2016年10月29日土曜日

蝦夷地は、山に入ればすぐヒグマが出るから、里山暮らしの幻想など、絶対にありましぇーん - 移住先自治体(北海道)

グーグルドライブは、こちらから
町役場に頼むと郵送してもらえます

毎年、夏休みが来ると、北海道の各地を旅行するのを、楽しみしているのです。
昨年は、東北地方の山歩きで浮気をしてしまったので、今年は道北になりました。

先ず、札幌まで飛んで墓参りを済ませてから、生まれ故郷の名寄周辺を目指す。
それから、道北地方の訪れていない観光スポットを旅したのですが、人が少ない。

流行り言葉になった限界集落というより、元々、人口密度が極端に低い過疎地。
しかも、主力産業は農業で、一戸辺りの平均耕作地は、24へクタールもの広さ。

これは、一戸当り500メーター四方の耕作地がある分けで、民家も散らばります。
もし、稲作農家に限って見ても、250メーター四方の土地が水田になってしまう。

それだけ、北海道は大規模経営になのですが、酪農になるともっと規模がでかい。
乳牛一頭を飼うだけでも、およそ100メーター四方の牧草地が必要になります。

50頭ならざっと50ヘクタールの牧草地も必要で、そんな酪農家は道北なら普通。
それで、幌延町の酪農家の経営規模は、平均で80ヘクタール、109頭でした。


つまり、一国一城の主の例え通りでして、しかもお隣の家は、はるか向こうです。
お隣さんと助け合う発想も薄れて来まして、もちろん、限界集落を超越しますな。

これで、里山の田舎暮らしという発想が、北海道には縁遠いのがハッキリしました。
まあ、山に入れば、熊でも巨体のヒグマですし、襲われたら一溜まりもありません。

田舎暮らしをしてみたいといっても、北海道の気候、風土、自然は厳しいのです。
もし、北海道に憧れて移り住もうと考えるのなら、田舎暮らしになるのでしょうか。

まあ、人口密度が一平方キロ当り四五人レベルの、過疎の自治体は多いのだ。
だから、田舎でも、町役場のあるような市街地に暮らさない限り、余生は難しい。

もし、お隣が一キロ先みたいな場所へ引っ越したら、人付き合いは無理でしょう。
一方、過疎といっても、そんな町の市街地にも、それなりに住宅街はあるのです。

土地代が安いから、家の構えはゆったりして、家庭菜園も庭に作れたりしますな。
七十坪の土地なんて、ありきたりだと思いますが、他方、お買い物はどうしましょう。

若い人は、消費の担い手ともいいますが、田舎はお年寄りばかりになってしまった。
年金生活なら、懐に余裕もないでしょうから、これではお店屋さんも成り立たない。

音威子府村市街
JRの特急列車が停まるよ
セイコーマートもある
どんどん、商店街から店仕舞いのお店が増えていって、お買い物にも難儀しそう。
ところが、北海道民には強い見方がおりまして、コンビニのセイコーマートの存在。

ほとんどの町村に店があって、一部は、生鮮食品まで取り扱うようなミニスーパー。
なんとか、食料の調達はできそうですが、冬場の雪かきなんかも大変だろうなあ。

でも、市街地ゆえ、積雪期には除雪車も出動するので、楽だと言えば楽でしょう。
こうして、北海道には里山の集落も無いし、田舎暮らしは極めて特異なのでした。

後は、ネット通販で、衣料品や日用品など、必要に応じて買い揃えるとしますか。
そういえば、ネット環境も、数年前から北海道全体が光通信で結ばれています。

日本全国、離島でない限り、アマゾンやヤフーを使えば、何でも手に入るのです。
そんなことをふと思いましたが、もし札幌の都会であれば、それは単なる移住です。

次に、中核都市の函館、旭川、帯広、北見なら、まだ移住の範疇かもしれない。
結局、住所に何々郡何々町何だか字まで行けば、正真正銘の田舎になります。

だから、町役場の市街地と言うことで、北海道の田舎暮らしは、決着しそうです。
というわけで、一戸建ての中古住宅なら、土地付で数百万円でも買えるのです。

田舎暮らしの点では、古民家に住むという概念が、北海道に元々存在しません。
寒冷な気候をしのぐために、縁の下もなければ、土間もないような、近代的で欧風の住宅に暮らすことになりますから、北海道の大自然に憧れて住まうというのであれば、それは移住ということで、第二の人生を北海道で送っていただきたいと思うのでした。


