2018年9月15日土曜日

遊覧船で滝めぐりも乙なんだけど、ドルフィン、ホエール、ベアとトリプルウオッチングもできるぜ - 知床半島観光遊覧船(斜里町・宇登呂)

ヨウシペツの滝

この滝は、知床半島に数ある滝の中でも、比較的落差があります。
観光船ツアーに参加すると、カムワイッカの滝の先で遭遇できるんだ。

ただ、不思議なのは観光船のパンフにも紹介されていませんでした。
斜里町の道の駅で手に入れた、斜里・宇登呂マップにも載っておりません。

それでも、グーグルマップでは、名前を検索すると位置は特定しくれます。
場所は分かりましたが、これだけ大きな滝なら国土地理院はどうなんだ。

HPを見つけて知床半島を拡大してみましたが、滝の記号があるかなあ。
記号は、川を渡るように棒が一本引かれ、滝壺側に川を挟んで点が二つ。

硫黄川と地図に名前が記載されており、後は記号ががあるかどうかです。
それで、よく見ると河口に二つあるのですが、二段滝なのかもしれません。

カシュニの滝

等高線を見ると、合計で80メーターありますが、写真は二段目でしょう。
三十メーター以上あって壮観には変わりませんが、やや水量が足りないか。

この後、半島の突端に向かうと、チャラセナイやカシュニの滝が出現です。
特に、チャラセナイは、滝が流れる崖の直下に、番屋が建てられています。

夏の漁期に、漁師が寝泊まりする家屋ですが、裏手が滝とは驚きました。
こうして、知床畔の突端までたどり着いたら、出港した宇登呂港に戻ります。

本当を言うと、前日の長丁場のドライブで疲れていたせいで居眠りしました。
だから、途中、ウトウトしていたので、写真を見て分かったぐらいなんだ。

ちゃんと見物すれば良かったと思ったけど、この後、サプライズが起きました。
それは、イルカの群れに遭遇したり、クジラが悠然と泳ぐのを目撃できたの。

   
ヒレをバシャンと海面に叩きつけて泳ぎ去る光景は、テレビで見たのと同じ。
ザトウクジラじゃないかと思ったけど、そう見られるものではないと思います。

というわけで、海岸をうろつくヒグマには、残念ながら出会えませんでした。
観光船には、”動物出没カレンダー”というのが掲示されていたんですけど、欠航したり、運航しても何も見られない日があったりしたから、それに比べればイルカとクジラに遭遇できただけでも、果報者だと思って差支えないと感じたのでありました。

午後の便に乗ると夕日がきれいだよ



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2018年9月12日水曜日

昭和32年、南極観測船「宗谷」が氷の海で身動き取れずに、ソ連の砕氷艦オビ号に助けられた話を思い出した - 知床観光船「おーろら」(道東観光開発(株))

知床観光船、おーろら2
この船が、宇登呂港へ入ってきたとき、船首がペロンとした形でした。
最近の船は、バルパス・バウの球状船首と言って、突き出ているんだ。

でも、この観光船、オーロラ号はツルンと滑らかに船底へ流れています。
これだと燃費が悪くなるので球状船首にする船が多いけど、わざとかな。

観光船と言っても乗り物なんだから、経済効率の良いデザインを選ぶはず。
ところが、それを無視するかのように、昔風の形で不思議に思いました。

それで、北海道旅行から帰宅してから、この観光船を調べてみました。
ネットのホームページを見たんですが、トップの右側バナーに驚きます。

だって、”網走流氷観光砕氷船おーろら”と書いてあり、冬も運行するんだ。
それに、初めから観光用に設計された、世界初の流氷観光砕氷船なのです。

PDFで中身はこちらから

一方、世界で運航中の観光砕氷船は数隻ありますが、元来の目的が違います。
最初は、氷海で航路を切り開きながら、旅客や物資等を運んでいたのでしょう。

加えて、日本の砕氷船と言えば、南極観測船として有名な”しらせ”があります。
このオーロラ号の設計も、しらせと同じ会社で、ノウハウが生きているのかな。

砕氷船というのは、南極や北極を探検したりするイメージが強いんだけどなあ。
だけど、北海道のオホーツク海沿岸に着岸する流氷は、ある意味、季節の風物。

これを観光に仕立てるのは、そこに人々が暮らして生活しているから当たり前。
何れにしても、あのペロンとした丸い船首でガリガリ氷を打ち砕いて進むんだ。

でも、本当はオーロラ号は砕氷船で就航したので、夏の知床観光は副業かな。
だから、本当の性能を発揮するのは、冬季の流氷の海ということになるのです。

他には、ガリンコ号なる、アルキメデスの原理による推進装置つきの船もある。
こちらは、紋別観光の目玉だけど、オホーツク流氷科学センターも面白いよ。

パンフの中身はこちらから

真夏でも氷点下20度を体験するコーナーもありますが、網走も負けていない。
対抗して、おーろら号で流氷観光を行ったり、流氷科学館までオープンした。

こうなると流氷観光様様で、冬場に観光のウリが少なかっただけにありがたや。
知床半島を見たら、次回は真冬に流氷観光に出かけたくなってしまいますな。

というわけで、おーろら号の船体構造だけで、投稿できてしまう奥深さなんだ。
これも、オホーツクの海を真っ白に覆い尽くす、日本でここにしかない 北海道の冬の風物詩、流氷だからこそ、魅せられる壮大なパノラマが、寒さすら忘れさせてくれる分けでして、そんな魅力に、道産子は自慢したくなるのでありました。

