パンフの中身は、こちらから |
”蛇にピアス”と言う小説が芥川賞を受賞した時、時代が変わったと思いました。
まあ、主人公が自ら舌にピアスを入れ、刺青を彫り、身体改造にはまるからな。
ジジイの感性から行けば、親からもらった体に傷をつけようものなら人でなし。
自分をさいなむような思考法も理解できず、時代が古ければ文藝風SM小説だ。
この時、”蹴りたい背中”で同時受賞した綿矢りさもいましたが、二人が対照的。
正直言って二十歳で崩れてるなーと言うのが金原なら、綿矢は完璧な文学少女。
思い出すのは、十六歳の処女作が”インストール”で題名にITをもじっています。
自分的に、情報化社会の新語造語を使うのは、時代の流れで良しとしましょう。
他方、スプリットタンする奴はショッカーに売り飛ばして改造人間にでもなれ。
そんな戯言を言いたくなりますが、上さんがちょっと綿矢りさ似だったのです。
だから、付き合い始めた頃から今までも、二人のことは記憶に残ってきました。
ところで、テレビの紹介では、アメリカでナチラルな腋毛がブームなんだとか。
女性がぼうぼうに生やしたまま、レッドカーペットに登場した女優もいるほど。
それは、ゴールデングローブ賞の授賞式に現れた女優のローラ・カークなんだ。
耳たぶに穴開けてまでピアスと言うのは、どうかなあと思うのも日本人だから。
というのも、日本人の装身具で耳飾が普通だったのは、縄文古墳時代までの事。
当時、耳たぶに穴をあけ、車輪の形をした素焼きの耳飾をはめ込んでいました。
どうも、結婚や成人等の人生で大きな節目に、通過儀礼として使われたらしい。
女性が中心だったと思われますが、実はお釈迦様も耳朶環(じだかん)がある。
まあ、仏様は天竺(インド)でお生まれになりましたが、男性もしていたんだ。
その影響を受けて仏像を見れば耳たぶがビローンと長くて、見た目、穴っぽい。
はっきり分かるのは、切手になった法隆寺金堂壁画で見られる観音菩薩ですわ。
それで、はたと思いついたのは、仏教伝来で仏像が作られるようになった点。
そうなれば、耳飾を付けるなんて、お釈迦様に恐れ多くてできなかったと思う。
以来、耳飾りの文化は、日本から消え去りましたが、遺跡からは発掘されます。
この榛東村の耳飾館に展示されておりますが、日本唯一の博物館がユニークだ。
自分も以前、見学していましたが、パンフレットを残していたので紹介します。
以前の投稿の続きではないですが、榛名山めぐりの観光スポットに良いかもね。
というわけで、これから日本を出国して放浪の旅に出かけてまいりますので、記事をアップする間隔が間延びするかもしれませんが、それは良しなにご了承いただくとして、耳飾りの装身具がなぜ日本に広まらなかった事実を、フッと思い出したら書かずにはいられなかった自分がいるのでした。
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