おまけ:興味があったら読んでみてください。

北海道の住宅歴史
   
離島を制すれば日本を制す
    
移住希望地ランキングに異変、地方を目指す若者世代の実態


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2016年10月26日水曜日

北海道のライフラインは、セイコーマートから始まるっていうのは本当だぜ - セイコーマート(コンビニエンスストア)(北海道各地)

   

どうすれば、経済で厳しい北海道の企業が、全国区の大手企業と渡り合えるのか。
道産子なら、誰もが知っているセイコーマートのコンビニですが、何かヒントがありそう。

まあ、大手ができない事をやれば、地方の小さな企業でも勝てる、という事でしょうか。
セブンイレブンが進出しても、依然として店舗数では百店以上の差をつけております。

当り前と言えば当り前ですが、基本的にセイコーマートは、安く売るのが基本なのだ。
プライベート商品も豊富に取り揃えられておりますが、これは大手コンビニも同じです。

何が違うのかというと、どれも、お財布にやさしいお値打ち価格に抑えられております。
これも、過疎で高齢化の進む自治体の多い、道民の懐事情を察してのことでしょう。

47都道府県別の平均年収ランキングでも、31位なので下から数えたほうが早い。
だから、お菓子PBの第一弾は「かりんとう」だそうで、トレンドとは無縁の生活優先。

じいさん、ばあさん、お子達には実に優しく、消費を担う若者達には、全く媚びません。
24時間営業も重視しない方針らしく、郊外はもちろん、都市部もお店は閉まります。

実際に、安く物を売っていると消費者に思われるのが経営方針らしく、ぶれていない。
例えば、地元の特Aブランド米で握ったおにぎりを売るなら、それは、安くなりますわ。

農業王国の北海道ですし、じゃがいも、たまねぎなど、農産物は安く手に入るのです。
水産物にしても地元産を調理すればいいし、牛乳も酪農王国だから地元産なんだ。

つまり、セイコーマートは、地方の店舗であるほど、ミニスーパー扱いされるのです。
野菜、豆腐、牛乳などの食品の品揃えも大事で、売れ筋だけの商品とは違います。

お惣菜百円コーナー

このため、大手セブンイレブンの商材が二千なのに、セイコーマートは倍近いそうです。
でも、それでも利益を出しているのだから、きっとマーケティングのノウハウはあるはず。

しかも、北海道は人口540万人で、面積は四国と九州を合わせたよりも広いのだ。
だから、商品配送のネットワークをどのように作るか、それがネックになっちゃうのね。

まあ、店舗へ配送した後、空荷で帰ってくるなんて、こんな非効率は考えられません。
要するに、行きも帰りも荷物を積んで、運送コストの負担を軽くするのが一番です。

結果、契約農家から買い取った農産物や、自社の食品工場から産品を運びます。
しかも、過疎の土地ほど、職場も少なく人件費が抑えられて、安く調達できるのだ。

加えて、観光立国の北海道ゆえ、山間の僻地にホテルなど観光施設も多いのです。
もし、自らの店舗以外にサプライ事業も請け負えたら、ビジネスも一石二鳥でしょう。

さて、このお店、北海道に住んでいる人も、道内の旅行者も良く利用するはずです。
今年の夏は、道北のエリアを車で旅しましたが、どこへ行ってもセイコーマートでした。

セブンイレブンやローソンの大手チェーン店が無いエリアでも、かなり見つかります。
しかも、北海道全自治体数が179で、全ての出店まで、残り四つと迫って来ました。

完全制覇の達成まで、あと少しなのですが、北海道は典型的な過疎地帯です。
本当に儲かっているか心配にもなりますが、前に説明したとおりノウハウはあります。

だって、人口八百人の音威子府村へ出店したのだから、やろうと思えばできるのだ。
しかも、人口千五百人の初山別村でもオープンして、村民はさぞや喜んだでしょうな。

グーグルドライブはこちらから
全ページご覧ください
とにかく、コンビニへ行けば食品・日用品は、最低限に購入できて生活できますわ。
面白いのは、どのお店でも酒類の販売をしているので、晩酌も毎日たしなめます。

