2018年11月29日木曜日

なぜ、古代の人が好んだアクセサリーが消滅して、十二単のような色彩で”お洒落”する思考法に日本人がたどり着いたのか、考えてみた - 耳飾り館(榛東村・群馬県)

パンフの中身は、こちらから

”蛇にピアス”と言う小説が芥川賞を受賞した時、時代が変わったと思いました。
まあ、主人公が自ら舌にピアスを入れ、刺青を彫り、身体改造にはまるからな。

ジジイの感性から行けば、親からもらった体に傷をつけようものなら人でなし。
自分をさいなむような思考法も理解できず、時代が古ければ文藝風SM小説だ。

この時、”蹴りたい背中”で同時受賞した綿矢りさもいましたが、二人が対照的。
正直言って二十歳で崩れてるなーと言うのが金原なら、綿矢は完璧な文学少女。

思い出すのは、十六歳の処女作が”インストール”で題名にITをもじっています。
自分的に、情報化社会の新語造語を使うのは、時代の流れで良しとしましょう。

他方、スプリットタンする奴はショッカーに売り飛ばして改造人間にでもなれ。
そんな戯言を言いたくなりますが、上さんがちょっと綿矢りさ似だったのです。

だから、付き合い始めた頃から今までも、二人のことは記憶に残ってきました。
ところで、テレビの紹介では、アメリカでナチラルな腋毛がブームなんだとか。

女性がぼうぼうに生やしたまま、レッドカーペットに登場した女優もいるほど。
それは、ゴールデングローブ賞の授賞式に現れた女優のローラ・カークなんだ。


まあ、腋毛は生えるものだし構わない気もしますが、自分はイアリングどまり。
耳たぶに穴開けてまでピアスと言うのは、どうかなあと思うのも日本人だから。

というのも、日本人の装身具で耳飾が普通だったのは、縄文古墳時代までの事。
当時、耳たぶに穴をあけ、車輪の形をした素焼きの耳飾をはめ込んでいました。

どうも、結婚や成人等の人生で大きな節目に、通過儀礼として使われたらしい。
女性が中心だったと思われますが、実はお釈迦様も耳朶環(じだかん)がある。

まあ、仏様は天竺(インド)でお生まれになりましたが、男性もしていたんだ。
その影響を受けて仏像を見れば耳たぶがビローンと長くて、見た目、穴っぽい。

はっきり分かるのは、切手になった法隆寺金堂壁画で見られる観音菩薩ですわ。
それで、はたと思いついたのは、仏教伝来で仏像が作られるようになった点。


その教えでも、この耳たぶが智恵や人々の声を聞く慈愛を表すとしております。
そうなれば、耳飾を付けるなんて、お釈迦様に恐れ多くてできなかったと思う。

以来、耳飾りの文化は、日本から消え去りましたが、遺跡からは発掘されます。
この榛東村の耳飾館に展示されておりますが、日本唯一の博物館がユニークだ。

自分も以前、見学していましたが、パンフレットを残していたので紹介します。
以前の投稿の続きではないですが、榛名山めぐりの観光スポットに良いかもね。

というわけで、これから日本を出国して放浪の旅に出かけてまいりますので、記事をアップする間隔が間延びするかもしれませんが、それは良しなにご了承いただくとして、耳飾りの装身具がなぜ日本に広まらなかった事実を、フッと思い出したら書かずにはいられなかった自分がいるのでした。



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2018年11月26日月曜日

世界中で愛されるロングセラー商品、ダイロンの染料でむかし染め直したことがヒントになったんだ - ベストカラー染料(株式会社松謙/大阪府守口市)



