舞岡公園のジャコウアゲハ幼虫 |
上さんから、どうして、この植物にこだわるのかといぶかしそうに聞くのです。
確かに、ここ二三年、ウマノスズクサの繁殖に血道をあげているのは事実だな。
でも、あのミッキーマウスのような特徴的な葉は、一度見たら忘れられません。
自分が初めて近所で見かけたのは二十年前ですが、場所は忘れてしまいました。
でも、ここだろうと思われる場所が二か所あり、そこを通るときは注意します。
でも見つからないし、ようやく見つけたと思ったら、誰かに盗掘されていたの。
それほど希少な植物と思いましたが、確かに繁殖地は少なくなっているようだ。
まあ、そういうことで、ネットで実がなったという投稿記事を見つけて直談判。
この方がとても親切で、種子が入った果房ののまま送って下さり、ありがたい。
だけど、まいてもまいても発芽しないので、不稔ではないかと少し疑心暗鬼だ。
ところが、他の方のブログ投稿を読んでみたら、種まきで発芽したという報告。
草本で、台湾の恒春に自生する「アリストロキア・タガラ」という品種らしい。
近所のは、最も葉の変異が大きい |
「芽がすぐ出ないこともあり、翌年以降気長に待ってください」とのメモ書き。
ウマノスズクサの種子をネット通販で購入した時に、添付されていたんだとか。
そして、説明書きには「早めに撒いて下さい」とも断り書きがあったそうです。
この話を、とある方のブログのコメント欄から質問して助言をいただきました。
要するに、発芽する確率が、非常に低い植物なのを匂わせた表現には違いない。
ただ、どの程度なのか具体的な数値で表現していなくて、1%なのか5%なのか。
この方は、発芽に成功したとは言え、芽がやっと出ても育ちがゆっくりだそう。
年を越して、来年の春にどう伸びてくれるのかと期待しているコメントでした。
それで、自分の方はというと、昨年の秋に種子をまいてから、失敗の連続です。
これまでに、昨年の晩秋、今年の三月、五月、八月と四回も撒いてみたんだな。
でも、待てど暮らせど芽が出なくて、発芽率が異様に低いのではと思い始めた。
どれぐらいの率なのか気になりだして、ネットでググったら1%という結果だ。
こちらをクリックして読んでね |
日本植物園協会誌(第52号)というのを見つけまして、この植物の研究報告。
タイトルは、「ジャコウアゲハの食草ウマノスズクサの増殖方法の確立」です。
この研究論文に、種子216個の種まきで発芽3株という結果を報告していた。
この数値を見ると、正確には1.4%の発芽率になりますが、それにしても低い。
しかも、早めに撒くとアドバイスもあるし、保持しても仕方ないから撒きます。
というわけで、残りの種子を全てプランターに撒いて、発芽を期待しましょう。
今回は、種蒔き用の用土に種子を表面に撒いてから、上質な腐葉土を軽く表面に振りかけて、あたかも自然の環境に合わせたような状態にしてみましたが、質の良い腐葉土は、本当に森の中の年月を経た落ち葉の表土のようで、こういった自然繁殖に見せかけた環境でぜひ芽吹いてほしいと思うのでした。
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