これも、酒類販売チェーンの加盟店がベースになっているとかで、大手とは違うな。
このほか、店内で調理し、食事のできるホットシェフ・イートインコーナーもあります。

五百以上の店舗で展開中で、他の大手はイートインコーナーがせいぜいなんだ。
というわけで、コンビニエンスストア部門では、顧客満足度一位に返り咲きました。

不景気とはいえ、人口540万人、北海道という地の利を生かしているからこそ、できるビジネスモデルなのでありまして、地産地消の野菜、魚介、肉すべて道産品だし、効率的な物流と製造販売が一体化した、勝ち組ビジネスに感動してしまった自分なのでした。


おまけ:もうひとつ、ユーチューブが面白いよ!!(クリックしてね)
   


利尻島にあるセコマ(離島コンビニ)
礼文島にもありますな!


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2016年10月23日日曜日

アトピー性皮膚炎を治すには体質改善が必要しれないけど、先ず、豊富温泉だぜ  - 豊富温泉(豊富町・北海道)

HPはこちらから

健康保険組合から、健康指導を受けて、食事請願で早半年が経過しました。
炭水化物の摂取を控えましょうとか、言われまして、ご飯が食べられなくなります。

上さんに、軽くご飯一杯、180グラムにしてと言って、泣く泣く抑えてもらいました。
朝ごはんのパンも、六つ切り一枚だけにしろと言われれば、致し方ありますまい。

それから、ご飯を食べた後、カウチポテトみたいな間食は、きつくダメ出しになります。
まあ、食い物に注意しながらの生活ですが、毎日五千歩以上の徒歩通勤です。

毎日の運動量が、元来維持されてきましたので、めっきり体重が落ち始めました。
こうして、半年経ったらなんと8キロも体重を落としてしまい、こっちも驚きましたわ。

それで、現在は平均で63キロぐらいですが、自分の理想体重をもっと知りたい。
肥満を判定する国際基準とやらに、WHOが定めた指数が存在しておりました。

BMI(Body Mass Index)といって、四半世紀前から既に導入されて来たみたい。
日本も健康診断で使っているので、この指数に照らし合わせて見ることにしました。