上さんの父親は、至って長命で間もなく米寿を迎えるという、今日この頃です。
毎年、夫婦で日本に遊びに来ていましたが、最近、体調を崩してしまいました。

転んでしまったのが発端で、長めの入院になりましたが、寝たきりは良くない。
ボケ気味の症状が出て気を揉んでいましたが、何とか回復して退院しました。

ただ、足腰も弱くなって、生来の強い近眼だから、勝手に外出されるのが恐い。
それでも、お手伝いさんに付き添ってもらって自分で銀行へ出かけたりします。

一方、高齢だから手の使い方もおぼつかなくなって、指も不自由でぎこちない。
だから、ポケットから物を出し入れするうちに簡単に落としやすくなりました。

こういう時、着用する上着にポケットが付いて用心でジッパーがあると良いな。
冒頭の写真のようにフィッシング用・撮影用ベストのポケットが便利そうです。

ただ、ベストを羽織るより、同じデザインで長袖付きのジャンパーが便利です。
これから寒くなるし、年寄りが重ね着をするのは面倒だし、ジャンパーですよ。

それで、上さんが帰省するので、お土産にしたくて探したのに見つかりません。
デザイン的にはフライトジャケット風なんだけど、ジャケットだと若すぎます。



昔は、このデザインのジャンパーがあったんだけど、今は全く見つからない。
仕方ないから、昔、イベントで使ったジャンパーを、上さんに手渡しました。

でも、赤いジャンパーだから派手すぎるといって着てくれそうにもないんだよ。
だから、上さんは墨汁で真っ黒に染め上げようとしたけど、混紡は無理でした。

綿100パーセントなら簡単に染まるんだけど、化学繊維のポリエステルはダメ。
65%も混じっていると天然の染料は馴染まなくて、化学染料でトライしかない

それで、手芸用品のユザワヤに電話して、ポリエステル用のを聞き出しました。
商品名は”ベストカラー”で七百円と手頃だし、再度、染め直すことにしたんた。

休日のこともあったし、早速買って来まして、先ずは説明書を読んでみました。
何々、90度以上のお湯に染料を入れて煮込めって書いてあって、できないよ。



大きな鍋もなくて火にかけるのは無理だから、沸騰した湯をバケツに注ぎます。
それから、30分間棒切れでつついたりかき回したいりして、染めてみました。

結果は、赤と黒が混じった暗めの海老色になったけど、部分的に染めが弱いな。
だから、少しまだらな部分が残ってしまって、素人の努力としてはここまでだ。

まあ、近所に出かけるぐらいなら使えるかもしれず、とりあえず持って行こう。
それで、混紡の定義が、異なる繊維を寄り合わせたもの(撚糸)なんだろうか。

出来るだけググりましたがはっきりしなくて、誰か教えてくれると有り難いな。
まあ、天然繊維の綿と化学繊維のポリエステルだから染料も異なるのでしょう。

というわけで、間もなくLCCで朝の四時過ぎに羽田から離陸するという強行軍。
どういうわけか、上さんの実家の方では、「強力わかもと」なる胃腸薬に絶対の信頼を置いているらしく、大量に買ってお土産にしたり、昆布やするめを買ったりするなど、こちらも爆買いしたりして、上さんにくっ付いて実家へ挨拶に訪ねようとする自分がいるのでした。



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2018年11月23日金曜日

人間は、AIの能力に従うようになるのか、それを使いこなせるのかは、自分自身を磨けってことだよ - Google翻訳(Chromeブラウザー)


