2016年5月11日水曜日

中村春吉の自転車世界無銭旅行と安芸灘とびしま7つ橋 - 安芸灘とびしま海道(広島県、そのほか)

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この碑文に、日本初の「自転車による世界一周冒険旅行者」と書かれています。
二十世紀に入って間もない明治35年、主人公の中村春吉は、中国へ渡航しました。

それから、東南アジア、インド、中近東、ヨーロッパ、アメリカ各地を一年で回りました。
正にサイクリストの元祖とでもいうべき日本人で、瀬戸内海の豊島生まれなのです。

広島県の七つの島々が連なる風光明媚な土地柄ですが、石碑がその島にあります。
御手洗の町内にある天満宮に建立されていますが、なかなか面白い石碑ですね。

この町自体は、江戸時代に賑わいましたけど、今は時代に取り残されたようです。
そして、御手洗(みたらい)の地名は、平安時代の菅原道真から由来しているとか。

なんでも、大宰府へ左遷される船旅の途中、道真は港に立ち寄り、用を足しました。
そのとき、貴人がお手を洗ったので、この地名になったと説明が書いてあります。

読みは珍しい苗字として知っていましたが、春吉さん本人は別の分野で活躍します。
それは、気功法にでもなぞらえるべき「霊道法ノ祖」として、大家をなしたのでした。

今で言うなら、野口晴哉の整体運動の元祖的な人物だったようにも、思われます。
この他、世界各地を放浪した経験を活かして、軍事密偵(スパイ)をしていたとか。

いろいろな逸話が残された御仁ですが、それにしても、この七つの島々は美しい。
島を結ぶ橋を渡りながらドライブをすると、多くのサイクリスト達にも出会いました。

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ところで、掛けられた橋ですが、一番狭いところで距離が百メーター弱しかありません。
一番長いのは、本州を結ぶ有料の架橋ですが、それでも一キロちょっとなのです。

このため、狭い海峡のような印象で、干満で潮の流れが変わるのが分かります。
非常に早い海流で、まるで川の流れのような感じで、さすが瀬戸内海と思いました。

ところで、この島々を伝って御手洗の町屋に至りますが、出かけた理由は簡単です。
だって、落語家の笑福亭鶴瓶が、「家族に乾杯」というTV番組で訪ねていたから。

この時のお相手は、俳優の柄本明さんですが、映画のロケでも訪ねていたみたい。
御手洗にある乙女座という劇場も訪ねますが、自分もそっくりに後を追いました。

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というわけで、自分にとっての瀬戸内海の旅行は、楽しい思い出になりました。
かたや、本土側の広島から島根県へ北上すると、バッチリ、スキー場もあります。

温暖な瀬戸内の気候に感銘を受けつつ、ウインタースポーツも楽しめるという広島県の地理的な豊かさに、うらやましくも思ったりしましたが、道産子の自分としては、夏の蒸し暑い瀬戸のベタ凪(なぎ)だけは耐えられないかもしれないと、思うのでした。


おまけ:
  ① 中村春吉年表
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面白い一生を送っていますね

  ② 橋の情報
    1号橋  安芸灘大橋  本州 - 下蒲刈島 (有料)  1175m
    2号橋  蒲刈大橋   下蒲刈島 - 上蒲刈島   480m
    3号橋  豊島大橋   上蒲刈島 - 豊島      903m
    4号橋  豊浜大橋   豊島 - 大崎下島      543m
    5号橋  平羅橋     大崎下島 - 平羅島     98.5m
    6号橋  中の瀬戸大橋 平羅島 - 中ノ島      251m
    7号橋  岡村大橋    中ノ島 - 岡村島      228m

    8号橋  (未定)     岡村島 - 大崎上島


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