小学校四年、算数の課題 |
上の表は、小学校で習う「調べ方と整理のしかた」に登場する二次元表なんだ。
三四年生で習う課題のようですが、統計的な見方・考え方を育成するのが目標。
普段の生活の中でも、表を使って考えると便利なことが、山ほどあるものです。
それを理解させるのが主眼のようで、基本的な生活の知恵には違いありません。
そして、大人になって仕事を始めれば、表に出会わない日は無いと言って良い。
ただ、大人になってしまえば、表そのものはありきたりになってしまいますね。
ずい分と小さい頃から覚えると分かりましたが、二次元表は誰が発明したのか。
いや、古代だから発明者なんて不明でも、何時から使われだしていたのだろう。
色々、調べたのですが、分からずじまいで、ただ算数の解き方が出発点らしい。
格子掛け算と言うアルゴリズムで、部分積を二次元の表に記録して計算します。
諸説は色々ありますが、最も古いものだと紀元前二十数世紀のシュメール人だ。
そんな頃から、二次元表でまとめる考え方はあった訳でして普遍といえば普遍。
それで、二次元表こそ人間に理解しやすいデ ータ形式といわれて分かりますか。
先ず、英語のデータって言葉が漠然としていますが、情報を構成する要素だな。
次に、エクセルでワークシートを開いてきて、情報に帰属する要素を並べます。
冒頭の表もその通り、今や人類は物心付いた頃から二次元表でデータ管理です。
ただ、これもリレーショナルデータベースの一つといわれても、ピント来ない。
省略してRDBと言ったりもしますが、実はコンピュータによって実現したもの。
筆記や印刷で紙の媒体上に管理して来たのを、ソフトウェアで実行するのです。
ところで、管理するデータの表現には、紙の印刷とか画面からだったりします。
ところで、実態のデータは電子的に保存されていて、最も基本はCSV形式です。
いくつかのフィールド(項目)を区切文字のカンマ「,」で、区切ったものだよ。
テキストのデータおよびテキストファイルになっていますが、拡張子は ”.csv”。
メモ帳でもエクセルでも開ける一番シンプルなファイルですが、これも表です。
ただ、人間に分かりやすいような罫線もないし、あるのは要素区切りのカンマ。
これを見た目で分かりやすいように表に再現すれば、二次元表なんでしょうな。
それで、RDBの概念が登場してから、まだ五十年ぐらいしか経過していません。
そして、それまでは階層型やネットワーク型データベースが主流だったのです。
何れも、データベースの追加や変更に時間が掛かるため、柔軟性に欠けました。
この欠点を克服するため、IBMのコッド氏が提案したのが、このRDBの概念だ。
いやはや、汎用コンピュータが登場してから、ずい分と年月が掛かりましたな。
だって、カンマ区切りの要素を一行にしてレコード化するファイルだけだもの。
しかも、あたかも二次元表のように、集合体がテーブル(表)化しただけです。
要するに、システム構築には情報をいかに管理するかと言う概念が大事みたい。
RDB本家、日本オラクルのキャンディ |
しかも、データを検索して変更するという方法が、画期的だったといわれます。
これまでは、テーブルにあるデータの位置が必須でしたが、不要になりました。
何でも、アドレスやポインタといった難しい位置表現を使わずに済ませられる。
自分もよく分かりませんが、確かにコードを書いても位置情報なんか不要だな。
確かにCSVファイルだと、一行ずつレコードを読み込んで検索すれば良いだけ。
検索条件をコードに書くノウハウも必要ですが、そんなにハードルは高くない。
というわけで、今や、文字情報以外の画像データなどもデータベースの時代。
しかし、それらがデータベースに組み入れられる時代であっても、文字データが主体のRDBこそデータベースの主流であることには変わりなく、VBAレベルの言語であってもRDBが設計できますので、取り組んで損はないと思うのでした。
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