2025年10月13日月曜日

ぎりぎりスペックのOKなマシンにWindows11をアップグレードしたが、公式サイトに公開済みの方法 ー TPM1.2( ウインドウズ)

ユーチューブはこちらから
                        
PCをウインドウズ11にアップグレードしてよと、上さんから依頼がありました。
本当は自分のお下がり機ですが、最初は会社へ持ち込んで使ったラップトップ。

オフィスでVBAのマクロコードを書いて、バグがないか実行検証していました。
でも、自分の書く技能が向上したせいか、バグも出ないし使わなくなったのね。

結局、会社のPCでコードを書くようになって、本体は里帰りしたということだ。
以降は、上さんに手渡したら使いこなすようになって、いつもはTverで鑑賞だ。

ドラマを視聴しているようで、これ以外にはZoomで会議に出席していました。
どうも、ボランティアの打ち合わせがあるようで、安定動作に満足していたな。

これには、ウインドウズ10のOSが入っていて間もなくサポートが終了します。
中古の再生品を買ったのですが、HPのエリートブックだったのでブランド物だ。

型式は、”Folio 1040 G2"で、メモリーが8GBで、SSD 256GBの大容量でした。
CPUも、Core i5-5200Uと性能もまだ十分で、価格が三万五千円也と格安品だ。

買ってから既に数年は経っていますが、アップグレードするには大丈夫なのか。
ウインドウズ11は、サポートするCPUが限られており、TPMという仕様も必要。

調べると、CPUは第五世代で要件から外れるが、TPM1.2が装備されています。
このTPMは、本当は2.0が要求されているのですが、1.2でも何とかなるらしい。

でも、条件としては両方を満たさすのが必要で、これまでは無理だったのです。
ところが、マイクロソフトは条件を緩和したのか、TPM1.2でも大盤振る舞い。

それでも、レジストリー変更が必要で、やり方がユーチューブで見つかります。
そんなに難しくはありませんが、最初にレジストリ エディタを開く必要がある、

これは、システム全体の設定情報となるデータベースを書き換えるツールだな。
”レジストリ”を直接閲覧・編集するので怖い気もしますが、先ずはチャレンジ。

書き換えするフォルダーを探しますが、全部英語なのでがちんぷんかんぷんだ。
ただ、単語を拾い読みするとローカルマシンのセットアップ条件の追記らしい。

最後に、CPUは満たさないがTPM1.2でもOKだよというおまじない言葉を追加。
簡単に述べると次の通りですが、マイクロソフトのサイトに公開されています。


【regedit での設定場所】
Hkey_local_Machine/System/Setup/MoSetup (フォルダの到着先)
AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU (おまじないフォルダー)
値のデータ: 1 (パラメーターらしく、1.2を示すのだろう)

というわけで、その前にブート方式をMBRからGPTに変更しておいた方が無難。
OSのインストールと実行にはUEFIが必須でして、実際、セキュアブート(GPT)と最低でもTPM1.2が必要なことから、これを満たさない非対応マシンは自己責任でチャレンジインストールなのでした。



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2025年10月11日土曜日

久しぶりにマクロコードを書いてみたのですが、複数の条件分岐式を組み合わせて、処理の高度化を行うのは便利だな ー ”Hour(Now())”(VBA・マクロ)

          
gooブログが終了してしまう記事を投稿した内容の続きを、お話しておきます。
VBAマクロでは、使用データをこのブログからHTMLファイルで抽出しました。

それを加工できなくなったので、グーグルドライブからデータをダウンロード。
データ自体はテキストファイルですが、タブレットで外出先から利用するのだ。

そして、データは頻繁に更新されるので使い終わると削除することにしました。
VBAマクロではファイル削除のコードは、よく使われておりネットで探せます。

これを参考に必要なコードを打ちますが、時間に応じて削除したくないのです。
つまり、日中の外出時間がある程度決まっているので、この時間帯は省きたい。

そういった条件をコードに書き込みたくなって、ネットでググって探しました。
"今何時?"と回答してくれるのは、”Hour(Now())”のコマンドが便利なのです。

このコマンドは、0~23の値で回答するので、これを使って条件式を考えます。
それで、条件は18時以降か6時以前ならファイルを削除することにしました。

Sub FileExistingKill() 'ファイル:HOGE.txtを指定の時間外で削除
Dim FSO As Object, f As Object, cnt As Long, strFilePath As String
  strFilePath = Environ("HOMEDRIVE")
    strFilePath = strFilePath & Environ("homepath")
      strFilePath = strFilePath & "\Downloads"
  Set FSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
    For Each f In FSO.GetFolder(strFilePath).Files
        If f.Name = "HOGE.txt"  Then
          Select Case Hour(Now())
            Case Is >= 18
              f.Delete(True)
                Exit For
            Case Is <= 6
              f.Delete(True)
                Exit For
          End Select
        End If
    Next f
  Set FSO = Nothing 'FSOをメモリから解放
End Sub

