十年前、マンションにも巣ができた |
おとついの七月二十日、水曜日のことです。
会社まで歩くのですが、その途上、少し気が付いたことがありました。
この日は、どんよりと曇り空で蒸し暑く、少し空気も湿りがちな感じです。
いたち川の橋を渡りながら、事務所へ続いている道を、歩いていました。
そこでは、夏場になるとツバメが、よく飛び交っております。
すぐそばを俊敏に滑空していきますから、見ていて、なかなかに面白い。
それで、その日は、異様に低く飛んで、アスファルトの路面すれすれでした。
俗に、つべめが低く飛ぶ時には雨が降る、と言われているんだそうです。
ツバメは、自然界の生き物ですから、飛んでいる昆虫などを食べて暮らします。
一方、虫も、湿度が高く雨が降りそうなら、羽も湿って重くなり高く飛べません。
だから、エサ取りのために、それを狙って低空を滑空すると、耳にしました。
こんな見立ては、観望天気とも言うのだそうで、他にも例えが多くあります。
山が遠くに見えると晴れ、近くに見えると雨
列車の音がはっきり聞こえると雨
猫が顔をあらうと雨
カエルが鳴くと雨
朝グモの巣に水滴がつくと晴れ
魚が水面に躍るときは雨
地面にミミズが這い出すと雨
ところで、仕事場は栄区の所在ですが、意外にツバメの巣を見つけました。
自分の探し当てた場所としては、列挙してみるとこうなります。
① セブンイレブンの小菅ヶ谷店
② おうちコープ横浜南部センター
③ JR本郷台駅そばの市営本郷台住宅アーケード八百屋さん
④ そして、自宅~近い飯島団地下の洋風住宅の軒先
この地域は、自然も豊かで、メジロやウグイスの鳴声も心地よく聞こえてきます。
一方、ツバメは春ごろに、二三千キロも離れた南方方面から、飛来します。
道の駅 小谷は、たくさんのツバメが巣を作ります |
軒下に巣をつくり、愛らしい雛鳥に親がエサを与える情景は、風物でしょうか。
最近、ツバメが減っていると言われていますが、原因は、わかっておりません。
エサ場となる水田や耕作地が、確実に減少しているので、そうなのでしょう。
巣作りに適した日本家屋も減っていて、ツバメも住みにくい世の中になりました。
そこで、この横浜市の栄区ですが、どうでしょうか。
区が調査したところによると、緑被率は40%を超えていますね。
横浜市の中でも、緑区に次いで緑が豊かですから、自然は残されています。
飯島市民の森や本郷ふじやま公園などもあり、住宅地の中に山林は多い。
というわけで、いたち川には里山の清流にすむオイカワと言う魚も生息していまして、それがエサとなってカワセミもサギも棲み付いているのですが、他方、ツバメさんには、少しエサを賄うには苦労するようになったのかもしれませんが、ひな鳥をちゃんと巣立ちさせたら、無事に南国まで飛んで、また来年も戻ってきておくれと願いつつ、颯爽と滑空する姿を目に焼き付けるのでした。
おまけ:
翌日、七月二十一日は、ものの見事に雨が激しく降り続いています。
梅雨明け前の一雨といった感じもします。
注:緑被率(りょくひりつ)とは、一定の広がりの地域で、樹林・草地、農地、園地などの緑で覆われる土地の面積割合で自然度を表す指標の一つ。 夏に撮影した空中写真などを測定データとして用いている。
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