平成15年3月21日滑走 |
このスキー場、管理棟が道の駅も兼ねていますが、主要道路に面していません。
98号宮萩原線というマイナーな県道で、道路利用者は観光利用が目的でしょう。
ホームページを見に行っても、夏と冬に分かれた利用案内があり正にレジャー。
しかも、高山市街から車で20分という抜群のアクセスを誇ると、PRしています。
こうなると、スキー場で観光客誘致という、自治体の涙ぐましい努力の結果か。
昔は、”位山国際スキー場”と言う名称でしたが、大幅なリニューアルで改名だ。
それが、”モンデウス飛騨位山”で、マウント・ゼウス(神の山)のことらしい。
ラテン語からの造語みたいですが、スノーリゾートアルコピアに対抗したのか。
カッコを付けた名称と言えば聞こえは良いですが、近くの神社とも関係がある。
それは、合併前の自治体、宮村にある「飛騨一ノ宮水無(みなし)神社」です。
このゲレンデの山は、”位山”と言って古くから太陽信仰の遺跡が残っています。
そして、ここが分水嶺になって日本海へ流れ込む神通川川の山塊でもある分け。
PDF閲覧はこちらから |
なので、神の山と称するために、モンデウスの言葉を引っ張り出したのだろう。
まあ、蘊蓄はこれくらいで、実際はアルコピアを最初に滑ってから行きました。
楽にハシゴして滑られるほどですが、土曜の午後だから滅茶苦茶混んでいたな。
一日券は無理だと感じたので、回数券で滑ることにして、リフト待ちが三十分。
我慢もできなくなって、空いているリフトばかりに乗って、滑走を終えました。
現在、日本一広い面積を有する高山市には、五つのスキー場が存在しています。
この内、平成の大合併以前から存在していたのは、高山スキー場だけなのです。
それ以外は、合併前の各自治体に存在していたゲレンデで、モンデウスもそう。
おらが村の経済振興とばかり、働き口の無い冬場の雇用対策もあったのかなあ。
手っ取り早い観光に着目した辺り、どこを切っても金太郎式のアイデアだった。
というわけで、今では、飛騨高山から一番近いスキー場という郊外型でPRです。
アクセスが楽な分、標高もあまり高くないので、雪質はあまり期待しない方が良いのですが、もし夏場に訪ねたら、どんな観光資源があるのだろうか、まさか山ハイキング登山だけなんじゃないのかと、思ってしまったのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