このファイル削除では、”FileSystemObject”の”Delete”コマンドを使います。
Delete(True)で指定すれば、読み取り専用属性のファイルも強制的に削除だ。

この構文では、条件分岐式が”If”文と”SelecyCase”文の二つが使われています。
”If”文でファイル名が一致したら、次に複数の条件分岐で処理を行う構文です。

後は、処理が完了しますので、”For Each”の繰返しの処理を抜ける手順なのだ。
というわけで、久しぶりにマクロのコードを作ったから、投稿をアップするぜ。

この構文では、特定の時間帯を指定することによって、ファイル削除、つまり処理を実行する条件式を設定したマクロなのですが、これ以外にも使い道はあるような気がするので、参考にしてもらいたいと思うのでした。



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2025年10月9日木曜日

要するに、高度に組織化、複雑化された社会では、世相を生き抜くのがつらいと万人も思うのかな ー ”コンビニ人間”(第155回芥川賞)(2016年)

作者、村田沙耶香と著作
                   
人の気持がわからない発達障害というのが、主人公なのだからぶっ飛んでいる。
そんな人が、コンビニのバイトを十八年も続けられたのは症状が軽いからかな。

それより、食に対する興味がなく、ゆでた野菜に炊いたご飯で済ませてしまう。
そんな描写が出てきますが、偽りの同棲になった男性からは、餌という発言だ。

確かに、普通の人と違う考えで日常を送るのですが、そこに危害はありません。
彼女自身には満足な生活なのですが、生活リズムがコンビニに即しているのだ。

ある意味で不器用ともいえますが、所謂、周りの俗人との軋轢は避け難いのだ。
それが、大学時代の同窓生との付き合いで、話を合わせるのがつらそうな印象。

それでも、妹が授けたハウツーの処世術答弁でかわすあたり、不思議な面白さ。
こうして、発達障害の主人公は、カモフラージュで自分を演じて生きています。

ですが、日々平穏に暮らせたとしても、年齢に応じた環境とは齟齬が生じたな。
つまり、結婚もせずに独身で、異性との浮いた話もなく、コンビニアルバイト。

まあ、多数派で無難に生きる人々が彼女を苛めるのですが、それからは驚きだ。
まあ、読んでもらえれば分かりますが、好きでもない男性と婚姻する策略です。

そして一緒に住めば、社会的に標準的な年齢相応の女性の生き方が模倣できる。
常軌を逸脱した展開になっていくのは、まあ、小説だからと思って読みました。

でもねえ、コンビニで十八年も永年勤続なら、社内報で紹介されるはずだろう。
セブンイレブンでは、店員のサービスコンテストを社内で実施しているほどだ。

こういった報奨制度で、時給も多少上がるだろうから、暮らし向きも向上する。
なので、こんな小説の結末まで展開するのは、小説上の成り行きに過ぎないな。

というわけで、面白く読めましたが、主人公は改めてコンビニに規範を見出す。
実は、テレビでも紹介されていますが、集中力の要求される職種が発達障害向きだと紹介されていて、主人公にとってはそれがコンビニ店員だったのかもしれず、今や時代も様変わりして独身が気楽に生きるのも全員されて、小説は時代に遅れになっていると思うだけなのでした。



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2025年10月7日火曜日

途中二度ほど、黒い男の幻視が現れたり、時の流れを逆転させた位相が展開するなど、全体が幻想のように描写されてゆく ー ”しんせかい”(第156回芥川賞受賞)