冒頭の写真は、グーグルの翻訳機能を使って和訳させた結果なんだな。
つまり、どれだけAIによる翻訳機能が向上したのか、確かめたかった。

自分自身の仕事では、この機能が非常に重宝しますが、反面教師もあるの。
だって、一つの文章で、数行にも及ぶ場合、翻訳させてもチンプンカンプン。

ひどい場合だと、大意とは真逆の意味に誤訳してしまい、仕事にならない。
これが契約文書だと、鵜呑みに解釈すれば、重大な結果になるとも限らない。

だから、一回機械翻訳をかけてから、自分自身で読み込んで手直しをします。
それでも、以前に比べれば、全文を手作業で訳していた頃よりは、楽なんだ。

実際、米国の消防法であるNFPA30なる規則を翻訳しましたが、そう感じます。
しかも、文節の多くないフラットな短文だと、一発翻訳してくれ助かります。

ところが、倒置文だったり、関係詞による修飾句で文章が長くなるとアウト。
人間が読んでも、この語句はどこを修飾するかと、悩んだりする文章がそう。

人間様ですら悩むというのなら、母国語の人でも解釈に迷うということでしょ。
特に契約、法令などの文書は、読んではっきりしないのは、日本語でも同じ。

なので、今のところは、人間様の使える道具=下僕(しもべ)止まりでしょう。
現状、この翻訳では、ニューラル機械翻訳が導入されて、精度が向上しました。

何でも、脳のニューロンネットワークをモデルにした学習法がベースだとか。
AIが学習して、言葉の間にある意味の結びつきの強弱で関係性を判断します。

これを使えば、文脈で使われる適切な意味を選択できるようになるんだとか。
例えば、カブトムシを書いた英文で、角(ツノ)の表現があるとしましょう。

英語では"horn"になりますが、他には”警笛”や楽器のホルンの意味もあります。
つまり、この文章で正しく使うべき言葉の意味を、AIが正しく選択するんだ。

そういった機能の向上は、日々刷新されておりますので、期待はできそうだな。
ですが、完全に依存できるかと言えばそうでもなく、人が使いこなすものだよ。

なので、生兵法は怪我の元で、英語に熟達して自信のある人だけが使えばいい。
それが無難だと思いますので、その例を、ちょっとだけ挙げてみましょうか。

先ずに、Togetter(トゥギャッター)のサイトに、面白い記事が載りました。
それは、グーグル翻訳の機能が誤訳しそうな日本文を、試してみることなの。



10問の例文を見ますと、普通の口語風な文体も多く、文章としてはどうかな。
その文章を自分で英訳して、それを翻訳させたんだけど、要するに英文次第よ。

AIなら訳してくれそうな英語が書けるということが大事なんだと思いました。
つまり、問題文をそのままAIにぶち込んでも、上手に英訳するとは思えない。

①問題文
  きのう、小説家でも詩人でもある人物と会った。
自分の英訳
  Yesterday I met a person who is the novelist and poet.
AI翻訳
  昨日私は小説家で詩人である人に会った。

②問題文
 わたしの好きな動物はつぎの3つだ。クマはその強さゆえに、ライオンは
 その勇敢さゆえに、サルはその愛らしさゆえに、それぞれに好きだ。
自分の英訳
 My favoring animals consist of the following three ones.Because the
 bear is strong, the lion is brave and the ape is lovely. I love each.
AI翻訳
 私の好きな動物は次の3つです。クマは強いので、ライオンは勇敢で、サルは
 素敵です。 私はそれぞれが大好きです。

③問題文
 イヌは散歩に連れていってもらいたいと伝えることができ、その点では、
 言語、すなわちコミュニケーションの手段を持っている。
自分の英訳
 Dogs can convey their wanting to take them for strolling.
 In that sense, they are having their communication measure,
   that is to say the language.
AI翻訳
   犬は散歩に連れて行ってもらいたいと伝えることができます。その意味で、
   彼らは彼らのコミュニケーション手段、すなわち言葉を持っています。

④問題文
 時計の出現は、徐々にではあるが重大な変化をわたしたちの社会生活に
 及ぼした。
自分の英訳
 The appearance of clock gradually provided the significant change
 against our society life.
AI翻訳
 時計の登場は徐々に社会生活に大きな変化をもたらしました。

というわけで、今は亡きワープロの変換能力テストを思い出したりしました。
”きしゃがきしゃできしゃした”を正しく変換できるかどうかなんですが、現在では”記者が汽車で帰社した”の正解を、当然のごとく、かな漢字変換を一発でやってくれたりして、一方、次の異なる言語間で完全に正しく翻訳変換するというのは、AI(人工知能)にとってもかなりハードルの高い次元なのだろうとな、と思ったのでした。



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2018年11月20日火曜日

今年のゆるキャラグランプリは、ゆるキャラメタルバンド「CHARAMEL」のベーシストがかっさらっていったぜ - カパル(志木市広報大使・埼玉県)

   
初っ端、”人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた”って、脱力連載記事だ。
”みうらじゅん”さんが週刊文春で書いていますが、本当はしたたかな商売人。

