2017年4月28日金曜日

直虎が手本にすべき女戦国大名は、すぐそばにいたのだけれど、その功績で主人公が霞んでしまうわな - 大河ドラマ「おんな城主 直虎」(静岡県・浜松市)

おんな城主 直虎

現在、NHKの大河ドラマは、「女城主 直虎」が、絶賛、放映中なのであります。
それで、この主人公が、歴史上、実在した人物か、疑わしくなってしまいました。

というのも、井伊家ゆかりの品を所蔵・展示する井伊美術館が、暴露したから。
大河ドラマの始める直前に、昨年末、現当主で館長が、新説をぶち上げました。

何でも、直虎は、戦国大名、今川氏の家来、関口氏経の息子だとしたのです。
従来なら、同家の一人娘で尼僧の次郎法師が、直虎を名乗ったとしています。

どっちが本当の領主だったのか、はるか昔の戦国時代で、分からずじまいなんだ。
今となっては知る由もなしで、新説はタイミングが良すぎで、胡散臭さも残ります。

まあ、歴史上、有名な人物を大河で出しまくっても、やがては飽きてくるものです。
清盛、義経、信長、秀吉、家康、信玄、謙信、政宗、幸村、と色々出ました。

たまには、小粒でも地方色の豊かな戦国領主の方が、主人公には面白いはず。
後は、シナリオの出来次第で面白く仕立てれば、ドラマは成り立つはずでしょう。

NHKだって、ドラマはあくまでフィクションで影響はないと考えていると、模範回答。
もっとも、ドラマの序盤は、今川義元の実母、寿佳尼との確執で盛り上がります。

彼女は、桶狭間の戦いで命を落とした息子に代わり、駿河の領国を治めました。
孫の氏真が頼りなかったためですが、直虎も後見人として虎松の養母になります。

こうなると、どちらも規模の差はあれど、女城主に変わりはなく、見ていて面白い。
ただ、この寿佳尼も病に倒れてしまって、ドラマも新たな展開が始まりそうです。

ところで、井伊家といえば徳川大名なのでして、国宝の彦根城が有名すぎです。
視聴者にしても、桜田門外の変の井伊直弼や、ひこにゃんぐらいのものでしょう。

龍潭寺の庭園
摩訶耶寺の庭園

大体、井伊家発祥の地が奥浜名湖だったのも、初耳の人が多かったはずです。
ただ、菩提寺の龍潭寺には、小堀遠州作の国指定名勝庭園が残っております。

湖北五山と呼ばれる名刹もありますし、長楽寺、実相寺の庭園も捨てがたい。
実をいいますと、数年前にこの辺りを、五月連休の旅行で訪問しておりました。

そして、天竜浜名湖鉄道のローカル線では、列車が草木のトンネルを通ります。
この幻想的な雰囲気は捨てがたくて、バカチョンでも素敵な写真が撮れました。

そして、浜名湖北岸の沿線部分もあったりして、車窓の景色に変化があります。
鉄道ファンには、ノスタルジックな日常風景が鉄道ファンの心をとらえて離しません。

しかも、天竜二俣駅にある転車台は、国指定の登録文化財にもなっています。
かつて、蒸気機関車が走っていた頃、牽引役の先頭車になる必要がありました。
   
    
このため、牽引する進行方向に向けるので、この台で向きを回転して来ました。
今だったら、ワンマン車両で前後に運転席があるので、進行方向にお構いなし。

なので、設備的に不要になり、廃止されていった中で、かろうじて残った分けです。
だから、乗り物好きの人なら、一度は訪れてみたい聖地っぽく、変転いたしました。

鉄子、歴女、仏女など、はたまたハイブリッドな女性にまで、かの地は最適ですな。
というわけで、いろいろと旅の興趣をそそる奥浜名湖は、五月連休の旅にぴったり。

自分も旅をして、まだ訪ねていないお寺もあったりしますので、時機を見て必ずや再訪縫せねばと思っておる次第でして、できるなら直虎が放映中の間に、それを果たせば記憶に残る旅になるのであろうなと、思うのでした。


おまけ:共通一日フリー切符が便利だよ!
  



いいねと思ったら、二つポチっとね!



0 件のコメント:

コメントを投稿