それで、ネットで自動計算してくれるサイトを見つけて、身長と体重を入力します。
次に、計算アイコンをクリックすれば、BMIが22.1と出て、標準体重も現れます。

これが、62.8キロでほぼ同じなのと、18.5以上25.0未満が標準なんだって。
こうして、現在の体重・体形は、国連機関が薦めるスタンダードに落ち着きました。

これが良かったのかどうか、通風の指標値になる尿酸値も、7.4まで下がります。
これで、要注意の観察まで落ちてくれたので、薬を飲む必要もなくなりそうですわ。

他方、この尿酸値を下げる薬を飲んで、好物を食べまくる人生も無くは無いのだ。
でも、薬に依存した人生は真っ平ごめんで、製薬会社に恵んでやるようなもの。

それから、アトピー性皮膚炎がたまに出たお肌も、きれいになってしまいました。
今までは、一年に一回か二回、皮膚科の病院へ行って軟膏をもらっていました。

ステロイド系のリンデロン0.1%と言って、少し強めでして、塗るとすぐ直ります。
一回か二回で治まってしまい、弱いアトピーなのでしょうが、それも再発しません。

こうして、アトピー性皮膚炎には、食生活の改善が大切なのが、少し分かりました。
たぶん、食事療法を行うことで、腸内環境を整えて体質改善につながったのかな。

血液と体液をサラサラにして、体に溜まっている老廃物を排泄したのかもしれない。
腸の働きもよくなったのか、便通も改善され、このまま体重を維持いたしましょう。

ところで、アトピー性皮膚炎って原因が特定しづらくて、お悩みの患者さんも多い。
特に、かゆいのが我慢できなくなって掻きむしってしまい、さらに症状が悪化します。

これがつらく、薬を塗り続ければ、副作用も出たりして、段々効かなくなって来ます。
こうなったら、皮膚病に効能のある温泉を探して、湯治に出かけてみるのもいい。

温泉のある場所は、自然も豊かで心が安らぐでしょうから、転地療法にもなります。
こうして、全国各地で、効能のある温泉が紹介されてきましたが、ベストはどこか。

それこそ、この豊富温泉で、誰もが程度差はあれ、治療効果が現れるといいます。
確かに、草津温泉のような酸性で殺菌効果のある温泉も、お勧めには入ります。

ところが、こちらの温泉は、アルカリ性でしょっぱいナトリウム塩化物泉なのですわ。
お肌がつるつるの効能なんですが、加えて、天然ガスと石油成分も浮いて来ます。

アゼルバイジャンの原油風呂
皮膚病、リューマチ、関節炎、神経痛などに効果

こういった天然ガスや石油の掘削の副産物で、湧き出した温泉は意外にあります。
道北では、遠別町の旭温泉やはぼろ温泉がそうで、道央ではながぬま温泉です。

そして、道南に行くと長万部温泉もそうでして、北海道はガス資源が有望なのだ。
これらの内、豊富温泉と泉質が似通っているのが、旭温泉ながぬま温泉です。

どちらも、ナトリウムの強い温泉ですが、きっと皮膚病に効くんだろうなと思います。
ただ、豊富温泉は別格でして、全国の皮膚科医が、太鼓判を押しているのです。

豊富町で設けているホームページにも、広島のお医者さんが推奨しておりました。
中国地方には、全国に有名な有馬温泉もありますが、それを差し置いております。

と言うわけで、自分達は幌延のキャンプ場から、日帰温泉へ入浴しに行きました。
豊富町の市街を経由せずに、幌延町のトナカイ観光牧場を抜けて、温泉まで裏道のように経由する、きれいな山間路の道道121号線を走ったのですが、この周辺の住民は、素敵なお風呂に加えて紅葉シーズンのドライブも楽しめるでしょうから、こんなに手軽なレクリエーションがあって、うらやましいものだと思ったのでした。


おまけ:ユーチューブで見ると、温泉の威力が分かりますよ!
  
<豊富温泉公式>アトピーや乾癬に効能が高い豊富温泉公式PV
  
【動画祭2009】笑顔湧き出る豊富温泉
  
アトピー、乾癬など皮膚に優しい豊富温泉
  
温泉街に、あかりをつけて。〜最北の温泉郷 豊富温泉〜【2014年作品】



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2016年10月20日木曜日

サロベツ原野だけじゃない、年配の道民だったら、みんなが知っている幌延問題 - ゆめ・地創館(幌延町・北海度)

