2016年7月25日月曜日

五十代の夫婦連れがチャレンジするには、少し過酷なコースだと思うね - 八時間トレイルコース(北海道・礼文島)

ゆるキャラ、あつもんと記念撮影

レブンアツモリソウという、この島固有に繁殖する、希少な花のキャラです。
稚内から出港するフェリーの乗船券売り場のロビーで、乗船客を歓迎します。

かわいいキャラのお見送りがあれば、花の礼文島への期待も高まりましょう。
つい、この間、上さんと一緒に夏休みの写真を見ながら、発見した一コマです。

二年前の旅行でしたが、改めて、あの時の過酷なトレッキングを思い出しました。
まあ、ブログでは、さらっと紹介しただけに過ぎないのですが、歩きましたよ。

一日目の桃岩トレイルは、初心者コースで序の口に過ぎず、二日目が本番です。
その名も、八時間コースといいまして、朝も早くからキャンプ場を出発しました。

グーグルマップはこちらから
Karana Tropicana 5、ユーチューブもあった

前回のブログ記事では、強風で飛ばされそうになったテントの顛末を話しました。
これが実物なんですが、タイで作られたものらしく、約五千円でゲットしたものです。

意外に頑丈でできておりまして、全国津々浦々のキャンプ旅行で幕営してきました。
ただ、強風で飛ばされないような、ガイドラインやペグのアクセサリーが貧弱です。

ロープもおまけ程度で、ペグも短くてすぐに力が加わると、抜けてしまいそうな代物。
この時は、キャンプ場がこんなにも風が吹くとは思わず、あまり用心しませんでした。

結果、管理人さんに補強してもらって、急場しのぎでしたが、二泊を乗り切りました。
風は、一日中、吹きすさび、夜中になっても静まらず、テントの風きり音がうるさい。

そのため、目をつぶっただけで眠られず、まんじりともせずに寝不足になってしまう。
寝袋に体を横たえただけになりましたが、夜も明けて、八時間トレイルの本番です。

昔は、”愛とロマンの八時間コース”とか呼ばれていましたが、事故がありました。
あの桃岩ユースホステルが開拓したコースでしたが、海べりの難所もあります。

両手両足を目一杯伸ばし、カニの横歩きで磯場を伝いますが、どう見ても危険。
今だったらボルダリングと言うスポーツ競技が定着したので、馴染みはあります。

つまり、この場所で海中へ転落する事故が発生したのですが、観光客なのです。
これが、山登りとして多少の備えと用心があれば、危険と思って中止するでしょう。

ところが、ユースが自発的に開発したコースでは、そこまでの配慮は怪しいもの。
しかも、体力に勝る若者たちなら無謀に危険を省みずに、挑戦するものでしょう。

標高差二百メーターを一挙に降りるので、かなり危険

結果、自治体との訴訟騒ぎへ発展してしまって、コースは大きく迂回してしおります。
これが、少し地味なルートの印象を与えたのか、以前ほどの人気は無いようです。

だって、中継地点の人里と言える宇遠内の食堂兼休憩所のお上が話していました。
今日は、数人ぐらいの人が通過して行ったとか、あまりに数の少なさに驚きます。

七月下旬の観光フルシーズンで、この人数なら年間で、どれほどの利用者なのか。
まして、夏の三ヶ月を除いて、歩いてみようと思う人は、よほどの好事家でしょう。

となれば、この宇遠内の食堂も商売が成り立つのかどうか、分かりはしません。
だからというわけでもないのですが、ペットボトルの飲料が二百五十円もしました。

お上さんは、食料はすべて香深港から船で運んでくるのでと、申し訳なさそうです。
土地には通じる自動車道も無いし、林道とは言うものの、ほとんど登山道に近い。

そして、この山道こそ現在のルートで、もうこれ以上海べりを歩くこともありません。
ここから、尾根を越えて東岸の香深井まで出ますが、峠越えは標高差二百メーター。

方や、深い山林の中を踏み分けて行く

同じ標高差の断崖を下りて、宇遠内でやれやれとと思ったら、再度の上り坂です。
疲れましたが、帰りのバスに乗るために、急いで香深井の停留所へ戻りました。

というわけで、この宇遠内の二三軒に向けて電気が通じ、携帯は圏内なのでした。
こんなところでも、携帯が通じるんだとか驚いてしまうのですが、急病になったり火事になったりしても、すぐには助けに来てもらえないとはいえ、電話で知らせることさえできれば、何かと安心だろうと思うほどに、夏の間だけ、ひっそりと寄り添う集落の隔絶感は、計り知れないものがあるのでした。


おまけ:
平成26年7月29日にトレッキングした時を、思い出しつつ書いて見ました。

グーグルドライブはこちらから


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