もうすぐ帰国と相成り、搭乗ゲートで出発を待っている最中なのです。 ここムンバイの国際空港は、未だ設備が新しくて、素敵な空の玄関口です。 特に、このゲート界隈は、革張りのリクライニングシートもあり、お洒落です。 以前の空港は、国内路線と兼用で、設備が手狭になったので引っ越しました。 雰囲気では、首都のデリー国際空港を意識して、対抗している感じもします。 デリーは、乗換えで一度使って印象が良かったのですが、ムンバイも負けない。 さしずめ、日本なら東の東京、西の大阪といった対立軸みたいな感じなのか。 確かに、デリーは政治の中心地ですが、ムンバイは商都、ビジネスの街です。 大阪に比べると地元経済の不振も見られず、依然、国内経済の中心でした。 そして、自分の働く会社が投資した工場が、このムンバイ近郊に位置しました。 だから、工場運営のコーディネーター役で、出張して来ているということです。 ただ、今回は出張が、ヒンドゥー新年のディワリ直前で、雰囲気が違いました。
ホテルロビーのデコレーション |
一年で過ごし易い乾季が訪れたからでしょうか、みなウキウキしております。
本来は、宗教的な意味もあるはずですが、季節の変わり目が大事なのでした。
そして、このディワリに買い物をすると縁起がいいと、言われているのです。
特にショッピングモールでは、買い物客で人がごった返して、にぎわいます。
他方、そんな特別な行事が始まった、その日に、帰国するのが自分でした。
現地従業員にも帰国の挨拶をすると、なんと新年の挨拶で返してくれました。
”Happy Diwali !(ハッピー、ディワリ)”
そうか、英語のHappy New Year=ハッピーニューイヤーをもじったようです。
まあ、こちらでは、英語は準公用語ですから、程度差はあれ、誰もが話します。
この間も、サリー服姿の中年女性から、普通にSorryといわれてしまいました。
これは、英語で”ごめんなさい”を意味しますが、ごくごく自然な受け答えです。
自分は買い物中で、相手はご主人と通路をふさいでしまった時のことでした。
通り抜けたかったのですが、立ち止まると、ご主人が奥さんに目配せをします。
それで、振り返られてつい目線があってしまい、その時の自然なフレーズでした。
駅そばのD-Martはマイ御用達 |
これは、D-Martというスーパーの出来事だったのですが、ディワリの直前です。
ごった返すのも当然でしょうが、このスーパーでは、現地の人しか来ません。
私みたいな、顔つきの違う異邦人と分かって、英語で答えたというのでしょうか。
それにしては、答え方があまりに自然体でして、さすが英語が準公用語です。
というわけで、こちらでは英語をしゃべるのが、当然なのだと、つくづく思いました。
仕事をしても、英語でコミュニケーションができてこそ、相手から尊敬されます。
もし、インドで工場を設立するのなら、英語の話せる駐在員を派遣しましょう。
その方が運営に当っては無難だと思えますし、自分自身も、こんな簡単な挨拶の経験を通じて、はっと思い諭されるほどだったのですから、準公用語の威力おそるべしと思ったのでありました。
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