ケツばっかり向けやがって

トナカイって、角が頭の倍も大きくて立派ですが、頭が重くて大変だろうなー。
雄のトナカイですが、それに比べてメスは体も小さいし、角もないのでかわいい。

ここ幌延町のトナカイ観光牧場には、約六十頭のトナカイが飼育されております。
その内、見学できるのは二十頭ほどで、柵で囲んだ放牧場に放されています。

堂々たる角を持つ雄が何頭もいますが、小柄な雌も中には、混じっていました。
自然では、雄一頭に残りが雌のハーレムを形作りますが、仲良く群れています。

ただ、体毛がこげ茶色のくすんだ色で、普通の鹿に比べると、地味に見えます。
しかも、あるトナカイは首が白かったり、背中の色がはげていたり、どうも汚らしい。

鹿が明るい茶色でこぎれいなのに、こちらは、体毛の色合いでパッとしませんな。
まあ、この日は雨が降ったりやんだりと、冴えない天候の中、訪問いたしました。

カントリーサインもマスコットもトナカイ

そういった印象もあってか、トナカイさんの見栄えがよくなかったのも、事実です。
代わりに、隣で飼われていた白ヤギさんは、エサ欲しさにメーメー泣いております。

訪問客も少なく、閑散とした中で、家族連れの子供が、エサを与えていました。
ヤギさんは人に良くなつきますので、エサやりでは、トナカイ代わりかもしれません。

一方、トナカイは放牧地をグルグル歩き回って、一箇所に留まることがありません。
最初は、柵の近くにいたのに、終いには奥の方まで引っ込んで、歩いていました。

こうなれば、つまらなくなって帰るとして、ふっと見れば、隣接する大型施設です。
この辺は、牧草地を除けば、ゆるやかな丘陵の森林だけなのに、かなり立派。

ふと疑問も涌いて、上さんに、あの茶色い建物って何だろうと、問いかけました。
ところが、あんまり興味が無いのか、スポーツ施設・合宿所では、というご託宣。

或いは、規模から特別養護老人ホームなんじゃないか、と言うことになりました。
まあ、そんなものかと思って、幌延町の市街にもどりましたが、どうも気になります。

結局、自宅に戻ってから、グーグルマップで調べら、正体は”ゆめ・地創舘”でした。
正式は、幌延深地層研究センターと言って、PR舘や展望タワーが含まれます。

グーグルドライブはこちらから
中ページもご覧ください


日本原子力研究開発機構の所管する施設ですが、原子力でピント来ました。
俗に”幌延問題”で有名になった、高レベルの放射能廃棄物地層処分です。

何しろ、半端なく放射能が高い廃棄物を、地下何百メーターに閉込める研究。
そして、それが低くなる半減期以降、百万年の単位で貯蔵しなければならない。

要するに、半永久的に人間界から追放して、無害化を図ろうとする技術ですわ。
でも、その間に、地層の褶曲で貯蔵空間を押しつぶされたら、どうなるのでしょう。

そして、地下水が出水したらどうなるのか、大地震で断層ができたらどうなるのか。
実は、ドイツで実証試験中に、大量の地下水の流入が、予測できませんでした。

その後、原子力発電を縮小、廃止するに至りましたが、このせいなのでしょうか。
つまり、将来の天変地異を完璧に予防しなくてはならず、それがなぜか幌延です。

まあ、北海道も旭川以北には、活火山がありませんし、火山性の温泉も少ない。
有史以来、地震の記録がほとんど無いので、地震を憂慮する必要もありません。

と言うか、先住民だったアイヌの人は、文字を持たず、記録は口伝に頼りました。
だから、地震の歴史も、いつどこで起きたのか、はっきり文字にも残されていない。

ここ幌延は、 アイヌ語のポロ・ヌプ(大きい野原)の言葉から、名づけられました。
語り部が、むかし、この地が揺れたことがあったのーと語っても、記録にもならない。
  
  
結果、地層学上の調査が重要になってくる分けで、断層も発見されております。
この名を、サロベツ活断層といい、現在の研究では、活動が二三千年での頻度。

他方、この断層自体の存在も疑問視されていますが、備えあれば憂いなしです。
だって、百万年での貯蔵ですから、二三千年の間隔で発生すれば、さあ大変。

道内のある自治体が用意した防災計画でも、この断層が指摘されております。
しかも、発生したら、マグニチュード7.6クラスだって言うので、規模がでかいわ。

放射性廃棄物を持ち込むことや使用することはしません
研究終了後は、地下施設を埋め戻します
研究実施区域を放射性廃棄物の最終処分場とせず、中間貯蔵施設も設置しません

というわけで、幌延問題で揺れた”ゆめ・土地創館”は、地域と約束をしました。
その方が、国立公園に指定されているサロベツ原野のある、自然豊かな幌延町ですから、観光牧場のトナカイさんもさぞや安心することでしょうし、日本で始めてトナカイの牧畜に成功した恩田さんの牧場だって、不安な気持ちも払拭できて、安心して経営できるのであろうなと思うのでした。


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2016年10月17日月曜日

北緯45度、ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキーのビールは上手いが、お米は”ななつぼし”だぜ - 道北稲作農家(遠別町・北海道 )


この北緯45度には、旨味のあるホップを栽培できる絶好の気候にあるらしい。
このため、米どころならぬ、ビールどころの三つの都市がそろい踏みをしています。

まあ、サッポロビールのPRですが、正しくは、札幌は北緯43度とやや南なのです。
そして、ミュンヘンは48度、ミルウォーキーは43度になり、中間を取ったのでしょう。

