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フットパスが、この美術館を通り抜けますが、正式には”かんなみ歴史ロマン街道”。
新日本歩く道紀行100選シリーズの歴史テーマで選ばれ、歴史に触れる道です。
函南は読みがむずかしくて、だから平仮名にしたのでしょうが、歴史のある街なんだ。
平安時代から、箱根山には山岳信仰と修験道が融合した箱根権現がありました。
加えて、十国峠を越えて熱海の温泉に出れば、伊豆山権現も奉られております。
この権現様は神仏習合の神で、千手観音・阿弥陀如来・如意輪観音がご本尊。
鎌倉幕府を起こした源頼朝も、この権現様に深く帰依していたと、言われています。
そのため、フットパスの到着地は、源氏に縁のある高源寺で苔むした山門も美しい。
一方、この美術館の仏像は、古くより村人の篤い信仰心によって守り継がれました。
散逸される恐れもあったのか、明治の頃、有志の手で薬師堂が建立されたのです。
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川を挟んだ向かいのお堂を眺めることができましたが、あまりにちっぽけで驚きました。
奉られていた当時の写真も掲げられていましたが、ぎゅう詰めになっているのですわ。
以前に拝観した河津の平安仏像資料館も、隣接したお堂は粗末でみすぼらしい。
押し込めたような扱いに、哀れさを感じましたが、函南の方はまだましかもしれない。
だって、檀家の皆さんが集まり、お堂で法事を催す写真が館内に飾られていました。
法要で村人の集まる空間もあったということですが、仏様は貴重な重要文化財。
鎌倉時代の傑出した仏師”運慶”の高弟”実慶”が、彫ったという阿弥陀三尊像。
仏像を調べたら、中に墨書で”大仏師 実慶”と書かれており、少し図々しいです。
本拠地、奈良から東国へ下向して精力的に活動したから、天狗になったのでしょう。
ただ、”運慶”、”快慶”の仏像に比べてみますと、すこし野暮ったいところも残ります。
まあ、大仏師と増長したのが、とどのつまりだろうと思いつつも、それでも素晴らしい。
加えて、十二神将像もなかなかだと思いましたが、静岡県の有形文化財なのです。
先着百名でもらった迎春はがき 酉年の十二神将なんだって |
それで、美術館の建築デザインも文化財の解説に一室をあてがって、凝っています。
別室の展示室でも、全体に照度を落として展示品にスポット照明が当てられます。
これが、展示品が長い年月を生き抜いたかのように、くっきりと浮かび上がるのです。
これは迫力があり、仏教芸術の尊さと美しさを、日本人なら感ぜずにはいられない。
その一方、海外旅行中の外国人が、文化財を破壊しまくった事件が目新しいのだ。
昨年末、福島県で百体を超える地蔵や仏像などが、相次いで壊された事件です。
その結果、チョン・スンホという韓国籍の男が逮捕されて、35歳にしては大人気ない。
事件の異常性、悪質性は恐ろしく、他人の国の文化を破壊するという破廉恥漢。
それに、油状の液体が重要文化財や国宝などにふり撒かれる事件もありましたな。
韓国の新興宗教系キリスト教団の教祖が撒き散らしたそうで、犯人は帰化人です。
靖国神社の爆弾事件といい、隣人は、なんと言う物騒で危険な人種なのだろうか。
だから、この美術館のように、仏像が保護され受け継がれると、胸をなでおろします。
というわけで、そんな横道にそれずとも、仏像鑑賞と共にハイキングできるのが最高。
要らぬ心配はしないで、この函南の山里をのんびりと散策するつもりで、高低差は多少ありますが、交通量も少なくて歩きやすいコースですので、ぜひ一度、訪れていただきたいと思うのでした。
おまけ:
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