どうすれば、経済で厳しい北海道の企業が、全国区の大手企業と渡り合えるのか。
道産子なら、誰もが知っているセイコーマートのコンビニですが、何かヒントがありそう。
まあ、大手ができない事をやれば、地方の小さな企業でも勝てる、という事でしょうか。
セブンイレブンが進出しても、依然として店舗数では百店以上の差をつけております。
当り前と言えば当り前ですが、基本的にセイコーマートは、安く売るのが基本なのだ。
プライベート商品も豊富に取り揃えられておりますが、これは大手コンビニも同じです。
何が違うのかというと、どれも、お財布にやさしいお値打ち価格に抑えられております。
これも、過疎で高齢化の進む自治体の多い、道民の懐事情を察してのことでしょう。
47都道府県別の平均年収ランキングでも、31位なので下から数えたほうが早い。
だから、お菓子PBの第一弾は「かりんとう」だそうで、トレンドとは無縁の生活優先。
じいさん、ばあさん、お子達には実に優しく、消費を担う若者達には、全く媚びません。
24時間営業も重視しない方針らしく、郊外はもちろん、都市部もお店は閉まります。
実際に、安く物を売っていると消費者に思われるのが経営方針らしく、ぶれていない。
例えば、地元の特Aブランド米で握ったおにぎりを売るなら、それは、安くなりますわ。
農業王国の北海道ですし、じゃがいも、たまねぎなど、農産物は安く手に入るのです。
水産物にしても地元産を調理すればいいし、牛乳も酪農王国だから地元産なんだ。
つまり、セイコーマートは、地方の店舗であるほど、ミニスーパー扱いされるのです。
野菜、豆腐、牛乳などの食品の品揃えも大事で、売れ筋だけの商品とは違います。
お惣菜百円コーナー |
このため、大手セブンイレブンの商材が二千なのに、セイコーマートは倍近いそうです。
でも、それでも利益を出しているのだから、きっとマーケティングのノウハウはあるはず。
しかも、北海道は人口540万人で、面積は四国と九州を合わせたよりも広いのだ。
だから、商品配送のネットワークをどのように作るか、それがネックになっちゃうのね。
まあ、店舗へ配送した後、空荷で帰ってくるなんて、こんな非効率は考えられません。
要するに、行きも帰りも荷物を積んで、運送コストの負担を軽くするのが一番です。
結果、契約農家から買い取った農産物や、自社の食品工場から産品を運びます。
しかも、過疎の土地ほど、職場も少なく人件費が抑えられて、安く調達できるのだ。
加えて、観光立国の北海道ゆえ、山間の僻地にホテルなど観光施設も多いのです。
もし、自らの店舗以外にサプライ事業も請け負えたら、ビジネスも一石二鳥でしょう。
さて、このお店、北海道に住んでいる人も、道内の旅行者も良く利用するはずです。
今年の夏は、道北のエリアを車で旅しましたが、どこへ行ってもセイコーマートでした。
セブンイレブンやローソンの大手チェーン店が無いエリアでも、かなり見つかります。
しかも、北海道全自治体数が179で、全ての出店まで、残り四つと迫って来ました。
完全制覇の達成まで、あと少しなのですが、北海道は典型的な過疎地帯です。
本当に儲かっているか心配にもなりますが、前に説明したとおりノウハウはあります。
だって、人口八百人の音威子府村へ出店したのだから、やろうと思えばできるのだ。
しかも、人口千五百人の初山別村でもオープンして、村民はさぞや喜んだでしょうな。
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面白いのは、どのお店でも酒類の販売をしているので、晩酌も毎日たしなめます。
これも、酒類販売チェーンの加盟店がベースになっているとかで、大手とは違うな。
このほか、店内で調理し、食事のできるホットシェフ・イートインコーナーもあります。
五百以上の店舗で展開中で、他の大手はイートインコーナーがせいぜいなんだ。
というわけで、コンビニエンスストア部門では、顧客満足度一位に返り咲きました。
不景気とはいえ、人口540万人、北海道という地の利を生かしているからこそ、できるビジネスモデルなのでありまして、地産地消の野菜、魚介、肉すべて道産品だし、効率的な物流と製造販売が一体化した、勝ち組ビジネスに感動してしまった自分なのでした。
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利尻島にあるセコマ(離島コンビニ) 礼文島にもありますな! |
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