2023年12月21日木曜日

裸子植物なので、熟した実の果肉ではなくて、種子(殻)の周りを覆っている種皮(しゅひ)が大きくなったものだってさ ー 銀杏の実(植物観察)

       
今年は暖かいせいか、近所の銀杏も葉が黄色くならずに、青々としたままです。
勤め先の工場にも構内に大きな銀杏の木が植えられていますが、葉は未だ青い。

駅まで歩いていく途中にある街路樹も、色が変わらずに季節の風物が台無しだ。
早く寒くなって葉の色も変わってくれと祈るのですが、どうなるか分からない。

そんな晩秋でも、構内の大木は、わんさか青い実を付けて鈴なりになりました。
それが熟して地面に落ちるのですが、時間の経過と共に臭いが漂い出したとさ。

道路向こうに立っていても、職場の本館入口前は、何とも言えない臭いが漂う。
地面に落ちて黄色く変色した実は、自己主張が激しいのか、悪臭を放つのです。

それでも、都会の街路樹に好んで利用されるのも事実ですが、雄の木だけなの。
実は銀杏は雌雄があり、もし実の成る雌なら、掃除するだけでも大変な仕事ね。

     
なので、雌雄の分からない苗木より、雄の枝を接木して植えられるというお話。
まあ、選ばれる理由があって、葉が厚くて水分が多いので火事に強いらしいな。 

天然の防火扉と言われるほどで、焦げた程度では死なないと言う不死身の樹木。
そんな木の実でも食べれば、御利益があるのかもと思って、採取を思い付いた。

構内にある大木の直下には銀杏の実がたくさ落ちていますが、一つ発見したの。
それは、腐臭のある果肉の部分が時間の経過で溶け落ちて、殻だけになるんだ。

その殻を拾っていって、水洗いをして乾かせば、八百屋で買うのと同じですわ。
まあ、一ヶ月くらい放置したので汚れて見た目は悪くとも、食べられるだろう。

というわけで、仕事の合間に六十粒ほどを採取して、持ち帰ることにしました。
この銀杏は、生きている化石とも呼ばれ、中国南部の浙江省天目山で恐竜時代から細々と生き残って来たのですが、漢方の効能が見いだされたのが理由で、人の手で幅広く増やされていったのは、むべなるかなとも思ったのでした。

注:この記事は、先月末に書いておいたものです。



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2023年12月19日火曜日

冬咲の品種は、日当たりが良ければ割と簡単に開花しますが、たくさん咲かせるには工夫も必要 ー オキザリス(ガーデニング)

オキザリス・パルマピンク
        
今年のオキザリスは、植物活力剤を毎日注いだので、とても成長が順調でした。
商品名が”リキダス”ですが、植物のサプリメントみたいで、まるでビタミン剤。

与えずとも水やりさえしておけば、花は適当に咲いてはくれますが数が少ない。
元来、背の低い植物なので、鉢を埋め尽くすかのように咲かせないと寂しいな。

これまでは液肥だけを与えて来ましたが、やや成長が緩慢な気もしていました。
一方、今年はウマノスズクサの挿し芽に再挑戦したので、失敗は許されないの。

これまでの栽培経験では、地下茎は成長するんだけれど根があまり発達しない。
原因は、水はけが若干悪いのか、栽培用土が合わなかったのと、残りは肥料だ。

この肥料の施しは未だに悩んでいますが、あの時は、挿し芽で根の発達が大切。
そう割り切って、マグアンプとこのリキダスの投与を決断したのが成功でした。

成長も良くて、そうであるならばと、リキダスは他の植物にも与え続けました。
その結果が、オキザリスの開花で、球根もかなり増えているような気がします。

オキザリス・ゴールドアイランド
         
まあ、千倍くらいに薄めて毎日与え続けても、植物に悪影響を残さないようだ。
葉に掛ったとしても、そのせいで枯れていくと言うわけでもないので安心です。

もっとも、毎日の水やりと一緒に、ちょっと投与するだけで大丈夫なのだろう。
植物を確認する意味で水やりは大事なので、リキダスも習慣化させたまでです。

それで、根の発達を促してくれる点では、アジサイの挿し芽もそう感じました。
同じくこまめに投与し続けましたが、しっかり育ってくれてきたのがうれしい。

でも、手毬の花が咲くのは再来年になるでしょうから、それまでは見守ります。
というわけで、ゲンゲ、ニラ、ノビル、ハナニラ等々、なんでもリキダス投与。

与え続けていると、しっかり成長すると確信できましたので、このまま続けていく気なのですが、この原液の臭いを嗅ぐと、強い酸性の酢のような臭気が強く感じられて、これは薄めて撒かないと、植物には駄目次男だろうなと思ったのでした。



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2023年12月17日日曜日

負け戦で最後列で敵を迎え撃つ者たちが”しんがり”なのですが、冬将軍を背後にしたのが、この青虫だったのだ ー アゲハ蝶サナギ(昆虫観察)

