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岡山県で呼び習わす石島は、人口が百人でのりの養殖や漁業が盛んです。
ところが、南側が井島と呼ばれていて、異なる名前になっているのが不思議です。
というのも、島に県境が走っていて、岡山県と香川県に分かれているのでした。
本州、四国、九州を除けば、県境のある有人島となると、この島だけになります。
どうして、県境が設けられたかというと、それは江戸時代までさかのぼる裁定です。
江戸幕府が備前国と讃岐国を隔てる国境を画定したからで、歴史もあります。
そんな島ですが、宇野港から小豆島の土庄港までの連絡船で、眺めていました。
ところが、島は樹木もまばらで、地肌がのぞくような荒れ果てたなりで、驚きました。
一方、瀬戸内海は、多島海と呼ばれる景観に似合うのが、緑濃い島並みです。
密生する木々が地面を覆い隠して、海面には濃い緑色の影が映し出されます。
そういう点在する島々があるからこそで、国立公園に指定されて当り前でしょう。
ところが、この島は緑の少ない禿山状態で、荒涼とした風景が、似合いません。
何か変だと思いつつも、一時間半の船旅は、あっという間に終わってしまいます。
そして、小豆島の土庄港に着いてしまえば、そんなことも忘れてしまいました。
でも、旅を終えて帰宅してゆっくりしていると、ひとつずつ思い出がよみがえります。
中でも、旅の初日の、この島の異様な光景は、特に目に焼きついていました。
そこで、インターネットで調べたのですが、数年前、山火事が起きていたようです。
それが、島の九割を焼き尽くしたのですが、幸い、住宅地域に及んでいません。
何でも、火元から近い場所で BBQをしていたグループが確認されております。
この山火事が起きて、関連で聴取を受けたみたいですが、その後どうなったのか。
多分、自分たちはちゃんと火の始末をしたとか、言い訳して逃げ切ったのでしょう。
まあ、山火事の原因は、火の不始末による人為的なものが、大半だといいます。
となれば、これら男女十数人の不逞な輩が、環境、景観を破壊した元凶なのか。
疑わしきは罰せずでしょうが、火の無い所に煙は立たないと、よく言いますからな。
加えて、このような非常識なBBQ軍団を、巷間ではBQNと指差すと知りました。
つまり、BBQをするDQNな人種だから、合成してバキュンに昇華する分けです。
というわけで、フェリーは人の住まない全焼地域の島の南端を、走り抜けました。
今回の旅は、瀬戸内海の美しい島並みをめでようかと思いつつ、最初に船旅を選んだはずが、地肌を覗かせる荒れ果てた島を見せ付けられる結果になってしまって、大いに出だしで気をそがれたのも事実ですが、他方、このBQN野郎どもは、罪を償うこともせずに、のうのうと今でも市井で生活していることに、憤慨を覚えずにはいられないのでした。
禿山の印象が強かったね!?
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