2017年7月12日水曜日

特定外来生物と仰々しく指定されても、はた迷惑だと思いつつ、にぎにぎしくさえずるのだろうな - 画眉鳥・ガビチョウ(栄区・横浜市)

住宅地を流れる”いたち川”で元気に育ってます

横浜市に住んでいると都会といったイメージもありますが、そうでもありません。
特に、自分の住んでいる栄区は、丘陵地が多いので、起伏に富んでいます。

しかも、市民の森に指定された里山や、開発に残された林がかなりあります。
このため、思った以上に自然が残されていて、野鳥や蛍を楽しめる環境です。

特に夏の頃、早朝から野鳥のさえずりが始まるので、目を覚ましてしまいます。
うとうとしながらも聞いていますと、中にはさえずりの美しい野鳥がいるのです。

どんな鳥なのかと思っていましたが、特に調べる気も起きなくて時が過ぎました。
ただ、最近、朝な夕なによくさえずる、声音のきれいな鳥が出現し始めました。

姿かたちはまだ見たことが無いのですが、遠くでさえずっていても響いて来ます。
ただ、他の野鳥と違い、さえずりの主張が美しいとはいえ、激しい気もします。

なので、どんな鳥なのか興味もわいてきまして、ユーチューブなどで調べました。
さえずりを録音して投稿した動画も多いのですが、思い当たる鳥とは違います。

ただ、さえずりを聞いて知っていても、名前を知らずにいた鳥も分かりました。
特に、ゴジュウカラやシジュウカラなどがそうですが、他にやかましいのもおります。

その代表がヒヨドリでして、冬の寒い頃に、空気をつんざくように鳴き叫びます。
こうして、どんな鳥が自分の住む地域に生息しているか、分かってくると楽しい。

一方、例の自己主張の激しいさえずりの正体は、分からないまま宿題です。
なので、あきらめず、ユーチューブで動画漁りをしていたところ、発見しました。
    
   
それは、ガビチョウという聞きなれない鳥の種類で、動画で紹介されていました。
漢字で書くと画眉鳥で、特定外来生物の指定なので、中国の渡来でしょう。

江戸時代から愛鳥家によって飼われていたのですが、一部が逃げ出したのか。
しかも、最近になってから、全国各地で見かけられるようになったといいます。

となれば、これは採算にならない輸入動物なので、放されたのかもしれません。
国内での繁殖範囲も広いし、偶然に逃げ出したとは、どうも考えられません。

つまり、あくまで人のせいで棲息するようになったので、ガビチョウも迷惑でしょう。
だから、もし外来生物が環境に及ぼす害があるのなら、それは一体何なのか。

騒音にしては、少しうるさい程度できれいなさえずりですから、該当しません。
穀物や果樹を餌にするのでもなく、昆虫ですから、人の迷惑にもなりません。

そうなれば、この鳥は、不幸にも意図せずに捕獲され連れ込まれただけなんだ。
あはれと思いつつ、あれだけ鳴いて、喉が枯れないのかと心配にもなりました。

というわけで、夏は窓を開け放しなので、早起き鳥のさえずりを聞く日課です。
こういった野鳥のさえずりは、聞いていると心が和んできますが、次第にどんな鳥がさえずっているのかも確認したくなってくるものでして、そんな時は、”日本の鳥百科 サントリーの愛鳥活動”と言うサイトを使って、季節別、棲息区域別に検索して調べながら、耳にしたさえずりを確かめるのは、一種の音のコレクターみたいなものでして、また一つ趣味が増えたと喜ぶ自分がいるのでした。



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