富士山が綺麗でした |
身延山ロープウェイに乗ると、開通55周年を迎えたとPRされていました。
それにゴンドラのインテリアに木材も使われており、レトロ感にあふれます。
それで、現在のゴンドラは二代目ですが、交代したのはおよそ四十年も前です。
だから、古めかしい印象は拭えませんが、日本最古のロープウェイはどこかな。
早速、ぐぐったら吉野山ロープウェイと紹介されており、機械遺産の認定です。
それで、この認定は機械学会が行いますが、文化的遺産を後世に残すのが目的。
国内の機械技術で歴史的意義を持つ装置等を指定しますが、これで思い出した。
まあ、自分の勤務先も、平成28年に認定された大正八年製の大事な機械がある。
この指定のせいでしょうか、ショールームもずい分と綺麗に新しくなりました。
受付に並んで、でんと認定製品が鎮座していますが、百年企業だけはあります。
前回投稿した、ゆるキャラ”タッチー”君ですら、児童と一緒に工場に現れるな。
そんなこともあってか、機械遺産というのは、企業にとって技術力の証明です。
そして、この登録された企業を見ると、創立で百年を迎えた会社も多いのです。
中でも吉野山ロープウェイを納めた安全索道は、同じ創立百周年を迎えました。
認定時点でも現役で稼動しており、安全索道のメンテも良かったのでしょう。
当時のわが国の材料力学、金属材料技術の優秀さを示す証拠ともいえますね。
導入された鋼索もロックド・コイル・ロープで、現在に引き継がれています。
ところが、昨年の事故で補修工事を行ったものの、老朽化が判明してしまった。
結局、資金難もあって已む無く無期限運休になってしまったことは、残念です。
クラウドファンディングで、乗物、機械、歴史オタクから資金を募りましょう。
そうすれば、修理費用ぐらい簡単に集まりそうだけど、営業から八十年以上だ。
それだけ古くなると施設全体の老朽化が否めず、再開は難しいかもしれません。
一方、平成22年に認定された豊島園の回転木馬が”カルーセルエルドラド”だ。
元々は米国にあった遊園地の施設でしたが、豊島園が買い取り再生したもの。
これだって明治41年に製作されたのを、原形どおり忠実に修復したんだからね。
昭和46年以降、現在も動き続けているのはお見事で、乗ってみたくなりました。
というわけで、この遊園地のエープリルフール広告”史上最低の遊園地”が秀逸。
この遊園地は、三十年近くも前から、自虐を逆手にとった鮮やかな反撃の広告を打ち出す戦略が有名で、一般消費者の注目をいつも集め続けていますが、このオリジナルすぎる広告が花開く進取な気持ちがあるからこそ、温故知新で回転木馬も使い続けようとしたのだと思いますが、そういう企業だからこそ、百年企業になるかもしれないと思ったのでした。
パンフの中身はこちらから |
おまけ:としまえんの広告、史上最低の遊園地のコピーが傑作
・楽しくない遊園地の鏡として有名な豊島園は、ことしも絶好調。
・つまらない乗物をたくさん用意して、二度と来ない貴方を心からお待ちしてます。
・サイテー。 おろせ! 金返せー。
・各方面から非難殺到! 異口同音に「情けない!」
・パパー。早くお家に帰ろうよ。 子供は正直。 お父さんはカタなし
・「今日は4月1日です」
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