平成5年12月29日滑走 |
あの頃も、年末の休みに突入すると、必ずゲレンデ行脚の旅に飛び出しました。
新年の初出勤まで、一週間ぐらい長い休みになるので、滑りだめをするのです。
二三日前から旅の荷造りなんかしまして、当日は真夜中にごそごそ起き出します。
眠い目をこすりながら、ひたすら新四号の国道になる下道を運転する一人旅です。
ここは、トラックの大型車が良く使う道路で、新利根大橋も無料開放の前でした。
延々と走って、途中、お得な24時間営業のフリートSSに立ち寄って給油もします。
今、思い出すと、高速料金をケチってみたり、体力に任せて運転していたものです。
それでも、スキーの滑走ができるという、楽しみのほうが勝っていたということでしょう。
その前年も、お正月は福島県内のゲレンデを滑りましたが、上越方面より遠隔地。
時間がかかるので、そこまで出かけたら、少なくとも三日は宿泊しないともったいない。
そうなると、長い休みといえば正月しかなくて、先ず、おおすごスキー場からスタート。
このゲレンデは、すでに投稿をアップしましたが、次に、柳津温泉を目指しました。
なぜかって、ここには、敷設された策道のコースが途中で右に折れるリフトがあります。
しかも、椅子式ではなく、策道がJ字形状のバーが降りている風変わりな格好です。
国土地理院の地図で分かるよ クリックすると拡大します |
ゲレンデ案内も紹介が小さいこと |
バーの先端には円盤があり、股にはさんで板は滑らせて、引っ張り上げてもらうのだ。
だから、これに乗るためには、スキー滑走の初歩的な技能が必須になる分けです。
そして、円盤にはワイヤーにスプリングがついているので、滑走の状況で伸縮します。
でも、中間駅からは六十度ぐらいに屈曲するので、登りながらカーブせねばならない。
これができそうも無い人は、中間駅で降りてしまえばよいのですが、ちょっと残念かな。
ただ、中間駅~山頂駅の距離が短いので、子供達は途中で降りて滑っていました。
自分は、この屈曲リフトの構造がとても変わっていたので、見学がてら登りきります。
それで、このリフトについては、策道観察日記さんのブログでも、紹介しておりました。
まあ、スキーリフトに乗るのがの好きな御仁は、屈曲タイプは試乗せねばなりません。
そういうわけで、自分もチャレンジしましたが、Jバーリフトに変わりはありませんでした。
ただ、当時でもJバー自体が日本には少なくて、体験できること自体が貴重でした。
加えて、独特なのは、ゲレンデへ上がるのに、登はんリフトに乗らなければなりません。
グーグルマップで発見! |
リフト券裏面 川向こうの町並みがシルエット |
先ず、リフト券を買ったら、単座のシングルリフトにスキーを抱きかかえて乗るのです。
駐車場の付近は、標高も低いので暖かいせいか、殆ど雪が無くて融けていました。
ゲレンデの崖下には、只見川がゆったりと流れていましたが、これに県道が沿います。
ここ柳津温泉は、ひなびた湯治場の趣もあって、橋を渡った対岸が町並みなのだ。
その一角には名刹円蔵寺もあって、日本三虚空蔵の一つに数えられていました。
リフト券の裏面にも、お寺のシルエットが象徴的に浮かび上がっていたのが面白い。
やっぱり、おらが町の名所でして、昔から温泉宿場で寺社町だったということでしょう。
もっとも、最初の開湯は、隣接する西山温泉で、万病に効くから神の湯なんだとか。
というわけで、ここの日帰り湯にも入らずに素通りしてしまったのが、今になって残念。
どうしてだったのか、理由は今もって分かりませんが、暗くなっていたこともあり、車の中で野宿をする場所を探そうとして焦っていたのかも知れず、もう少しひなびた温泉場の町並みを観光しておいても良かったかなと、廃止されたこのゲレンデを懐かしむ自分がいるのでした。
おまけ:
円蔵寺は高僧徳一上人の開基ですが、関わりのあるスキー場、猫魔も読んでみてね!
化け猫が住み着いていたお山だから、ねこまんまが普通でしょ - 裏磐梯猫魔スキー場 (その一) (福島県)
会津はゲレンデ巡りもいいけど、古寺巡礼が似合うね - 裏磐梯猫魔スキー場 (その二)(福島県)
スキーがてら、会津六詣出に挑戦してみても良いかも。
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