4時間コース、六千五百円也



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2018年9月9日日曜日

厚真町は北海道屈指の米どころで、高品質米のブランドに「たんとうまい」が名づけられているのよ - こぶしの湯(厚真町・北海道)

   
これは、北海道厚真町にある吉野地区をグーグルマップから見たものです。
大規模な耕作地の広がる農業地帯が分かりますが、稲作が行われてきました。

これも、農林水産省主導による土地改良事業による補助整備の成果なんだ。
だから、ななつぼし、ほしのゆめといったAランクのお米が収穫されます。

でも、この間の地震による恐ろしい山津波が、営農者の集落を襲いました。
被害に遭われた厚真町ほか、みなさまには、心より、お見舞い申し上げます。

この厚真町は、自分なりに思い出がありまして、夏休み旅行に通過しました。
祖母の住んでいた十勝の帯広へ訪ねていく途中で、立ち寄った分けです。

当時、道東自動車道の出来る前で、並走する国道274号線すらも通りません。
確か、千歳空港から安平町、厚真町、平取町を抜けて日勝峠を越えたのです。

こちらも少し遠回りでしたが、当時は札幌までのルートの一つだったはず。
それで、汗もかいたので、日帰り温泉施設”こぶしの湯”で入浴休憩しました。

PDFの内容はこちらから

施設が結構立派だったこともあり、パンフレットをもらっておきました。
市街は、人口数千人ぐらいの町といった感じで、北海道の典型的な町村です。

これといった個性はありませんでしたが、当時でも耕作地が大がかりでした。
今回、改めてグーグルマップで俯瞰することになりましたが、もうすぐ収穫。

主を失った圃場の稲穂たちもかわいそうだし、どなたか収穫をお願いします。
そんなお願いをしたいほど、北海道の米はおいしくなったのでやりきれません。

地震は、”平成30年 北海道胆振東部地震”になりましたが、活断層が原因なのか。
一方、新聞記事は、政府の地震調査委員会によると否定的な見解としています。

それは、深さ37キロの震源に対し、延びている断層帯は深さ10~20キロ。
つまり震源と断層の深さがちがうことから、関係性がないと結論付けた分けね。

しかも、この活断層の今後三十年の発生確率が、0.2%以下とされていました。
だから、どうなのという気もありませんが、災害に対する備えは常に必要だな。

それと、あの山津波は、火山灰の地層だったから、起きてしまったのも事実。
道産子なら分るでしょうが、現在も活動中の樽前山は、れっきとした活火山。

有史以来、とくに江戸時代以降の噴火活動の記録がはっきり残されています。
この火山は、支笏湖の南側、苫小牧市の北側に位置して、厚真町からも近い。

そして、近年、大噴火を繰り返した洞爺湖の有珠岳にしても、さほど遠くない。
火山灰でできた地層はもろかったということが、熊本地震とも似通っています。

あちらは阿蘇山だけれど、今回の北海道は、樽前山・有珠岳のダブルだからね。
というわけで、六十過ぎの父親を連れて、樽前山を登山した頃まで思い出した。

七合目までは車でたどり着けるので、そんなに難しい山塊でもないし、頂上付近の溶岩ドームを見るとまるで月世界に来てしまったかのような気持ちになりますが、それより、TV番組の取材で、小島よしおが謎の建築物探索と称して、山を登って樽前山神社の奥宮に行きついて紹介した放映が、地震の前日だったわけで、何か因縁を感じずにはいられない気もしたのでした。


おまけ:

項目:記号/断層帯名(長さ) 予想される地震の規模 30年以内の発生確率
① サロベツ断層帯(44km) M7.6  4%以下
② 標津断層帯(52km以上) M7.7程度以上 不明
③ 十勝平野断層帯主部(約84km) M8.0程度 0.1~0.2%
③ 光地園断層(約26km) M7.2程度 0.1~0.4%
④ 富良野断層帯西部(約27km) M7.2程度  ほぼ0%~0.03%
④ 富良野断層帯東部(約25km) M7.2程度  ほぼ0%~0.01%
⑤ 増毛山地東緑断層帯(約60km) M7.8程度 0.06%以下
⑤ 沼田-砂川付近の断層帯(約38km) M7.5程度 不明
⑥ 当別断層(約20km) M7.0程度  ほぼ0%~2%
⑦ 石狩低地東緑断層帯主部(約66km)  M7.9程度  ほぼ0%
※美唄市から岩見沢市、夕張郡栗山町、夕張郡長沼町、夕張郡由仁町、千歳市を経て、勇払郡安平町に至る
⑦ 石狩低地東緑断層帯南部(約54km) M7.7以上  0.2%以下
※千歳市から勇払郡安平町、苫小牧市、勇払郡厚真町を経て、沙流郡日高町沖合の海域に至る
⑧ 黒松内低地断層帯(約32km以上) M7.3以上 2%~5%以下
⑨ 函館平野西緑断層帯(24km) M7.0~7.5程度 ほぼ0%~1%



