2020年12月20日日曜日

芽生えると見慣れない葉で、それで栄養を蓄えたものが、翌年の春、本来の花が咲く芽を新しく出すとは、知らなんだ ー 根生葉(こんせいよう)

   
秋も深まった頃、プランターで生育していたツリガネニンジンを移植しました。
もちろん、花も咲き終わって種子ができた後に残った株ですが、枯れないまま。

このまま残しても良かったのですが、プランターが浅めで窮屈だと感じました。
もちろん、植物がそう思ったかどうかは知りませんが、自分で決めただけです。

それと隣に生えていた株が、ホタルブクロのようにも見えて邪魔になりそうだ。
なので、ホタルブクロもどきは間引きながら、ツリガネニンジンと一緒に移植。

ちょっとすっきりしましたが、写真では、右の直立株がツリガネニンジンです。
その下に、丸っこい葉が一枚伸びていますが、これが根生葉(こんせいよう)。

このまま、葉が一枚で越冬して春が来たら茎生葉(けいせいよう)に切り替え。
その茎が成長して秋口には開花するという次第で、根生葉の現物は初お目見え。

このまま、移植鉢の用土に順応して成長するよう期待しますが、問題は左の方。
実は、ホタルブクロの根生葉もツリガネニンジンと似通って、判別が厄介です。


なので、間引いた株を残しておきつつ、両方が成長するのを見守ることにした。
春が来たら、ホタルブクロの方が先に開花しますので、そのうち分るでしょう。

一方、秋撒きしたツリガネニンジン種子は、四株ほどで発芽率は4%程度です。
なので、かなり種子をまかないと必要な株数を確保できないと、認識しました。

この点では、ホタルブクロもそうなのですが、発芽しても初冬で育ちにくいよ。
まあ、芽が出てじっくりと年を超えるのだろうが、本当に来年に咲くのかなあ。

実際、宿根草だから生き残りさえすれば、来年咲かずとも再来年に期待します。
これはホタルブクロも同様でして、地上部が枯れたとしても楽しみは残ります。

というわけで、一株だけで寂しげだったツリガネニンジンに仲間が増えました。
発芽した新芽は数も少ないので、成長次第でこの一株と一緒にして八号鉢へ再移植しようかと思いますが、先々の見通しとして、近所の飯島市民の森へ返してあげられる算段を考えつつ、この植物の成長を見守る自分がいるのでした。




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