平成4年12月13日滑走 |
このゲレンデは、シーズン最初の週末になったので、滅茶苦茶混んでいました。
朝到着したら駐車場が満杯に近く、しかもリフトの営業前にもかかわらずです。
ここのゲレンデはコースは急斜面が多く、隣接するスキー場よりも多少難しい。
全体的に中・上級者向けのバーンが多いので、空いていると思っていました。
ところが、予想を裏切る人の多さで、リフトが何回乗れるのか心配になりました。
この頃は、混んでくるとゴンドラ待ちが一時間以上のスキー場は、当たり前です。
しかも、長めのリフトが三本しかなくて、コースのバリエーションが少ないようです。
どちらかといえば、ゴンドラで上がって3キロのダウンヒルを楽しむゲレンデでした。
つまり、上級から初級まで滑走レベルに、親切にコースが分かれていないのです。
それに、ゴンドラに続けて、混雑回避がネックでリフトを増やした印象もあります。
まあ、初中級者がゲレンデに分散してくれると、混雑は多少緩和されるのです。
それに滑走距離が長いと、レベルに応じてスキーヤーもゲレンデに散らばります。
ところが、縦に長くチャレンジしたいコースが一本だけで、そこへ客が集中します。
他は、オマケで広げたリフトとゲレンデですが、今度は初心者が集まりそうです。
こうして、大混雑が事前に予想されたので、リフト・ゴンドラは半日券にしました。
結局、ゴンドラに乗れたのが一回で、リフトは四五回だけだったように思います。
個人的にどうしても滑りたかったのですが、この混雑では何とも満足できません。
それまで滑ることを楽しみに、まめにゲレンデのパンフを集めていたぐらいです。
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結局、滑ったのはたった一度きりで、これ以降あきらめてしまった感じもあります。
それでも、後年、趣味のアウトドアキャンプで八海山を登る機会に恵まれました。
ご存知の通り、この山は昔から信仰の対象で、霊山として崇められてきました。
越後駒ヶ岳、中ノ岳とともに、越後三山(魚沼三山)の一峰になっております。
キャンプ場は、山とは向かい側の上の原公園にありますが、眺望がすばらしい。
わざわざ、早起きして山から太陽が昇る夜明けのシーンを撮影しようとしました。
ところが、撮影場所を選ぶうちに、田んぼまで出向いたところ先客がいたのです。
こっちは安直なデジカメですが、一人の男性が高級なカメラで撮影していました。
八海山の写真 |
確かに、黎明のシルエットは神々しくて、撮影場所としては最高かもしれません。
上さんもパシャパシャ撮影しましたが、取れたのを見せてもらうとなかなかです。
それで、アングルを見栄えが良いように切り取って、掲出させていただきました。
さて、このスキー場は、旧コクドがスキーブームの頃にオープンしたゲレンデです。
あの頃は、金に糸目をつけずに、行け行けでスキー場を粗製乱造していました。
日本全国津々浦々で、雨後の筍のごとく、コクドのゲレンデがオープンします。
ところが、ブームが去ってしまうと元の木阿弥で、譲渡されたり廃止されてしまう。
今は跡形もないゲレンデが目立つ中で、この辺りでは岩原のゴンドラがそうです。
越後中里だって運営者が変わってしまったのに、この八海山は生き残りました。
コクドの経営を引き継いだプリンスホテルが、依然として経営しているのです。
これは何か理由があるのに違いないと思いますが、一番は観光資源でしょう。
越後三山只見国定公園のなかにある八海山ですから、冬のスキーだけじゃない。
ロープウェイから山麓を眺める |
秋になれば、山々が染まる紅葉は息をのむ美しさで、名所になっているのです。
ロープウェイに架け替えられたのも、観光で集客が必要だったのかもしれない。
山頂駅まで約五分間のスピードもあって、美しい景色を楽しむことができます。
自分も乗りましたが、展望台からは三百六十度パノラマの景色を見渡せました。
というわけで、あの頃は、スキーブームの余韻が残っていて、活気もありました。
越後湯沢周辺のスキー場からは、ちょっと遠い立地でしたが、越後三山の八海山という観光資源のネームバリューも大きくて、ゲレンデとしてはいいのかも知れませんが、今の年齢を考えてしまうと、紅葉の季節に訪ねてみるのも乙なものだと、つい本音がでてしまうのでした。
おまけ:
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八海山というのは、お酒でしか知りませんでした。(お酒もあったかな、程度の知識で詳細はわかりません)。平成4年ですか。バブル終わりかけの時期ですね。当時は、私は会社を辞めて、塾講師をしながら、江戸川区小岩で荒れた生活をしていました。荒れたといっても、大したことはありませんが。もう20年以上前なのですね。
返信削除イトーマンさん、毎度毎度のコメントをありがとうございます。
返信削除このスキー場へ至る道路に、銘酒”八海山”の酒蔵、色々なレストラン、トミオカホワイト美術館などがあるので、観光地なのが分かります。
だから、通年を通じて訪れてもよいと思いますよ。特に、紅葉の時期が良いかも。