2018年6月12日火曜日

14針の抜歯の糸を見たら、よう口の中を縫っていたんだなあと感慨を持つインプラント手術 - 長谷川歯科・口腔外科(横浜市西区)

   
先週の土曜日、インプラント手術から丁度一週間が経って、通院しました。
その間、飲んだ薬は抗菌薬と痛み止めの薬ですが、お馴染みのものです。

フロモックス、ロキソニン、ムコスタを各一錠ずつ、毎食後に飲んでいました。
本当の正式名は、科学品名で分かりにく、これらは薬剤の商品名なのね。

セフカペン ピボキシル塩酸塩、ロキソプロフェンナトリウムと言われてもなあ。
これらの薬は、お薬手帳を開いてみれば、必ず見つかるような代物です。

最近は、ロキソニンが、消炎剤で普通の薬局で入手できるようになりました。
それで、薬が強いので胃が荒れるらしく、必ず胃薬が追加されていますよ。

だから、毎食後に飲むという処方ですが、おかゆを食べるなど半病人扱い。
もっとも、口の中を縫っているわけですから、傷口が開かないのも大事です。

でも、柔らかい食事ばかりで、終いにはおやつに赤ちゃん用せんべいなんだ。
これって、ゆっくり噛めば口の中で溶けてしまい、歯がなくても食べられます。

まあ、一週間の我慢で抜歯してもらいましたが、まだ頬が腫れていました。
それで、先生にさりげなく言ったら、もう一週間、抗菌薬を処方されました。

今度は薬が変わってミノマイシンの薬になり、一日一回、一週間の服用。
最初のは、セフェム系抗生物質で、細菌の細胞壁合成を阻害しました。

今度は、テトラサイクリン系で、細菌の増殖に必要な蛋白質合成を阻害。
どっちも、細菌が増殖できないようにしますが、抑止の方法が違うようです。

先生が言うのは、手術後、5%の患者さんは、二~三週間後が要注意。
感染症が出てくる可能性もあるので、抗菌薬を飲み続けてもらうのでした。

今、飲んでいますが、こういった薬は、普段の生活には、影響ありませんな。
ただ、食事に乳製品を取るのはよくないので、朝飯でなく夕飯後にしました。

今週、土曜日に経過を見てもらいますので、もう一回投薬になるかどうか。
そんなインプラント手術後ですが、食べ物も気をつけながら通常復帰です。

先生が言うには、親知らずの抜歯も、傷口が綺麗に塞がっていたんだそう。
それで、ホワイトボードには、見たこともない感じの熟語が書いてあるんだ。
傷口が開いちゃうとまずいんだとか言って、これが読めるかと聞かれました。
まあ、読めるわけなくて、わからないと言うと、”しかい”と教えてくれます。

つまり、哆開は傷が開くことで、治った傷が再び開くことを意味するらしい。
学生に講義すると、みんな、”たかい”と読み間違えるんだと言っていました。

ウインドウズのカナ漢字変換はできませんが、グーグルでは探してくれます。
試しに、しかい、医学用語と打ってググれば、あーら不思議、すぐにヒット。

面白いのは医学書院のサイトで、昔これをタカイと読んだ偉い外科医がいた。
という逸話を紹介しながら、哆の字が漢字変換できなかったとありました。

というわけで、この医院へ通院すれば、うんちくが広がって面白いのでした。
他のお医者さんのブログを読んでいると、この熟語が使えずに、代わりに離開を使ってしまう人もいるんだとか書いてあるので、さもありなんと思いつつ、一方、漢字検定の試験で、過去にこの熟語は出題されたのだろうかと、つい考えてしまうのでありました。



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