近所の消防署を通りかかると、カタログスタンドらしきものが立っていました。
普通、車庫前は出動に備えた目的で、停車スペースが大きく設けられています。
かなり余裕のエリアですが、その端っこに一人寂しくポツンと立っているんだ。
しかも、雨水で濡れないように、上部には上蓋がついていてポッチがあります。
全面は印刷物が見えるように透明なアクリルケースで、抜き取っていいものか。
まあ、ポッチがついているのでつまんで開けてみると、チラシが入っていたの。
それで一枚を抜き取ってみると、この区にある消防団の団員募集の呼びかけだ。
透明ケース越しに見えていた動物は、栄区のゆるキャラ、たっちー君と判明ね。
チラシを手に取れば、消防服を着こんだのが分かったけれど、下半身は丸出し。
しかも、イタチがモデルのキャラだから、胴長短足の変なおかしみも感じます。
まあ、一枚を頂戴いたしましたが、こんな都会に消防団が必要なのでしょうか。
350万人の人口を持つ都会の横浜市ですが、意外に丘陵も多く起伏があるんだ。
この土地柄に、急ごしらえで宅地造成されると、当り前に道路も狭くなります。
ひどい場所だと、人家まで階段の歩道で上り下りする建売が、よく見れらます。
そこまでの道路だって、消防車一台がやっと通れるような狭い幅だったりする。
果たして、そんな場所で火事が起きて大型消防車がすぐに駆け付けられるのか。
まあ、初期消火の活動ができる装備を持つ軽自動車なら、楽に入っていけます。
でも、消防署も、大規模火災に備えて消化能力の高い消防車を配備しています。
これを考えますと、軽装備の軽自動車型は、消防団員の任務が適当なのだろう。
多少手当は出るのですが、それでもボランティア有志の参加が色濃くなります。
まして、訓練がかなり厳しいので、最近は敬遠する住民も増えてきたりするな。
ですが、自分の住まいするご近所では、消防団の存在は無くてはならないもの。
というわけで、俳優の竹中直人が監督をした映画、「119」を思い出しました。
たまたま、有線テレビのチャンネルで放映されており、作品自体は十八年間も火事のない、海辺の小さな町「波楽里町」における消防隊員たちのとある日々を描いた映画でして、つまらない日々の繰り返しでも火事のないことがどんなに息災で幸せなことか、ありきたりながら思ったのでした。
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