2015年12月16日水曜日

スキーヤー、ボーダー連中にとっては、寒気団こそが大明神なのである - シベリア寒気団(ユーラシア大陸)

  
そういえば、11月下旬に札幌ではなんと44センチもの降雪がありました。
観測史上、初めての積雪量になるそうですが、現在は0センチだとか。

つまり、それ以降に寒波が全く訪れずに、暖かい日が続いたようです。
結局、それ以降は雪は融け続けていたのですが、これって暖冬でしょうか。

まあ、札幌に長く暮らしていた自分の経験ですが、まだ先は分からない。
冬の始まりは序の口でして、もし暖冬なのか判断するなら、これからです。

天気予報を見ていますと、暦の行事に応じた寒波の呼び名がありますね。
例えば、クリスマス寒波、年末寒波、などですが、規則性があるのです。

秋から冬に掛けて大気が冷え込んでくると、シベリアの寒気団も強まります。
年の瀬に掛けて勢力を増してきますが、その第一弾がクリスマスの頃です。

自分的には、12月20日前後に第一波がやってくるのなら、平年でしょうか。
今年は少し早めなようですが、これまでが暖かすぎで、暖冬にも思えました。

ただ、寒波の襲来だけを見れば、至極、平年並みの天気循環みたいです。
勢力もかなり強そうなので、スキー場にはありがたい天の恵みになります。
  
  
つまり、11月下旬の降雪は早すぎで、寒気が中だるみしてしまったのでしょう。
まだ初冬ですから、この頃にスキー場がオープンできなくても、当たり前のこと。

そして、クリスマス前にゲレンデが開ければ、次は正月寒波の到来です。
この寒波も意外に重要でして、この降雪でゲレンデのバーンが安定します。

気温もぐっと下がり、雪が溶け出すことも無くなって、スキー場も安心します。
ところが、この二つの寒波で、どちらかが欠けると、暖冬傾向は否めません。

というのは、年が明けて、次の大きな寒波は、大寒の月末になるからです。
そして、これから二月の中旬まで、寒気の吹込みが頻繁なら厳冬でしょうか。

昨年一月にアメリカを襲った大寒波は、ナイアガラの滝まで凍らせました。
何しろ、最高気温が広域でマイナス0~20度と真冬日が続いたんだとか。

こういった、大気の循環は地球を巡って、三週間後が日本になりました。
確か、二月、全国各地の山間部も大雪で、集落が孤立状態になります。

メディアでも頻繁に報道されましたが、冬山登山の遭難もまた相次ぎました。
なので、寒気団の訪れには周期性・規則性が見られるということなのです。
  
  
このことを覚えていれば、ゲレンデオープンでやきもきすることもありません。
クリスマス寒波の第一弾が、どれぐらいの強さで襲来するか、確認しましょう。

というわけで、滑走野郎には、天気予報士の分析力が、要求されるのです。
スノーマシンで降らせれば、人工的にゲレンデコンディションが安定させられると言っても、寒気の影響で気温が下がらなければ、雪を降らせる条件が整わない分けでして、ここはシベリア寒気団さまさまと崇めて、天を拝もうかと言う気分になるのでした。

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