そんな感じですが、この緯度付近のヨーロッパ各国でも米作りが行われています。
イタリア、フランス、スペイン、そして寒いイメージのロシアでも百万トンの収穫です。

一方、スイスも含まれますが、国民はドイツ語やフランス語を話すと思いがちです。
ところが、イタリアと国境を接する南部州は、約五万人がイタリア語を話すのです。

しかも、盆地の標高が二百メーター足らずと、山梨の甲府盆地より低くなります。
アルプスの山岳国家という印象とは違って、意外に低地なので面食らいました。

それでも、周辺にモンテ・タマロのスキーリゾートもありますので、雪は降るのです。
つまり、スキー場が当たり前で、ウインタースポーツのリゾートに恵まれたのも事実。

場所はアスコナで、マジョーレ湖に近く、水利と肥沃な土壌に恵まれております。
このスイス国内で、唯一稲作に適した場所になり、対抗馬はハンガリーでしょうか。

この国でも小規模ながら栽培されており、北緯47度まで緯度が上昇します。
ただ、どちらも、地中海から海洋性気候の影響を受けるので、温暖なのです。

しかも、年間降水量がさほど多くなく、本来はライ麦や小麦などの穀物がメイン。
だから、主食はパンで、コメは野菜の一種と見られ、サラダのような副食ですわ。

もちろん、ヨーロッパでは、お米は炊くと言う調理方法が、ベースとしてありません。
その代わりに、リゾットみたくお湯で煮るといった、オジヤのような料理になります。

このため、粘り気のあるお米より、パラパラした食感で、わざと芯を残したりします。
パスタのアルデンテみたいく、似通った料理なのでしょうが、北緯46度の米だよ。

本来なら、稲作など必要がない分けでして、これが北限だと思って差し支えない。
一方、日本はと言うと、北海道の北緯45度線を、少し下がった辺りになります。

北緯44度45分  東緯141度52分にある、遠別町の田んぼこそ、最北なのだ。
あぜの上には、白い木柱で、ちゃんと説明されているのを、ネットで発見しました。

とある人のブログですが、これが結構な話題らしく、TVで報道されたりしています。
この田んぼなんですが、炊飯用の米ではなくて、もち米の栽培水田のようです。

グーグルドライブはこちらから
名寄は、もち米栽培で有名です

こうなると、稲は熱帯起源の作物ではなくなってしまって、驚異的な進化ですね。
一方、この町では、特A米にランク付けされた”ななつぼし”も栽培されております。

北海道は、従来から、まずい米の産地に過ぎないと言う印象が続いてきました。
ところが、最近のお米の食味検査では、上位に道産米が常連でランクインです。
  
 ななつぼし 特A 
 ゆめぴりか 特A
 ふっくりんこ 特A
 きらら397 Aランク
  
これも、先人の時間を掛けて交配を繰り返してきた、品種改良の賜物でしょう。
昔、北海道米はまずいのが有名で、北海道民も内地の米を食べたがりました。

ところが、最近の調査では、九割の人が、北海道米を食べるのが分かっています。
Aランクや特Aランクの作付面積も増えたし、地元ゆえ道産米はすぐ手に入ります。

特に、きらら397は、優良品種に指定されてから、すでに四半世紀が経ちました。
おいしいはずなのも、コシヒカリのDNAが八分の一入っているひ孫だからでしょう。

やっぱり、純血種より雑種で、良いとこ取りした方が、お米だっておいしくなるのだ。
極めつけは、ななつぼしで、カリフォルニア米の国宝ローズの血が混じっております。

これもコシカリの系統種とは言え、アメリカで改良されたお米が、北海道で花開く。
農業試験場で研修していた人が、新婚旅行で偶然にも玄米を入手しました。

玄米だから発芽できるわけで、これを掛け合せる品種の一つに選んだといいます。
この血統がとても優秀だったのか、この米の都市伝説的な誕生秘話になりました。

と言うわけで、米国から多くのお雇い外国人が、北海道の開拓に呼ばれたのは、遠く明治の頃なのですが、現在、北海道が、米どころと呼ばれるようになった背景にも、はたまた、お雇い外国人ならぬ、国宝ローズの多大な貢献があった分けでして、それは奇特としか言いようがなく、そんなことを思いつつも、きらら397で炊いた白米で夕飯にありつく自分なのでした。


おまけ:
グーグルドライブはこちら
お土産を買うには最高だよ
カントリーサインには稲穂をあしらって


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2016年10月14日金曜日

北緯38度が限界だから、なよろのピリカ大望遠鏡では見ることができません - カノープス・南極老人星(本州宮城県以南の日本各地)