作者、山下澄人
             
この作品は、実際に存在した”富良野塾”で暮らす塾生の主人公を描いています。
作者自身も塾生だった分けですから、生き様を投影したのは間違いないようだ。

ただ、舞台の【谷】が曖昧にされても、日々の織り成す自然や風土は北海道ね。
その描写は、住んだ人でなければ分からない細かい描写で土地を表現している。

そして、私塾は脚本家の倉本聰が私財を投じて運営し、北海道に縁があるのだ。
脚本を書いたドラマシリーズ、”北の国から”は、その舞台も私塾も同じ富良野。

このドラマが好きで欠かさず見ていた人なら、この作品を読みたくなるはずだ。
だって、場所を明かさなくとも、ドラマも小説も風景が接近しあっているのだ。

実際、具体的な土地を詳らかにせず、心象風景のように話が展開していきます。
塾は既に閉鎖されてしまい、その後で作品が発表されたのだから、追憶だろう。

そして、この塾への追想だと自分は思ったのですが、皆さんはどうでしょうか。
しかし、主人公が栄養失調で作業中に倒れてしまうなど、塾の生活は苛酷です。

作者は、塾の二期生として入りましたが、施設を塾生だけで建設する重労働だ。
学費も入寮費も不要で、代わりに食費は日々の農作業で稼ぎ出す肉体労働です。

逆に、一年先輩はそういった負担が軽減されているので、不平等かもしれない。
こうして、生活実態が描写されるのですが、これも過去に存在した塾への追慕。

一方、実験的な手法の小説が知られている作者は、北海道で執筆するのだとか。
それに読点で文節を切って理解を深めさせるよりも、読点の少ない文章が多い。

目から流れるように読み進めていく文体の上に、短文を重ねて意味を補強する。
ひょっとしたら、この作品でも文体に実験的手法の片鱗が現れているのかなあ。

それで、同時に収録された短編は、入塾の試験を受けに上京した際の回想です。
タイトルが風変わりで、これが受験間際の体験とは思えないほど異質な風景だ。

”率直に言って覚えていないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどうか”だと。
合格の前に、見知らぬ土地への旅立ちと想像のつかない授業へ不安が募るのか。

というわけで、塾での貴重な体験が、作者自身のその後の人生を形作るのです。
作者は、現在、俳優かつ劇団を主宰するマルチな小説家なのですが、そこに至るには、この塾や北海道の風土が一種の触媒となって才能の開花を後押ししたのではないかと思わずにはいられないのでした。



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2025年10月5日日曜日

過剰な足し算の介護より、要介護者を尊重して、本人ができないことだけを支援する引き算の介護がマシ ー スクラップ・アンド・ビルド(第153回芥川賞)

右が、作者の羽田圭介
         
テレビで、”バス旅Z”を視ていましたが、この旅メンバーだった作家の作品です。
職業意識があって、旅先で書店を見つけては作品の刊行物を確かめていました。

もちろん、書店の主人にも律儀に挨拶して、稼ぎが印税だから本屋は大事だな。
バス旅リーダーが少しルート選定に雑な印象の中でも、本人は意外に細かいの。

地図帳を持ってしょっちゅう眺めていたのを思い出しますが、そんな彼の作品。
祖父と孫の関係に焦点を当てた小説ですが、紀行文学とは無関係で介護文学だ。

そんなジャンルがあるのかと驚いてしまいましたが、高齢化社会だから必至か。
主人公は、失業中で資格受験勉強に忙しい中を、まめに祖父の面倒を見ている。

だから、意外に孝行息子な雰囲気を醸しつつ、一方の祖父は要介護老人なんだ。
”死にたい”が口癖なってしまった祖父を見て、その願いをかなえようとします。

つまり、主人公の孫はあえて過剰に介護をして、先回りサービスをしてしまう。
なんでも面倒を見てあげると、本人も生きる気力がなくなるので冥途へ出立だ。

ただ、自分は認知症に罹った父親を一人で面倒を見たので、そんなに甘くない。
逆に寝たきりになってしまって、老人専門病院へ入院させるしかなくなるはず。

実に、生きる気力の無くなったお年寄りというのは、悲惨なものでかわいそう。
これも、祖父が、自活できず子供たちの間をたらい回しに遭った結果でしょう。

それで、その最後が長女の母親だったのですが、主人公と違って悪態がひどい。
そんな環境で老後を送るのが怖くなりますが、主人公は良く面倒を見ているな。

そんな彼にも彼女がいまして、出会うとモーテルへ直行で性欲のはけ口なんだ。
まあ、彼女にも愛想が付かされるのですが、自身は禁欲的に肉体の改造着手だ。

結局、自身の心境の変化もあってか、再就職がかなって主人公は家を離れます。
というわけで、同時受賞は、お笑い芸人ピースの又吉さんが書いた『火花』だ。

こちらの作品は、マスコミにも大々的に取り上げられて、大ベストセラーになりましたが、こちらの作品にしても、介護現場の人間関係をユーモラスに描いた描写があったりして、介護文学の分野として素晴らしい作品ではないかと、思うのでした。



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