ベランダのガーデニングで、見知らぬ草葉の成長を見かけるようになりました。
雑草と思って抜いてしまうのもありますが、そうとは思えないのがあるのです。
時には、園芸用で到来した帰化植物の雑草、コバンソウをまいたりもしました。
ただ、それは育てるのが目的であったので、知らないうちに生えるのとは違う。
小さなフキのような葉が育ちましたが、冬になり鉢の土替えで掘り上げました。
根元にはしっかり太い根塊が育って、一年草の植物にはとても思えないのです。
ご近所の庭でも、フキのような艶やかなツワブキ(石蕗)の葉は見かけました。
冬を間近に控えるようになると、黄色の鮮やかな菊の花が咲くので分かります。
そして、この花が咲き終わっても、フキのような葉っぱは残って庭を飾ります。
花が咲かなくとも、観葉植物のような味わいで、なかなかに風情のある花です。
多分、この花と思いつつ別の鉢に移しましたが、新たな葉を伸ばし始めました。
順調に育てば、今秋には咲いてくれるものと思って、期待しているところです。
ところで、この植物は繁殖を広げるために種子をつけますが、風で飛ばします。
風に乗りやすいように種子に綿毛が先頭についていて、タンポポと似ています。
ほぐしてみるとパラパラと種がこぼれますが、冬の木枯らしで飛ぶのでしょう。
こうして、生息の範囲を広げるのだと思いますが、種がベランダまで来たのか。
あるいは、近所の農地から失敬した土に混ざっていて発芽したのかもしれない。
なので、採取しておいた種子も撒いてみたので、成長を比較してみようと思う。
地植えでは育てやすい植物のようですが、鉢植えでも育つのか観察しています。
何れにせよ、見知らぬ客とはいえ、ガーデニングを楽しませてくれそうな客人。
綿帽子から発芽したツワブキ |
ペペロミア・グラベラ |
そして、同じく珍客となったのが、別の観葉植物でぺパロミアなる観葉植物だ。
これも、小型のつやつやした葉が伸び出して、とても雑草と思えない風情なの。
その内、四方に葉を伸ばし始めましたが、赤い茎をしているので色映えがする。
ただ、どんな植物かも分からないので、これも小さな鉢に移し替えをしました。
それから、すくすくと育ってくれましたが、耐寒温度は5℃までと寒さに弱い。
常温の高い室内で育てるような植物ですが、日当りのよいベランダでも大丈夫。
もう少し、大きな鉢に植え替えてもいいのかな思案している今日この頃なんだ。
というわけで、ベランダガーデニングは千客万来の感で今年も楽しめそうです。
冒頭の写真に挙げた俳句は、ツワブキの季語を添えていますが、読んだ瞬間に写真のようにイメージが湧いたり、漂泊の俳人であった人生を髣髴させるようなものであったり、病魔に侵されながら句作を続ける姿を母がどのように見たのかなど、一句案じるにはとても身近で好ましい植物なのだと感じ入った自分がいるのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