森吉山の登山で、ほぼ四半世紀ぶりに阿仁ゴンドラに乗りました。
このスキー場にたどり着けるには、国道105号線からかなり距離があります。
15分くらいでしょうか、延々と車を運転して、やっとこさたどり着きました。
こんな辺鄙な場所に、距離にして三キロ以上のゴンドラを掛けたのには驚きです。
今更ながら感動したほどですが、スキーのために出かけた当時は、吹雪でした。
運転しながら心細くなってくるし、本当にゲレンデがあるのか心配したほどです。
実際にスキー場に着いたら、駐車場はガラガラで五十台あるかないかでした。
当時は、秋田自動車道の高速道路も延伸していなくて、ひたすら下道を走ります。
アクセスの条件が悪すぎなせいで、秘境に近いゲレンデだった印象でしょうか。
ただ、東北地方では距離が一番長いゴンドラでもあり、大いに期待していました。
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ところが、ゴンドラに乗り込んで、いざ、頂上駅を目指しますが、ゲレンデがない。
確かに、山ろく駅の周辺では、ゴンドラからコースを見下ろすこともできました。
それが、標高を稼いでいくうちに、ゲレンデが尾根の向こう側に消えていきました。
後は、雪景色の森林帯の中をゴンドラが進むだけで、深々と降る雪だけです。
それでも、もう少しで山頂駅というところで、ようやくゲレンデが姿を表わしました。
そんな思い出のスキー場だったのですが、今回の乗車でも思いを強くしました。
実際に、ゲレンデがゴンドラから途中でまったく見えなくなってしまうのです。
他方、大概のスキー場なら、ゴンドラからゲレンデが手に取るように分かります。
どのコースを滑ろうとか、どのリフトが空いているか、チェックしたりしますよね。
一方、この阿仁スキー場は、ゴンドラ一本やりのゲレンデで、リフトはおまけ程度。
コースレイアウトが、山頂駅から山ろく駅まで、ただひたすら降りては乗りなおす。
そんなスキー場ゆえ、途中でゴンドラから、ゲレンデの様子を見る必要もない。
ゲレンデマップ(クリックで拡大します) |
実を言うと、この一風変わったゴンドラの掛け方こそ、観光用としては好適かも。
ゴンドラから見下ろす、うっそうたる落葉樹林は、紅葉の時期が待ち遠しい。
ホームページを見ても、360度の大パノラマ紅葉とうたっているほどなのです。
そして、山頂を目指すにも、ゴンドラがショートカットしてくれるが、重宝でした。
というわけで、今回のゴンドラは登山が目的だったので往復で乗車したのですが、このゲレンデレイアウトの不思議さとゴンドラ主体の縦線形スキー場の典型を、改めて印象付けられたことになるへそだと思ったのでした。
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