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2018年9月6日木曜日

”ポケベルが鳴らなくて”って歌はいい曲だけど、今やポケベル自体が消滅したという技術革新の早さ - マサイ通信(ロケットニュース24)



スティーブ・ジョブズは、iPhone発表の際、電話の再発明と語りました。
既存のiPod、携帯電話、インターネット端末を一体化した役割です。

電話を電話以上の存在に変えた発言ですが、これがパラダイムシフト。
その後、スマートフォン普及は飛躍的に進み、誰しもが使いこなす時代。

一方、通信業界は、固定電話方式が長らくデファクトスタンダードでした。
その時代、富士通、NEC、沖電気の三社が安定経営だったのも事実。

ところが、携帯電話やスマホの普及で、市場がガラッと変化してしまった。
これらの会社は見る影も無く、過去の会社となってしまった今日この頃。

そして、かつて日本に携帯のメーカーもあったけど、スマホは無いに等しい。
ビックリなほど業界の変化は瞬時に起こるし、そこについていけるかどうか。

これこそが勝負の分かれ目なんですが、正にイノベーション、技術革新だ。
わずか二十年の間でも、こんなに世の中は変化するが、人々も変ります。

  
それは、ネットニュースの”ロケットニュース24”で見かけた連載企画なの。
ライターの羽鳥さんが、アフリカ取材に出かけてマサイ族と仲良くなります。

それは、マサイ族の戦士達にライオンの倒し方を、教えてもらうことでした。
そして、仲良くなったルカさんと言う人から、何気なくおねだりをされるんだ。

軽い気持ちだったのでしょうが、井戸が枯れたので、お金を援助してくれ。
ところが、この羽鳥さんはライター根性たくましく、こんな提案を致しました。

ちゃんと日本人と同じ原稿料を払うから、自ら井戸を復活させろだって。
しかも、ビックカメラ福袋で手にした格安スマホを送って、投稿させる算段。

これが、始まったのが三年前の11月14日で連載は192回になりました。
いやはや、続いている事自体が驚きで、スマホが無ければ出来なかった。

ルカの本、書籍にされたんだって

そんな技術革新を思うと、自分の働く業界も後何年なのだろうかと思う。
それは、石油産業の中でも、自動車とその燃料を取り巻く産業界のこと。

自動車整備工場もそうだろうし、エンジン関係の部品産業もそうなんだ。
点火プラグ、バッテリー、エンジベルトなど、結構有名な企業が多いよね。

だって、電気自動車が実用化すると、石油燃料が使われなくなるかも。
リチウムイオンの蓄電池にしても、航続距離が延びながら安全性も向上。

とどめは、2020年の実用化が目標の全固体型リチウム二次電池開発。
これが完成したら、充電時間も短くなるし、航続距離も格段に伸びます。

そうすれば、ガソリンスタンドに行って、給油する習慣すらなくなってしまう。
プラグインハイブリッド車にしても、家の充電で、給油回数は減るかもよ。

その分、消費量も減る分けだから、商売上、収益確保も難しくなります。
厳しくなれば、廃業や業態転換の給油所が増えるのは、当たり前です。

近未来にありえるかも

そうなると、ますますガソリンスタンドが減少する可能性が高くなりました。
まあ、商売上がったりと思いますけど、社会全体の利便性は高まります。

だって、給油所の社会インフラ投資が減るし給油時間も節約できます。
しかも、二酸化炭素の排出も抑制できて、環境にやさしくなるんだなあ。

要するに、携帯も自動車にしても、インフラ整備に投資負担が減るんだ。
だって、携帯は、投資負担の少ない中継基地局の拠点整備だけなの。

だから、アフリカ新興国も、いきなり携帯の普及する動きが発生しました。
となると、導入速度が早まり方では、電気自動車が加速するのでしょう。

こうして、現在の内燃機関の手段は、世界全体でEVへ置き換わるのか。
とどのつまり、技術革新で廃れてしまう方式や制度は多々あるということ。

というわけで、マサイ族の話しから、自分が身を置く業界まで広がりました。
日本政府にしたって、7月24日、2050年までに世界で売る日本車すべてを電気自動車(EV)などの電動車にして、ガソリンだけで走る車をなくす目標を打ち出したばかりですので、安閑としては居られなくなって来たということなのでした。



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