羊蹄山、またの名を蝦夷富士 |
羊蹄山つまり蝦夷富士は、山容が本当にきれいな円錐形をしておりました。
道産子ゆえ、幾度となく見て来ましたが、今回で十年ぶりだったでしょうか。
京極町のスリーユーパークキャンプ場で見たのが、最後となっていたのです。
朝起きたら、ピーカン晴れの青空を背景に、北側からの景色も最高です。
正に、どこから見てもきれいな円錐形の山でして、富士山以上でしょうか。
一方、本家の富士は、江戸時代に噴火した宝永山が斜面をえぐりました。
見る方角次第では、あばたのようでして少し不細工になってしまっています。
それに真西側の山体斜面には、大沢崩れで侵食された谷が深いのです。
このため、富士山のきれいな姿が、いつまでも保たれる保障がありません。
片や、この羊蹄山はがけ崩れが発生しているとはいえ、それほどでもない。
なので、美しい山の形が永らえそうな気もしますが、皆さんもどう思いますか。
ところで、この蝦夷富士は単独峰で平原が広がっており、見晴らしもいい。
記念切手:ニセコ積丹小樽海岸国定公園 |
このため、晴れさえすれば、ニセコやルスツのスキーリゾートから眺められます。
調べましたが、少し離れたキロロのスキーリゾートでも山頂部を拝めるらしい。
ただ、スキーシーズンは雪の日も多く、目にすることができれば幸運でしょう。
今回は、ニセコのゴンドラが目的で来たのですが、強風で運行中止でした。
雨こそ降らなかったのですが、前日から強風の注意報が発令されていました。
翌日は雪になりそうとか、荒れ模様の天気らしく、紅葉狩りもできずじまいです。
それでも、冒頭の写真のように、羊蹄山が一瞬ですが、姿全体を見せました。
これだけでも、ラッキーということにして、ゴンドラは次回のスキーに譲りましょう。
ところで、この羊蹄山を取り巻く町村ですが、平成の大合併はなかったのです。
ニセコ町、倶知安町、京極町、真狩村、留寿都村、喜茂別町とそのまま。
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北海道内でも市町村合併は、平成16年の函館市を皮切りに始まりました。
大合併以前には212市町村だったものが、現在、179まで減っております。
ところが、ニセコ・羊蹄山のような観光資源があれば、強気なんでしょうかね。
留寿都村なんかは、すでに人口が二千人を割り込んでしまっておりました。
まあ、スキーリゾートのおかげか、過疎が進んでも、村は健闘しているみたい。
元来、北海道は人口が少ないのですが、おらが村のリゾートはあるのですよ。
自治体名 赤井川村(あかいがわむら)
総人口 1,137人
人口密度 4.06人/km²
自治体名 留寿都村(るすつむら)
総人口 1,866人
人口密度 15.6人/km²
自治体名 占冠村(しむかっぷむら)
総人口 1,193人
人口密度 2.09人/km²
姉妹都市・提携都市 アスペン市 (アメリカ合衆国、コロラド州)
※調査時点:住民基本台帳人口、2015年3月31日
というわけで、北海道では、人口が千人ちょっとでも合併とは無縁なのでした。
これは、滞在型リゾートの観光資源が地域経済に貢献しているからこそです。
これで何とか自立できるのかも知れず、他方で京極町のように、百年以上も前の開拓者の出自にちなんだ家名(大名)を、合併でみすみす変えるのは忍びなかったのかのようにも思えて、そこに自立心の旺盛な、開拓者魂を未だに見るような気がしたのでした。
おまけ:
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