マンションの中庭には、誰も植えたことのない野草が咲くので驚いたりします。
特に、今年はシロバナタツナミソウを、サツキの植え込みの中で見つけました。
サツキは、丈も低く葉が生い茂ってしまうと、地面の日当たりは悪くなります。
ただ、春先のせいか葉陰もあまりなくて、地面が透けて見えたのが幸いでした。
何か白く小粒な花が咲いているのが目に入ったのですが、何の花か分からない。
花の形には見覚えがあったので、記憶の糸を手繰り寄せるとタツナミソウかな。
近所の市民の森でも青紫の花が咲いていますが、こちらは白花と分かりました。
多年草なので、毎年花を咲かせてくれるから、来年も期待することにしました。
それで、もう一つ花壇で発見したのは、茎一本の小さなネギ坊主みたいな植物。
これが数本あって、ひょっとしたら食べられる”ノビル”かもしれないと思った。
ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属の多年草なのですが、良く野良植物で見かけます。
まして、パンジー、ノーズポール、チューリップの咲く花壇だからどうしてだ。
もっとも、秋口は雑草の球根植物の”ツルボ”も咲くので、その程度でしょうか。
このノビルは、ネギ坊主に見える球体は、ムカゴの集まったのが正体なのです。
これを摘み取ってほぐしてムカゴを地面に撒くと、やがて芽が出てくるのです。
ネットで栽培した人が紹介していましたが、一年ではハナニラの球根程度だな。
もっと大きく育って花が咲くまで年月を要すると思いましたが、やってみよう。
ところで、このノビルは花の咲かない時は、葉の形状でスイセンと見誤ります。
葉を揉むと、スイセンはネギやニラの匂いがしないので、判別できそうな感じ。
そして、ノビルの葉を切ると、断面が三日月状をして中が空洞になっています。
よくニラと間違えて誤食して、食中毒を起こすこニュースを毎年見かけますね。
もし、ムカゴを作っているのであれば、間違いなくノビルだから食べられます。
というわけで、心配性の上さんは、誤って食べたら危険、危険だと騒ぐのです。
まあ、ムカゴを植えて栽培してみて、芽が出てきて葉っぱでも成長したら、切ってみてネギやニラの匂いがするか確認してからでもいいかなと思って、気長に構える自分なのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