2015年7月29日水曜日

エロいデザインのチンコ搬器に乗って行きまくれ、滑りまくれ - 月山スキー場(山形県)

クリックで拡大します
昭和62年頃の滑走だと思う

月山のペアリフトは、春スキーの初めは、積雪が未だ豊富でバーン専用です。
山頂駅から、繰り返し滑り降りることができますが、その期間は短いのですよ。

季節が夏に向かって暑くなりだせば、残雪も急速に融けだし始めます。
途中、地表が次第に顔をのぞかせるようになると、リフト脇コースは終了です。

このため、それ以降は、リフトは、登行かつ観光の性格を持つようになります。
スキーヤーも搬器に乗る時は、スキーを抱えながら乗降しなくてはなりません。

こうして、標高の高い姥ヶ岳のゲレンデまで、リフトの空中散歩が始まります。
一方、ゲレンデでは、時間が早いと、まだTバーが稼動を始めておりません。

ペアリフトが先行して八時に運転を開始しますが、Tバーは結構不特定です。
先ず、監視員がペアリフトで上がってきて、Tバーの山麓駅まで歩き出します。

本当は、朝の雪が締まっている間に滑りたいのに、そんなことはお構いなし。
実にチンタラしていて、到着したら、装置に被せてあったホロを外し始めます。

Tバーリフトエンジン

ここで、始業前に駆動装置を点検しだすのですが、これが内燃エンジンです。
燃料の入ったポリタンクなども担いできて、エンジンのタンクに注いだりします。

この作業が長くて、四半時はかかるでしょうか、ようやくエンジンの起動です。
濃いサングラスを掛けたおっちゃんが、スターターのひもを勢い良く引っ張ります。

ブルンブルンとエンジンが震え、排気口から黒い煙がどっと出て来るのですよ。
ところで、山麓駅エンジンと山頂駅のワイヤー返しの仕掛けは、雪の上でした。

地面に固定されているわけでもなく、雪の上にドカッと置かれているだけです。
だから、雪を踏み固めた土台が融けて傾いたりすると、手直しをしていました。

それに、スキーリフトには支柱があるものですが、Tバーは無いに等しいのです。
山麓と山頂駅の間を、ワイヤーはスリスリとヘビのように、雪面をはうのでした。

まあ、これがリフトなのかと思いますが、どうやってワイヤーにしがみつくんだろう。
そこがミソでして、正にTバーと言うストッパー付きの搬器が存在しています。


月山リフトTバー牽引

これで、Tの部分を又にはさんで、ワイヤーで引っ張ってもらう仕組みです。
搬器の先端には、カムが付いていてワイヤーに引っ掛けますが、外れやすい。

乗り方にも慣れが必要で、何度も失敗すると、ド素人と白い目で見られます。
この円筒形のカムの間にワイヤーを潜らせますが、それからが緊張の瞬間。

カムを瞬時に斜めにし、ワイヤーのテンションを作り出し、外れなくするのです。
こうして、ワイヤーの張り出した力で、カムをストッパーに見立て、登るのでした。

ところが、途中、エンジンが不調で速度が急に落ちたりすると、たいへんです。
一瞬でもたるむと、ワイヤーの張りが失せて、引っ掛けたカムが外れてしまう。

この場合は、わざとエンジンを止めるのですが、カムを引っ掛けて待機します。
ワイヤーの張りの代わりに、体重をカムに引っ掛けてテンションを保つのです。

こうして、サングラス姿の山オヤジが、”エンジン動かすぞー”って怒鳴る分け。
ドッドッドッ、エンジンが動き出せば、アイドリングからグンとワイヤーが流れます。

このときのショックが、また強くて、グンと上がって一瞬緩むと、また外れやすい。
つまり、カムを外さないコツがあるわけで、これが月山スキー道の極意でした。

Tバーカムとかなまら祭り

というわけで、このカムの形状がエロっぽく、偶然にもチンコを形どっていました。
偶然、カムを下にした写真を見たのですが、あら不思議、チンコの出現です。

しかも、ワイヤーのつなぎが、何かピュッと飛ばしたような印象までしてきました。
ちょっと、これは卑猥なんだけど、見れば見るほど似ていて、おかしくもあります。

しかも、搬器のカムの掛け方に興奮と緊張が入り混じるのが、似通うのです。
こうして、月山スキー場へは幾度と無く滑りに訪ねましたが、このカムの引っ掛けに習熟が必要なことは、自らも経験したのが貴重だったわけでして、しかもデザインがチンコ様だったことは、今回の投稿を書くに当って、マジマジと見つめ直して大発見できたことを、望外の喜びだと思うのでありました。


おまけ:
都会に初夏を感じたらパンフレット
  
グーグルドライブはこちらから

”かなまら祭り”とは、、、
神奈川県川崎市の【若宮八幡宮 金山神社】
毎年、4月第1日曜日に行われる日本三大奇祭の中で一番有名で人気の高い祭り。


いいねと思ったら、二つポチっとね!
にほんブログ村 スキースノボーブログへ
にほんブログ村 スキースノボーブログ スキー場・スノボー場へ




        

0 件のコメント:

コメントを投稿