りゅうこつ座の一等星、カノープス

以前、富士山の見えるスキー場は、どこが一番遠いのかと言うネタで書きました。
結論としては、妙高杉ノ原のゲレンデが最も遠方だと、一応、結論付けています。

そこで、今回は、日本で一番、見ることの難しい星、カノープスを紹介しますね。
この星は緯度が低いので、東北北海道地方では、全く見ることができなくなります。

だって、東京で南中したとして、高度が1.9度と、殆ど地平線上に出たぐらいかな。
この南中なる言葉も、 天体が真南にくることを指しており、天文学上の用語です。

正中という言葉も使いますが、この場合、天の北極南極・天頂に当てはまります。
どちらにせよ、高度が低くて、すぐに地平線に沈むため、その時間が大切です。

そして、少しでも標高の高い位置で見ることができれば、観望時間も長くなるはず。
だから、夜間にスキー場のゲレンデトップへ上がれば、見えるんじゃないでしょうか。

まあ、チラリズムというか、あと少しで見えるというか、極限状態のチャンレンジです。
人間って性懲りもなく、意味があるのかないのか分からずとも、興味本位ですな。

一方、富士山の見える北限南限は、ご存知の通り、新聞記事でよく紹介されます。
他方、このカノープスも、天文マニアでは別格で、見える北限フェチまで出る始末。

古来、人々は夜中に南天低く、ゆらり赤く輝き漂う星に、変わった名前をつけました。
布良星や老人星とか特徴的な名前ですが、正式にはカノープスと呼ばれています。

りゅうこつ座に属する最も明るい恒星で、太陽を除けば、全天で二番目に輝きます。
中国では南極老人星と呼ばれ、見ると長生きできるようで、寿老人の化身らしい。
  
高橋製作所の65ミリ屈折赤道儀
時々、出しては天体観測をしています

千葉の房総半島では、この星が見えるとシケが来るので、漁師は船出をしません。
沖合いで遭難した漁師の亡霊 も言われて、揺らぐのが恨めしそうに見えるのか。

まあ、星空に現れる時間も限られていて、正中時間を計算する必要もあります。
ウインドウズの無料アプリがありますので、インストールして活用しましょうか。

こうして、観測地点の南中時間が分かったら、後は南天の晴れ空を待ち望むだけ。
まあ、上空が晴れ渡っても、南方に低い空が陰っていたり、街灯が明るいと難しい。

なかなか観望の難しい星ですが、道産子の自分は、内地に住んでから見ました。
そこで、どこのスキー場で見えたのかということですが、富士山と同じなんだな。

つまり、妙高杉ノ原のゲレンデで見えたとネットで紹介されていて、不思議な縁。
山であれば、山形県月山の頂上なのですが、夏スキーのゲレンデではありません。

つまり、どちらも妙高杉の原スキー場だったというのは、正に奇遇だと思いました。
確かに、ゲレンデトップの海抜が高くても、見下ろす先は、開けた視界が必要です。

もし、南側の眺望に山稜が邪魔をして、見渡したい範囲を狭めれば、元も子もない。
こうして、新潟県のゲレンデが最北と言うことになったようですが、続報はないものか。

というわけで、スキーシーズンは間も無くで、少しは南の夜空に興味を持ってほしい。
そんなことを思いつつ、自作パソコン用のボードメーカーで有名だったブランド”カノープス”もあったなーとか思い出したりして、今から来シーズンスキーツアーの計画を練りだそうとする自分が、いるのでした。


おまけ;
① 妙高杉ノ原スキー場の投稿も読んでね!
ちびりちびりと大満足、ウイスキーボトルの携行で飲みすぎには要注意 - 妙高杉ノ原スキー場 (その一)(新潟県)

五月連休のリフト営業を止めたのは何時だったのだろうか - 妙高杉ノ原スキー場(その二)(新潟県)

② なよろのピリカ大望遠鏡について書いた投稿は、こちらから
日本一の星空エリアとして道北をお勧めしたいけど、内地の人、不満ある? - なよろ市立天文台”きたすばる” (北海道・名寄市)


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2016年10月11日火曜日

日本一の星空エリアとして道北をお勧めしたいけど、内地の人、不満ある? - なよろ市立天文台”きたすばる” (北海道・名寄市)

