り止む気配の無い雪が見られるだけです。

というわけで、ここは初滑りと春スキーのためだけにある王国です。
真冬の頃は、未だぬくい蔵王に行って滑ったほうが良いでしょう。

リフトは通年かもしれませんが、滑るなら初めと終わりに行ってベストなのだと変に納得するスキー場なのでした。


おまけ:

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2014年4月13日日曜日

検定って何で型にこだ​わるの? - 天元台高原スキー場(​その二) (山形県)

もらいました(昭和59年12月9日滑走)

ここには、全日本スキー連盟の公認学校があります。
常時開設され、校舎もあるし教師も張り付いています。

しかも、バッジテストの合格レベルは飛びぬけて難しい。
ここで合格したら、勲章ものだという噂なのです。

このため、スキー合宿で滑りに来る人もかなりいます。
自分が滑った時は、あるクラブの人たちと一緒になりました。

それは、新潟県豊栄スキークラブの皆さんでした。
結構な団体で、総勢で二三十人はいたと思います。

リフト待ちで仲良く並びますが、直に会話も始まります。
だって、することも無く寒いのを紛らわすにはこれしかありません。

平成6年当時のパンフレット

その内、ご年配の男性と連れの女子高生と特に仲良くなりました。
この高校生は、二級の検定が目標だと話していました。

引率の男性は、どうも見守り役だけのようです。
いろいろ話しましたが、団体で初すべりというのがものすごい。

何人か、スキー学校の先生が付き添いで指導しています。
みんな、きれいで型にはまった滑りにご執心な感じでした。

あの頃は、平板(ひらいた)と呼ばれたスキーが主流です。
カモノハシの口ばしみたいな、カービンぐスキーは未だありません。

天元台94パンフ(中前)

現在、平板を見かけないほど滑走方法は変わりました。
板をピッタリくっつけないし、平行にかなり開いたまま滑ります。

つまり、スキーが短いしおしゃもじ見たくなってくっつけられない。
本当に滑走の理論が変わってしまいました。

一方、自分はただ滑っていればよく、今でも我流の極致です。
滑りまくり、その爽快感やスリルだけを楽しんでいます。

そういえば、スキー人口の減少に歯止めがかからないそうです。
若い頃には熱中していても、滑り続ける人がほとんどいません。

なぜなのか、考察はされていますが確たる原因も分からない。
きっと、いくら練習しても上手に滑られないから諦めてしまうのだ。

天元台94パンフ(中右)

スキー学校で厳しい指導が仇になったのかもしれない。
上達しなきゃ楽しくないし、諦めてしまう人も出てくる。

今なら、たやすくくるんと回るカービングがあります。
そんなことを、当時のゲレンデ体験から思い出しました。

年を取れば、通年で楽しめるポーツ・レジャーが楽しいでしょう。
一方、寒さに我慢して楽しめないなら、放棄するのも自明の理。

そんな風にも思えて来るんですね。
というわけで、後でこの男性からは優待リフト券を譲ってもらいました。

早めに引き上げるようで、その後を引き継いで滑りました。
でも、リフト待ち三十分以上は相変わらずなのです。

ならぬ堪忍、するが堪忍の天元台、初すべりなのでした。


おまけ:(グーグルドライブはこちらから)
天元台94パンフ(表)


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2014年4月11日金曜日

天然スノーの初すべり​天国 - 天元台高原スキー場 (その一) (山形県)

昭和59年当時のパンフレット

シーズンインが非常に早いスキー場です。
しかも、ゲレンデは天然雪だけで感激します。

なんと、最速は11月末の勤労感謝の日にオープン。
冬将軍さまは気まぐれでなので、運次第でしょう。

自分は、十二月上旬に滑りに行きました。
東北新幹線だって、まだ大宮からの始発です。

福島で、在来線の特急つばさに乗り換えました。
次は、米沢に着いたらバスに乗り換え白布温泉です。

いやはや、実に鄙びたところに来てしまったと感じました。
でも、初滑りの期待が気持ちを高ぶらせてくれます。

だから、スキーかついで靴を持って出かけました。
スキー宅急便も始まっていたけど節約ですよ。

ついでに宿も節約して、あづまYHに投宿です。
ここは、温泉つきユースホステルでありがたい。

食事の内容より、朝晩食わせてもらうだけで大助かり。
そんな、けちんぼスキー旅行の始まりになりました。

グーグルドライブはこちらから

もっとも、スキー場まではロープウェーに乗らねばなりません。
初すべりの聖地ですから、スキー客が群がりごった返します。

しまいには、整理券まで配られてしまいました。
ロープウェー乗り場の階段も、ひな壇のように立ち尽くしです。

ここで発見したのは、壁にベタベタ貼られた名前です。
短冊の形で肩口に一級、二級と書かれてあります。

これは、どうもスキー検定合格者の紹介みたいでした。
話によると、ここ天元台で級持ちになれば全国区だとか。

試験のレベルもかなり高く、かなり至難なのだそうです。
待つこと一時間、なんとかロープウェーにも乗れました。

けれど、リフトに乗って滑り出すのは、これからなのです。
思いで深いスキー場だけに、この体験は次回といたしましょうか。

そんな、尽きない思い出に彩どられた天元台なのでした。


おまけ:
天元台パンフ(中1)
天元台パンフ(中2)
天元台パンフ全面ポスター

  
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2014年4月9日水曜日

夏のニッコウキスゲの​ほうが有名 - 霧降高原スキー場 (栃木県)

平成5年1月16日滑走

冬場より初夏の花便りのほうが有名でした。
花の名は、ニッコウキスゲと言います。

ユリ科の仲間で、黄色くて可憐です。
内地ですと、高原地帯に群生して咲き誇ります。

その風景は、なかなか絵になりやすくテレビネタです。
季節がめぐると、よくニュース番組で紹介されていました。

正式には禅庭花(ゼンテイカ)というそうです。
でも、冒頭の花の名こそ、よく知られています。

ちょっと横道にそれてしまいました。
でも、この霧降のゲレンデこそ群生地なのです。


冬場はスキー場なんですが、夏場は観光リフトです。
リフトに乗って一面に咲き誇る花をながめ観賞する。

花が好きだったり、写真撮影が好きだったなら最高です。
冬のくそ寒い思いをして、滑るほうこそ”き印”でしょう。

でも、わざわざ滑りに行ったみたのです。
リフトは、やや短めの三本が縦につながります。

クリックで拡大します

最上部は36度の壁で、何とか雪が張り付いていました。
ここを無理して滑ろうものなら、スキーを痛めそうです。

一度だけトライのつもりで、最上部まで上がってみました。
後は、ゆっくり、のんびり降りて下のゲレンデだけで楽しみました。

というわけで、ゲレンデの印象はこれだけなのでした。
今やスキー場も廃止され、夏場の観光リフトもなくなりました。

もし再び訪れるのなら、ニッコウキスゲを愛でに行きましょうか。
圧雪で怖かったカーブのきつめな道路も苦にならないでしょう。

そんな、霧降高原スキー場の思い出です。
歴史のあるスキー場だっただけに、ちょっとさみしい気もします。


おまけ:
クリックで拡大します


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