        
12月10日、遅れていた最後のアゲハの青虫が、完全なサナギになりました。
寒さが日増しに厳しくなってくる晩秋に、成長ものんびり過ぎでやきもきする。

六匹もいた青虫の中で二匹は、可哀そうですがサナギに変態できませんでした。
サナギになりそうな場所に糸を張って定着しても、時間がかかりすぎるのです。

自分の観察した感じでは、日中の気温が15度を超えないと変態が止まる感じ。
頭の先から変化していきますが、お尻の方が変わり切れずに中途半端なままだ。

朝の気温だって十度以下ですから、サナギに変態するには厳しい環境なのです。
やはり、季節外れの幼虫が、越冬できるサナギになるには、十月までだろうな。

そういえば、今年は異様に高温で、アゲハ蝶が飛来して十月末に産卵しました。
それから、成長を見守りましたが、サナギになるため脱走するのが危険なんだ。

サナギになる場所を見つけるのに脱走する距離が長くて、夜間に入ってしまう。
それまでにみつけっられないと急激に気温が下がるので、かなり厳しいだろう。

これほど寒くなる季節なのに習性は変えられないのか、ぷらっと脱走するんだ。
だから、最後の青虫は賢いのか、餌にしていたヘンルーダの幹で変態しました。

       
それでも三日を必要としたので、通常の一晩でサナギになるのとは分けが違う。
まあ、これで思い出多い今シーズンのアゲハ蝶の活動は、おしまいということ。

ベランダのバルコニーでは、これで五匹のサナギが冬眠生活に入ったのですな。
昨年よりサナギも増えて、来シーズンのアゲハ蝶の飛来が楽しみになりました。

というわけで、後は来年の食草になる低木の管理や育成が、重要になりますな。
アゲハの大好きなヘンルーダは、低木として数年の寿命しかないようなので、そろそろ世代交代のために、種まきをして苗を作ろうかとも思う一方で、他にも近所で種を採取したコミカンでも、発芽させようかと思う自分なのでした。



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2023年12月15日金曜日

ベランダで食草だけは用意して、アゲハ蝶の芋虫の成長を楽しんでいる老夫婦の今年の飼育総決算 ー 季節外れの蛹化(昆虫観察)

この場所から移動してしまった
       
昆虫は、外の気温により体温が変化する変温動物の仲間で、季節には敏感です。
このため、哺乳類のような恒温動物と違って、活動に適した気温の幅が狭いの。

その範囲は、10から30℃であり、25℃が生育する適温なのかもしれない。
だとすると、春から秋の4月~11月が主な活動できる時期にあたるのだろう。

それで、活発に活動できるのが、特に6~7月と9月で、繁殖も盛んになるな。
お家のベランダにアゲハチョウも飛来しますが、これまで年三回の羽化でした。

ただ、今年は異常でベランダで年越しの羽化があっても、産卵しに来ないんだ。
なので、近所の芋虫二匹を拉致して来て、何とか羽化させたのが七月のお話ね。

それから、産卵に来てくれよととジリジリしながらも、暑い真夏がやって来る。
こうして、遅れ気味の8月中旬、やっと産卵で飛来してくれてホッとしました。

以降はアゲハの芋虫を植物の鉢で見かけて来ましたが、遅れに原因があるのか。
実は、今年は鉢をベランダの床に直接に置いて、手すりの側に寄せていました。

このため、アゲハチョウが飛来しても、その鉢が見つけづらかったのでしょう。
以前は、エアコンの室外機の上に鉢を置いていたので、見つけやすかったはず。

置いた位置も高いから、手すりの柵より幹が上回って、すぐに飛来できたんだ。
けれど、幼虫が寄生虫に冒されてしまうので、今年は試しに引っ越したのです。

こうなると、鉢の場所も変わってしまって、発見するのが叶わなかったかなあ。
と思うと、植物の位置も、繁殖で記憶として次世代に伝えられていた感じです。

というのも、引っ越す前の鉢には、確実に二回目、三回目の産卵がありました。
つまり、羽化した成虫が、この位置を認識していて産卵に来たとしか思えない。

越冬蛹でも明るい緑色
          
もうひとつ、芋虫が9月末に蛹になる時は、年内には羽化しない越冬蛹でした。
それ以降、例年には、越冬する蛹をベランダのあちこちで見つけられたのです。

ところが、今年は暖かくすぎて越冬せずに羽化してしまった蝶がいるようです。
10月に入ってから産卵に飛来したようで、中旬になって卵らしきものを発見。

黒い、鳥の糞みたいな毛虫ものっそり動き出しても、もうすぐ冬が来るのです。
本当に蛹になれるのか不安でしたが、霜の降りるような気温でも大丈夫らしい。

ただ、日中活動する気温の時間帯も短くて、その間、餌の食いが細い感じだな。
成長に時間を掛けましたが、やっと11月末に蛹を目指して芋虫の脱走開始です。

というわけで、一匹一匹とどこへ旅立ったのか分からない、初冬の候なのです。
それでも、12月初旬では最高気温が20度になる年もあるようだし、暖冬の今年は15度を超える日の続く温かい年の瀬にもなりそうなので、残る五匹も無事に蛹になってくれよと、祈るばかりの自分なのでした。



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