だって、「ゆるキャラ」のネーミングを思いついて、登録証票にしたんだから。
まあ、ゆるいマスコットキャラクターの略語でして、意外に安直な造語なんだ。

一方、公表している職業は「イラストレーターなど」で何が本業か分からない。
流行語になったマイブーム(my boom)を創出して、果ては仏像ブームまで。

いやらしいことを考えてきた煩悩の固まりみたいなのに、ギャップが極端です。
まあ、興味の赴くままに好き放題に仕事ができるなんて、羨ましい限りですよ。

それで、”ゆるキャラ”の新語を思いつかせたマスコットキャラクターはどれだ。
気になって調べたら、鳥取県の”トリピー”か、広島の”ブンカッキー”らしい。

トリピー(左)・ブンカッキー(右)

どちらも、かつての地方博覧会ブームで生み出されたキャラクターとあります。
それで、鳥取の”トリピー”は、特産品・二十世紀梨をイメージしたものです。

それで、県名の鳥をもじって鳥の水兵さんになったと思うけど、発想一直線。
「夢みなと博覧会」で登場してから現在も活躍中なので、永年勤続表彰です。

一方、”ブンカッキー”は、郷土愛をてんこ盛りしたデザインが、シュールだ。
瀬戸内海の新鮮なカキをモチーフとした丸い体に、頭には県木の紅葉を載せる。

しまいには、広島の”ひ”の字で両腕をあしらうという、デザインのデカ盛り。
一方、広島カープの赤いスタジャンを着ていないし、少し郷土愛が足りない。

どっちかというと、トリピーはぬいぐるみキャラにしてもかわいい感じです。
でもねえ、ブンカッキーは、自分が好きだったまんべくんといい勝負ですよ。

今は亡き、長万部町のまんべくん

まあ、ぬいぐるみならトリピーに軍配を上げて、着ぐるみの着用が大変です。
ひこにゃんには彦根市の職員が入っているし、自分の住む栄区もそうなんだ。

以前の投稿で取り上げたタッチー君だけど、職員次第で愛想が悪かったりね。
着ぐるみ自体が重たいし、夏場だと、中はサウナの蒸し風呂状態になります。

だから大目に見てあげるとして、この間の栄区民祭りでも大発見がありました。
それは、高畠町のたかっき・はたっきを間近で見たんだけど、お尻が面白い。

それは、よくPC電源に付けられているファンのような換気がついているの。
その部分だけ、着ぐるみの地肌に通気で丸く細かい穴あき加工がされています。

多分、風を送り込んで体の汗を蒸発させ、体の熱を奪う気化熱の原理でしょう。
既に、これを応用した作業服(空調服)もあって、着ぐるみも進化したものだ。

着ぐるみ製作会社のHPでも、熱中症や暑さ避けの対策で、説明していました。
単体の装置ではクールファンと言って、ネット通販で簡単に購入できそうです。


そして、ゆるキャラの祭典ならグランプリ大会があり、今年も開催されました。
まあ、No.1に輝いたのはカパル君で、埼玉県は志木市文化公社の所属です。

想像上の生き物、カッパをモチーフにしたから愛嬌があって、可愛いと思うな。
一方、三位に滑りこんだ三重県四日市市の”こにゅうどう”は、投票操作が発覚。

市の職員が命令を受けて大量投票に応じたのがバレて、結果は38万票の削除。
それでも、三位になったのだから、市民のサポート愛を感じてしまいました。

それで、この手の操作疑惑で、最も怪しかったのは浜松市の”出世大名家康君”。
広告業界のジャイアン、電通とつるんで活動しても二位止まりの年があった。

かわゆい栃木県佐野市の”さのまる”ちゃんには適わなくて、地団駄踏んだはず。
組織票疑惑の出世大名家康くんに何故勝てたのかって、記事ネタになったほど。

まあ、その後1位にはなりましたけど、以前の”ウナギ犬”の方が面白かった。
浜名湖名産のうなぎにかこつけ、夜のお菓子の銘菓うなぎパイもあるからな。

というわけで、スキー場のゆるキャラを書くつもりが大きく脱線してしまった。
本当は、長野県のPRキャラ、アルクマと、スキー発祥の新潟県観光キャラ、レルヒさんを取り上げて、ゲレンデゆるキャラにまでたどり着くつもりが、異常に暑かった今年の夏のあおりを受けたこともあって、ゆるキャラ&着ぐるみの四方山話に留まってしまったということなのでした。



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