2016年11月7日月曜日

北辺の湿原で見た、内地で見られる山野草の花々の可憐さに、ちょっと感動したんだな - サロベツ湿原(北海道豊富町・幌延町)

サロベツ湿原センターパンフ(豊富町)
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年を取ったのかなー、四季折々に咲く野の花を、愛でるのが好きになりました。
近くには、横浜の大都市にも残された、里山の風景の”舞岡公園”もあります。

そして、自宅のそばには、地主さんが横浜市に提供した市民の森があるのです。
そんな公園や森を散策すれば、咲いている花に目が行かないわけはありません。

春になれば桜も咲きますし、晩秋のかえでなど紅葉は美しいものがあります。
その中で可憐ではありますが、自然に咲く野の花は、癒されるものがありますな。

ただ、花の名前を知らずにいると、咲いていると見るだけで、その先がありません。
やはり、開花時期だとか、日影に咲くとか、湿地の植物とか、特徴はあるものです。

こうして、花の名前を調べて記憶するようにしても、種類が多くて覚え切れません。
そこで、デジカメで撮影した画像のファイル名に、花の名を書き加えておきます。

シュウカイドウ(帰化植物)
江戸時代の中国伝来で、R4みたい

それ以外では、ブログ記事に書きとどめておいて、必要に応じて検索することかな。
こうすれば、ど忘れした時にっも、名前を探し直したりできるので、便利でしょうか。

この夏、サロベツ湿原を訪問しましたが、さすが国立公園のパンフレットでしたね。
花の名前が写真付きで紹介されて一覧できるし、開花時期の表もありました。

しかも、ビジターセンターは、豊富町と幌延町に別々の施設で運営されています。
この内、豊富町のは、ボランティアガイドが、無料で遊歩道を案内してくれました。

ガイドさんは、夏休みを利用したボランティアの女子大生で、説明が親切でした。
よく見かける感じの花でも、以外に知らないもので、湿原特有の花でもありません。

北海道でなくても、内地(本州)で見かけそうな花だから、今度は探してみましょう。
そう思いながら、この湿原が原生花園と呼ばれるのも、エゾカンゾウの群落なのだ。

初夏の頃、お花畑のように咲きますが、それ以外の時期にも、別な花は咲きます。
特に、勤め人ですと、夏休みはお盆の頃になりますので、何とも季節が外れます。

代りに、ギボウシが咲いていますが、エゾカンゾウの黄色に比べて、色が地味だな。
藤色ですが、種類も多い花でして、ガーデニングでも良く栽培されている花です。

クサレダマ
ネジバナ 
ミゾソバ
ナガボノシロワレモコウ

この他、ネジバナ、ミゾソバ、クサレダマ、ナガボノシロワレモコウを見かけました。
みんな、内地でも咲くのだそうで、きっと、どこかで見かけるのだろうと思います。

特に、比較的、数が多くさいていたのがサワギキョウで、これもブルーの花です。
一方、黄色のあでやかなエゾカンゾウは、青空、緑の草葉と色の対比が、最高。

素人の撮影でも、素敵な風景写真になるのですが、青い花は色が重なってしまう。
なので、お花だけをアップして撮影するのですが、湿原の風景から切り離されます。

それでも、遠くに利尻岳を遠望する遊歩道から眺めれば、清涼感の風景ですわ。
やっぱり、七月の頃に、もう一度出かけねばなるまいと、思うようになるものです。

ところで、幌延町のビジターセンターは、館内の案内人も一人で閑散としています。
ただ、湿原の紹介ビデオがよく編集されており、四季折々の湿原が分かるのです。

サワギキョウ
エゾリンドウ

なので、ここはじっくりとビデオを鑑賞してから、遊歩道でパンケ沼まで歩きましょう。
一方、豊富町の湿原センターは、食堂も併設で、泥炭産業館も付属しています。

なんでも、土壌改良剤の原料で、湿原の泥炭を掘削していた頃の製造装置だとか。
事業の紹介ビデオまであって、掘削から製品生産まで、往時の工場が分かります。

つまり、この資料館から、サロベツの開発と保護のせめぎ合いが、分かるのでした。
原生花園のお花畑だけでなく、この湿原の経済活動が、現実に存在したのです。

というわけで、この湿原のそばには、大規模なオトンルイ風力発電所もありました。
風車が林立するさまは、苫前町のユーラスエナジー発電所と同じく大規模でして、日本海の沿岸は、風が強い地の利を活かした点は分かりますが、その厳しい風土こそが、冷涼なサロベツ湿原をはぐくんできたのであろうなとも、思うのでした。


おまけ:
幌延ビジターセンター(幌延町側)
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