北信五岳の地図雁田山展望園地のパネル |
他の峰々は、妙高、黒姫 、戸隠、飯縄ですが、斑尾は標高では少し見劣りします。
それでも、中野市周辺から眺めたら、 他とまるで同じような高さで見えるらしい。
いちばん北の妙高山は、二千五百メーター近くで、 この峰は千四百足らずです。
距離的には一番手前にありますが、 同じくどっしりした山容を見せて秀峰です。
地元では、各々の山名の頭一字をとって、右から「まみくとい」 と憶えて来ました。
愛称ですが、左から「いとくみま」で読ばないのは、 それなりの理由があります。
昔は、文字を縦書きで右から左へ書き進んだので、 物も右から見たのです。
文字を読む感覚としては、横書きが当たり前の現在、 左から見てしまいそうです。
他にも、向かって右側が上座で、上座(右)から下座(左) へ見た説もあります。
何れにせよ、スキー野郎には難しい話ですが、 名峰だったのに違いありません。
さて、この斑尾ですが、スキー場開発としては、 この五岳の中で最後発でした。
北信五岳スキー場開業年表 |
もし、長野で雪をたたえた山があれば、 スポーツとしてスキーを思いつくはずです。
続けて、この山にスキー場を作れないものかと、 誰かしら考えるはずでしょう。
一方、妙高山は新潟県にあり、 スキー発祥の地である高田も近い場所です。
赤倉温泉も強い後ろ盾になったことで、 日本のスキー場のさきがけになりました。
この後、ウインタースポーツの大衆化もあり、 第一次スキーブームがやって来ます。
他の山でもゲレンデが切り開かれていくのですが、 斑尾はしばし取り残されました。
そして、何とか第二次スキーブームに間合わせたのが、 斑尾高原になる分けです。
まあ、国立公園の山々に比べれば、 県立自然公園では魅力が乏しいかもしれない。
それでも、スキー場の誘致による成功で、 斑尾の名前は全国区になりました。
面白いのは、管理センターが長野県にあるのに、 ゲレンデは新潟県になります。
郵便物は、飯山市の郵便番号を使えば届くのだそうですが、 県境がややこしい。
一方、山すその北西側に位置するタングラムは、 長野県に戻ってしまうのです。
しかも、タングラムへ入るには、 新潟県の妙高市から県道で入るのが適当です。
そして、二つのゲレンデを滑って往来すれば、 自動的に両県をまたぐのでした。
というわけで、 地理マニア必見かもしれない両ゲレンデなのですが、 昔はどちらのスキー場も滅茶苦茶混雑していて、 リフト待ち一時間が当たり前だった頃に比べれれば、 最近は空いていて滑る楽しさも倍増ですから、 ぜひ再訪されることをお勧めしたくなるのでした。
おまけ:
タングラムの思い出はこちらから、、、
タングラムの思い出はこちらから、、、
本格リゾートとして開発コンセプトをがっちりネーミングに託してきた - タングラムスキーサーカス(その一、タングラム斑尾)(長野県)
一般参加で発掘されたナウマン象の化石は目と鼻の先にあったのだ - タングラムスキーサーカス(その二、タングラム斑尾)(長野県)
リフト一回県平成16年1月11日滑走 |
斑尾高原県境地図クリックで拡大します |
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