平成16年3月5日滑走 |
終末、夜遅く放映されるNHK番組、”ドキュメント72時間”が気に入ってます。
欠かさずに視聴していますが、 一昨年、このゲレンデが取り上げられました。
もっとも、ゲレンデの紹介ではなくて、お題は「長野 天空の絶景を眺めて」。
秋から冬にかけて、標高1600mの展望台を目指して、大勢の人がつめかけます。
お目当ては、空一面に広がる美しい星空と、この頃に見られる巨大な雲海なの。
遠くに見渡す南アルプスまで、真っ白な雲の海原が広がる光景に人々は絶句だ。
雲の地平から昇る朝日を見つめつつ、思わず願い事をする人も多いといいます。
そんなスピリチュアルに感化された”天空の絶景”に、人々は何を思うのだろう。
訪れた人々にインタビューしながら浮き彫りにしますが、ゲレンデはスルーだ。
でも、観光客が季節的に減る冬場の対策で、スキー場をオープンしたはずです。
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加えて、通年観光も目的だったらしく、滑った時、夏のパンフも入手しました。
このパンフに、近隣にある高原の高山植物を紹介していますが、どうも月並み。
どこにでもある観光の目玉としか言いようがなくて、興味を引くものでもない。
なので、星空やら雲海は、後で企画の練り直しをして発案されたものでしょう。
実は、この阿智村には昼神温泉があり、中京圏からは車で二時間と好立地です。
だけど、当時は飽きられた観光地で、宿泊単価を下げてまで客を奪い合う始末。
これでは没落し低迷するのも典型的で、打開策には新しい村起こしが必要です。
このため、星空の美しさを目玉にする話が持ち上がって、取り上げられました。
もっとも、平成18年に環境省が実施した全国星空継続観測では、最高位の場所。
その認定を背景にして、打って出たのが平成24年ですが、実現まで苦節六年だ。
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だから、スキー場の運営とは別に話が進んだ分けで、話をゲレンデに戻します。
実は、ここは、キティちゃんのキャラクターを担いだタイアップ企画なのです。
それで、どうしてサンリオとタイアップできたのか、ググっても分かりません。
一月に一二度、サンリオのキャラがゲレンデでアトラクションをしてくれます。
スキー場なのに、お子様向けのレジャー施設みたいになっているのが面白いな。
きっと、首都圏のピューロランドに行けない中京圏の家族連れには良いだろう。
そして、スキー専用ゲレンデになっているので、子ども連れのファミリー向け。
コース自体も初中級者向け中心に構成されていて、滑走距離も長くありません。
面白いのは、リフト全部をスノーマシンで有名な樫山工業が手掛けていました。
もちろん、スノーマシンも同社製が置かれていたので、オールインワンなんだ。
というわけで、最後に不思議に思ったのは、園原ハーフインターチェンジの件。
つまり、このスキー場に行くために東京から中央高速道を走らせると、園原ICでは降りることができず、手前の飯田ICで降りて下道を走るしかなくて、名古屋方面だけの出入り口としての機能を担っているのが、客層はみな中京圏からがターゲットなんだなと、思ったのでした。
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