グーグルドライブはこちらから
移住したい方は、ご覧ください

本当に夜空の星々がきれいなパンフレットですが、中頓別町だからと思うのです。
何しろ人口密度が希薄で、一平方キロに四人ちょっとしか住んでいないのでした。

市街の住宅地もまばらだし、夜間の照明で光害になるような印象はありません。
これなら、夜空の星を眺め、天体観測をするには、最適な土地だと思いますね。

ただ、北緯45度ですから南方の星座の観測には限界もあるし、厳冬期は寒い。
二月の最低平均気温が-17.5度と極寒ですが、それを上回る町もあります。

十勝の陸別町なのですが、一月がマイナス20度を下回るというから驚きました。
テレビのニュースネタとして、寒波の襲来を全国に報道されても、当たり前でしょう。

となれば、厳冬期には、ダイヤモンドダストもサンピラーも、ごく普通に現れるのです。
しかも、極北に近い土地柄なので、運がよければオーロラも見られるかもしれない。

冬場には、そんな期待も涌きますが、当然、漆黒の闇があってこそのお話です。
もし、光害で明るければ、オーロラの光明も、かき消されてしまうかもしれない。

そして、星月夜の美しい土地なら、天文ファンも見捨てておくこともないはず。
そんな背景があるのかもしれませんが、北海道には大型の天文台が存在します。

特に、名寄市と陸別町の反射望遠鏡は、研究観測に十分利用できる口径です。
この他、初山別村の望遠鏡も大型ですが、要はいかに光害が少ないかでしょう。


ところで、天文台というと、星や宇宙の研究をしたり観測をする場所が本来です。
ですから、これまでは、大学の研究者の施設を中心として、開設されて来ました。

でも、一般市民も、星や宇宙に興味を持って観測する人が、あまたにおります。
このため、本格的な望遠鏡を公開する市民天文台も、たくさんオープンしました。

つまり、一口に天文台という名前にしても、さまざまな施設形態がある分けです。
上の表は、口径の大きな天文台を拾い上げましたが、どれも公立の施設です。

まあ、これだけ立派なら、個人で維持運営するのは、お金の面でしんどいでしょう。
ペンションなんかでも、宿泊客のサービスに望遠鏡が備えてありますが、小型です。

一方、自治体も夜空が自慢なら、それを眺めてもらうには、観光にうってつけです。
こうして、バブルの一時期、同じような趣旨で、天文台が全国に乱立いたしました。

そんな中、環境省が、全国の一般市民も参加して、全国星空継続観察を始めます。
悪化する光害や大気汚染など、環境問題に関心を持ってもらおうとした企画です。

ただ、平成十年に始まった企画も、残念ながら、平成25年3月末で休止しました。
この企画は、肉眼や双眼鏡を使って、星空を報告する手軽さが、受けたと思います。

だから、休止した理由が何だったのか、それは過度の観光事業の応用かもしれない。
環境省認定の、日本一の星空をキャッチフレーズにする観光地が、増殖するだけ。

これは、定点観測の団体に加えて、一般参加による星空の写真撮影がベースです。
これらを判定材料にしながら、夜空の明るさ(暗さ)を数値化して、発表していました。
  
☆星の観測に適した場所
 岩手県一関市 きらら室根山天文台(平成19年度24.4)
  
 長野県阿智村 (平成19年度23.7)
   
 東京都小笠原村 小港海岸 (平成22年度25.1)
  
 島根県津和野町 日原天文台 (同年24.6)
  
 沖縄県竹富町 波照間星空観測タワー (平成20年度24.5)
  
 福井県大野市 福井県自然保護センター観察棟(同年24.4)
  
大きな数値を記録した地点ほど夜空が暗く、それが星の観察に適した場所になります。
でも、参加自体が任意だし、全国を網羅していないので、偏りはあったのかもしれない。

もし、道北の人口密度の低い中頓別町や、歌登のエリアが参加したらどうなったのか。
しかも、360度の視界が利く函岳は、標高が千メーター越えで、絶好の観測地なはず。

陸別町も、環境庁より、昭和62年度に「星空の街」に選定されたのが、きっかけです。
これが天文台のオープンに発展したと思うのですが、名寄は、経緯が全く違いました。

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元来、名寄市は天文教育に熱心で、アマチュア観測家に木原さんが活動していました。
教師生活の傍ら、自作の望遠鏡を使い、同地で皆既日食の観測に成功しています。

そして、木原さんは、退職金までつぎ込んで、私設天文台まで開設してしまいました。
これを市民にも開放して、天文の普及活動に熱心に取り組んだのが、ベースなのです。

こうして、その後、北海道大学と協定して、市立天文台”きたすばる”が開かれました。
普段は、大学の学術目的で惑星観測に使用されますが、一般にも開放されています。

プラネタリウムにも、多くの趣向が凝らされ、入館者には、年間パスポートもあります。
要するに、地元の地道な活動があってこそ、大きな天文台を導けたのでありました。

というわけで、この天文台の周辺には、「星の見えるキャンプ場」や「なよろサンピラーユースホステル」、はたまた「ピヤシリスキー場」などの施設が整備されており、目的によって活動できますので、道北のかの地まで出かけてみていただきたいと、名寄出身の自分が推奨する次第なのでした。


おまけ:


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