神戸南京町長安門 |
正直、横浜市民であっても、わざわざ中華街へ出かけることもなくなりました。
いつの頃からかは覚えていませんが、上さんと結婚した年あたりだったかなあ。
だから、十数年以上が経っているはずで、今や中華料理は日本の料理の一分野。
日本人の口に馴染んだ料理になってしまって、中華街で食べる必要も無いよね。
なので、酢豚など日本で命名した料理で、ありえないトマトケチャップを使う。
パイナップルまで入ったりして、中国人にも想定外の料理なのかもしれません。
餃子だと、中国ではゆでるもので焼かないし、拉麺(ラーメン)は日本生まれ。
回鍋肉(ホイコーロウ)、マーボー豆腐もそうで、本場からかけ離れています。
まあ、自分の身近にある中華街は、月並みに地盤沈下して観光地の一つぐらい。
だから、興味の対象ですらなくなってしまったけれど、神戸の中華街は違った。
横浜に比べると、街区自体が小さくて、ローカル感が漂うほど異国情緒がある。
神戸の街に移り住んだ華僑が、この南京町で連綿と商売を続けている雰囲気だ。
横浜の方はと言うと、商店街が、どんどん新しく豪華な建物に代って行きます。
代替わりで経営者も代って、新陳代謝の激しい活気ある町だとうは思うのです。
でも、そんな賑やかで派手な町並みより、生活感のある商店街の方が良いんだ。
代々、華僑が、自分達の生業をしながら暮らし続けている雰囲気が、心地よい。
今回の大阪旅行では、ちょっと神戸まで足を伸ばしてみましたが生憎の雨です。
そんな天気ですら、観光客はことのほか多くて、傘を指し列をなして歩きます。
とぼとぼ歩いて、北京ダックを買い食いしたり、湯葉入りの肉まんを食べたり。
ちょっと、小腹が空いたら小銭を払って買い食いしつつ、通りをぶらつくんだ。
レストランの店先には、買い食いできる露店の出店がたくさん並んでいるのよ。
傘を差した立ち食いなのですが、店の軒先を借りると注意されたりしましたな。
ある意味では、面白い体験にもなったし、続けて中華食材の店も立ち寄ります。
上さんが色々物色していましたが、豆腐を干した豆干(トウガン)も安いんだ。
まあ、雨がひどくなれば、横に並んで走る元町のアーケード街に逃げればいい。
そう思いつつ、ブラブラした分けですが、ふと思い出したのは別の中華街です。
それは、世界一小さなチャイナタウンを、キューバのハバナで見たときのこと。
当時、海外営業をしており、売り込みもあり専門商社の人と出張いたしました。
商談もありますが、途中、ハバナ旧市街とその要塞群を案内してくれたりする。
後にユネスコ世界遺産に登録されましたが、宗主国スペイン時代の名残なんだ。
GSで見たクラシックカー |
ハバナのチャイナタウン |
街中には、革命以前に使われていたクラシックカーが走ったり、異国情緒満載。
タイムスリップした感覚でしたが、その時、ここが中華街と教えてくれました。
通りの入り口から奥に向かって、赤い中華灯篭が吊り下げられ、確かに中華街。
車窓からちら見した程度でしたが、通りの距離が50メーターと説明されます。
世界一小さいのだと言っていましたが、ネットは別の場所も紹介していました。
それは、カナダでブリテイッシュ・コロンビア州のビクトリアにあるらしい。
現在、世界最大の中華街はバンクーバーにあるのですが、両方がカナダなのか。
最近では、中華系移民も増えすぎで、カナダ政府も締め出すようになりました。
だって、移民と同時にマフィアやら犯罪まで持ち込まれたんじゃ、たまらない。
昔の華僑と違って、中共の赤化人種は、金に物言わせてモラルも低そうだしね。
というわけで、少し脱線してしまいましたが、神戸の中華街は一見の価値あり。
この後、市内を循環する観光バスに乗って、北野異人街の風見鶏の居宅を三十年ぶりに見に行ったりしまして、横浜とは一味も二味も違う貿易都市の観光を楽しんだのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